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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  3月
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2キロの行方

 少しばかり体調を崩し、少しばかり食欲が落ちてました。落ちてたというか、食べられないものがあった、という感じですか。


 お腹は空くのにうどんとか、おかゆみたいのしか欲しくない。そしてやっぱり量も少ない。って、普段が食べ過ぎなのでそのぐらいでいいという意見は、まあその通りなんですがちょっとスルーしときますね。


 私は朝、ご飯ではなくパンです。サンドイッチ用に切ったパンに野菜とハムとか挟んで食べることが多いんですが、その野菜、レタスの青臭さががだめでした。不思議だったのはハムのスパイスがだめだったのにソーセージは大丈夫だったこと。そんなに違うか、この2つ?

 それで、いつもは食べないジャムを買ってきてジャムサンドにして食べてました。普段、ジャムやフルーツソースは好んで選ぶことのない人間なんですが、それがおいしくいただけました。やっぱり体調崩すとそういうとこに変化がありますね。ただ、いつもは体調崩すと喫茶店で出てくるような「喫茶店メニュー」、たとえばオムライスとかサンドイッチとかしか食べたくなくなるんですが、今回はそっちにきたかという感じです。


 で、熱がある間はお風呂もやめてたんですが、熱が下がって3日ぶりにお風呂に入る時、うれしいことがありました。


「やった、2キロ落ちてる」


 思わずガッツポーズ!


 ですが分かってます。ええ、分かっているんです、この喜びは一瞬の輝きだと……


 そして、ふと、思いました。


「この2キロってどこにどうしてるの?」


 確かに食欲はなくなってましたが、普段に2キロも食べてないもん! ないもん!

 多少入ってくる食べ物の量は減ってましたが、内容が限定されるだけで、そこまでは減ってなかったと思います。


「だとしたら」


 心当たりは、


「水」


 ですね。


 確かに熱が出て脱水も起こしてました。それはかなり大きかったと思います。ですが、水2キロって売ってる大きいペットボトル1本分ですよ? それだけの水、人間の体から一気に減るのかなあ? ずっと胃にためてるならともかく、それだけの量が血液やらその他細胞から減ってたのかな?


 まあ、なんにしても今は喜んでいいのかどうか分かりませんが、もう元に戻ってます。これまでも体調崩してもっと減ったことありますが、その度に、


「こんな苦しい目を味わって減ったこの体重、戻すものか」

 

 と思ったのが、悲しいぐらいにすぐに戻ります。


 やっぱり一番大きい可能性は水なんでしょうね。体の中のあっちこっちから少しずつ少しずつ水分が減ってしまって、それが合計2キロになっていたと見るのが妥当だなと思います。


 まあ、元気になったからいいや。でも今度は脂肪2キロ落としたい……

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