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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
116/1001

今しかできないこと

 今回も夢の話です。前回と同じ夜ですが今度の方が後に見た夢です。この夢を最後に起きることになったので、前回の船に乗ろうとしている夢よりはっきりと覚えています。


 舞台はどこかの大学の、最初は大きな階段教室でした。

 その教室のかなり上の方、壇上の先生がコンサートの2階席から見るぐらい小さい席で、そこにノートパソコンを持って座って授業を受けているようでした。


 左隣にはなぜかマツコ・デラックスが同じようにパソコンを持って座っていて、右隣にはネットでお知り合いになったある方がやはりパソコンを持って座ってました。そうして授業を受けていたんですが、終わったのがなぜか早朝の4時ぐらい。


「電車もまだないし、ゆっくり歩いて駅まで行こう」


 そんなことを思って荷物を片付けたのですが、さすが夢ですね、その後は荷物を持たずに手ぶらで歩いていたようです。


 大学の中を山の上のような高い場所から駅のあるらしいもっと山の下に向かって坂を降りるように移動していました。


 いくつかの建物を順番に通っていくんですが、それが時代劇に出てくる「旅籠(はたご)」のような建物、木造の古い校舎、それから普通の鉄筋コンクリートの校舎と色々で、そこに早朝のはずなのに学生がいっぱいいて、その人の間をすり抜けながら坂を下っています。


 その時、ある建物の中にはなぜかコスプレした人がいっぱいて、楽しそうにわいわい、次の建物にはなんだか忘れましたが、やはり同じサークル仲間か何かが集まってわあわあと騒いでいる、そんな感じ。


 私はその人たちの中をすり抜けながら、


「ああ、私はこの人たちとは違うんだな」


 と、なんだかとてもさびしい気持ちになっていました。


 なぜかと言いますと、その学生たちは普通に高校を出て大学進学した年齢、つまり18歳から20代前半なのに、自分は何歳だか分かりませんが、とっくに成人して社会に出てという大人の年齢らしいからです。


「勉強はやる気になればいつでもできる」


 と言いますし、それは本当だと思います。でも、例えば定年を迎えてあらためて大学に入ったら、確かに勉強はできるでしょうが、その年代にしかやれないこと、はやっぱりやれないように思いました。


 私が今からどこかの学校に入り直したら、やっぱりその部分だけはさびしく思うのか、それとも青春をもう一度! と、楽しく年下の同級生たちと混ざることができるのかは分かりません。ですが、やっぱりその年代にしか、その時代にしかできないことというのはあるんだと思います。


 どの年代でも今しかできないことはあるはず。

 大学のサークルでわいわいは無理としても、今しかできないことをちゃんとやらないとと改めて思いました。

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