年下のわんこならかわいい
最近お気に入りのCMがあります。見たら「ああ、あれか」と思う方も多いかと思いますが、ある車のCMで、緑色の車そっくりの緑のわんこが一緒に走ったりしてるあれです。
そっくりなんですよね、あのわんこ。見るといつも笑ってしまいます。
CMに知ってるだけで2種類あり、1つは目的地に着いてスライドドアが空いたら、歌の歌詞に合わせて、
「かわいいって言うな」
ってこっちをにらみながら言うんですが、
「いや、あんたかわいいし」
と、突っ込みたくなります。本人はかっこいい、とか言ってもらいたいからでしょうが、かわいいんだからかわいいと言われてもしょうがない。
そのCMに使っているのが、昭和のアイドルキャンディーズの、
「年下の男の子」
です。
それで、なんとなくその歌を鼻歌みたいに歌うことが増えてるんですが、歌いながらあらためて歌詞を思い出して、
「いや、それはないな」
と、思ってしまいました。
年下の男の子のかわいさを歌ってる歌、それはそれでいいんですが、今はいいけど、その人、もしもその年下の男の子と結婚でもしたら、将来はきっと苦労しますって。
まず性格が甘えた。
寂しがりで生意気なのは小学生ぐらいならかわいいかも知れないけど、そのまま大人になったらムカつく気がします。惚れてる弱みで「そこがいいの」って人もいるでしょうが、私は好きじゃなくなるなと思いました。
それから、だらしない。
ポケットの中に汚れたハンカチ丸めたままつっこんで、服のボタンは取れてて靴ひももほどけてる。おそらく、物事全般においてそんな感じなんでしょうね、この「年下の男の子」は。これも小学生ぐらいなら「もう、しょうがないな」って世話焼くかも知れませんが、相手が年取っておっさんになった時、我慢できないと思います。
ということで、あらためて歌詞を検証したら、
「ないわ~」
という結論に落ち着いてしまいました。
今のご時世、せめて取れたボタンは自分でつけてほしいし、ハンカチもちゃんと洗濯に出せ、というか自分で洗濯しろ。
なんとなくおっさんに厳しい結論になって申し訳ないと思いますが、いや、まじめにこれからの時代、そういうことできないおっさんは捨てられていくので。
というか、女性だってそうでしょう。今はかわいいで済んでても、同じことをおばはんになってやったら捨てられるって、やっぱり。
それでもこのCMがかわいいなと思えるのは、ひとえにあの緑のわんこならではだなと思います。
わんことか子供なら、まあ、それぐらいのことは「かわいい」で済むかと思います。
すでにその世代を過ぎた私たちは、せめてボタンぐらい自分でなんとかしましょう。少なくとも靴ひもはほどけたら自分で気がついて直そうぜ。




