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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  3月
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「学園天国」のただ一つ

 テレビで何かの時に流れていた歌を聞いて、自分も鼻歌混じりで歌っていて、ふと、気になりました。


「この歌詞おかしくない?」


 気になった歌は「学園天国」です。元はフィンガー5の歌で、後に小泉今日子さんがカバーしたヒット曲。

 調べてみたらフィンガー5は1974年、今からもう49年も前の歌なんですね!

 小泉今日子バージョンですら1988年12月リリースのアルバム収録ということですから、本当に昭和の最後の最後!

 

 私の知らない人もいっぱいカバーされていて、今年、令和5年にもやはりカバーバージョンが出されています。そりゃ今でもそこかしこで聞くはずだ。


 で、なんとなく口ずさんでいたんです、そしてこの部分で「あれ?」と思ってしまいました。


 あいつもこいつもあの席を

 ただ一つねらっているんだよ

 このクラスで一番の

 美人の隣りを


 どこに「あれ?」と思ったかと言いますと、


「ただ一つ」


 この部分です。


 教室での席の話ですよね、ということは、


「一つ」


 って、おかしくない? そう思ってしまいました。


 この美人がどこの席に座っても狙う席は「一つ」じゃないと思うんです。

 もし仮にこの美人が部屋の四隅、角の席だったら「隣」は確かに「一つ」ですが、その場合、後ろとか前にも席ない?

 

 角じゃなかったら「両隣の二つ」が狙い目になると思うし、運良くこの美人が教室の真ん中の席になったら、「両隣」「前後」「斜め四つ」の「八つ」が結構狙い目だと思う。


 なのにこの歌は「隣」の「ただ一つ」って言ってるんですよね。

 おかしい!


 で、もしもその「一つ」だけが狙い目になるとするとと考えて思ったのが、


「あ、昔の机と椅子ならあるか」

 

 でした。


 今は机って一人に一つだと思いますが、うちの小学校はまだ木の机で2人一組の机の時がありました。

 あの机と椅子だったら、そりゃ「ただ一つ」になるかも知れない。

 すぐ隣の机の席の子も隣になるけど、くっついた隣と通路挟んだ隣はちょっと距離感が違いますもんね。


 ってことは、フィンガー5が通っていた学校、もしくは作詞者の学校の机のイメージはこのくっついた木の椅子だったんでしょうかね?


 作詞者は調べたらあの有名な阿久悠さんでした。

 阿久悠さんの世代なら、やっぱりその机と椅子がイメージなんだろうか。

 うーん、でもなあ、時代を作る作詞家が、わざわざ古い机のイメージで作らない気もします。


 当時、そういう木の机の人は「分かる分かる」と思ってるかも知れませんが、一人一つの机と椅子の人は隣ってやっぱり両隣だよなあ。

 本当につまらないことが気になってしまいましたが、まあこれからも鼻歌混じりで歌う時には、全然気にせず歌うんだろなあ。

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