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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
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好奇心で死ぬタイプの遺伝

 元々のタイトルの「ふと……」から今の「色んなことが、ふと、気になって」にタイトルを変更し、自分で自分にかけていた制限を解除してから一日に何本かのエッセイらしき駄文を上げています。

 

 変更した初日が「ふと、思いついて色々変えてみようかな、と」というタイトルで、その日から気ままに好き勝手に書くようになり、振り返ってみると4本ぐらい書いてる日が多いかなと思います。


 私ってこんなに色んなことが気になってるんですね。

 よく今まで書くの我慢できてました、うん。


 昔から自分の好奇心のおかげで痛い目にいっぱい合ってきてます。ケガをして実際の「痛い目」にも合ってますし、怖いものをわざわざ見て怖さのあまりに泣きじゃくったり、思い出しても困った子供だなと思います、ええ。


 大人になってもそれは変わることはなく、今でも友人に笑われたりしてますが、おそらく一生変わることはないでしょう。


 それでふと思い出すのが母です。 

 母も思い起こせば同じタイプでした。


 私がこの世に生まれるそのちょっと前、母のお腹にいた頃のこと、当時住んでいた家の裏手の神社で殺人事件があったそうです。家の窓からその神社が見えたらしく、警察が色々作業してるのがその気になったら丸見えだったそうで。


「妊婦が見たら子供にあざができるから来たらあかん」


 と、ご近所で仲良くしているおばさんが妊婦の母に言ったらしいのですが、何しろそういうタイプの人、警察がなんやかんやしてるのが見たくて見たくて。でもそのせいで赤ちゃんに影響があってはいけないし、どうしよう!


 と、葛藤した母ですが、好奇心が勝ちました……


「そういう時は鏡を持ってみたら大丈夫」


 どこからかそういう知識を仕入れたらしく、手鏡を手に、カーテンの隙間から必死で現場を見てたらしいです。


 おそらくですが、そんなことしたのでこんな子が生まれてしまったのだと思います。つまり、今の私があるのは母のせいということです!


 まあ、そうやって親子揃って色々と逸話があるのですが、そんな中で私が買い物とかに行くと今でも思い出すエピソードを一つ。


 ある時、母とスーパーに買い物に行ったら「マグロの解体ショー」をやった名残りがありました。

 解体した身はお刺身にして売っていて、売り場にはそのマグロの「お(かしら)」がどーんと飾ってありました。


「うわ、大きな歯、触りたいな」


 そうは思ったんですが、当時、私はもう立派な大人、そんな子供みたいな行動は控えよう、我慢しよう、そう思ったすぐ横で、母がなんのためらいもなくつかつかと近づくと、マグロの歯をひょいっと触っておりました。


「子供か!」


 思わずそう言ったらにやっと笑っていましたが、本当は私も触りたかった!


 生涯そういう感じだったので、おそらく私もそういう人生を送ると思います。

 もうちょっと年取ったら堂々とマグロの歯も触れるようになるでしょうか。

 

 ……………………


 いや、やってるわ、もう…………

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