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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
129/1001

ボディーチェック

 前回、ちょっとばかり警備のことについて書いてみましたが、その内容は、


「そんな警備で大丈夫?」


 と、心配するようなものでした。


 そんな私が、一度だけ、


「さすがの警備だ」


 と、感心した現場を経験したことがあります。


 東京の友人のところを訪ねた時、ある皇族の方がいらっしゃるイベントがありました。

 せっかく東京に行った時にそんなイベントがあるんだからと、なんとも気楽に「入れたら行ってみるか」程度の気持ちで現場に出かけました。


 最寄り駅で友人と待ち合わせ、私は大きな荷物を友人宅に置いて身軽な荷物で出かけたんですが、友人は仕事先からやって来たので少しばかり大きなボストンバッグを持っていました。


「じゃあ行くか」


 そうして一緒にあるき出した時、友人が一人の警官に声をかけられました。


「ちょっとカバンの中を見せてください」


 え、現場までまだ少しあるのにそんなチェックしてるの?

 そう思ったんですが、最寄り駅からすでにそれだけの警備体制でした。


 そして、


「これは、なんですか、これは」


 と、友人の仕事道具、少しばかり瓶に液体の入ったようなものがあったんですが、そんなものを片っ端からチェックされました。

 

 結果として無事おとがめなしで行かせてもらえたんですが、その現場に着いたらまたチェック。

 私はちょろっとかばんの中を見せただけですが、やっぱり友人は少しばかり色々聞かれてました。


 そうして、1人ずつ立たされて、全身を金属探知機、あの先が丸い輪がついた器具でチェックされ、あげくの果てに、


「少し失礼します」


 そう声をかけられて、2人ともズボンの上から下まで足の形びたーっと、手で押さえて何か入れてないかもチェックされました。いや、びっくりした。


 ですが、たくさんの人が集まる場所でしたし、


「このぐらいやってもらった方が安心だ」


 と、かえって気楽に会場に入ることができました。


 だって、もしも危険な物を持ってる人がすんなり入れたら、最悪、その現場にいる人全員の命を危険にさらすことになりますしね。


 さすがに駅前商店街のお祭りや、選挙の応援演説の会場でそこまではできないでしょうが、ドローンを使って頭上からとか、攻撃方法もどんどん進化してますし、この先はもっと厳しくしていかないと警備も難しくなっていくんでしょうね。

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