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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  9月
10/1001

「中瓶」を選んだ理由

 台風が近付いているとかで、なんだか蒸し暑くなってます。


 なんだか不安定な気候ながら、間違いなく夏に近付いているんだなあ、という感じ。こうなってくると、テレビのニュースなどで「○○のビヤホールが本日開店です」などという、夏らしい映像が流れてきたりするものですが、今は毎年のようにはいきませんね。


 それで、ふと、思い出しました、ビールの思い出。


 しっかりと覚えてますが、私が高校1年の時、母の兄が遊びにくることになり、母に頼まれてビールを買いに行きました。

 我が家では誰も家でお酒を飲むということがなく、よって買い置きのお酒など、料理酒以外にありませんでした。それで伯父が好きなビールを買ってくることになったのです。


 引っ越したばかりの家から歩いて数分のところに酒屋さんがありました。お金を預かって「ビールください」と行ったわけですが、その次のお店のおばさんの言葉に「うっ……」と止まってしまいました。


「はい、どれにしましょう」

 

 え、そんなに種類があるの?


 銘柄は言われていたので分かっていたんですが、瓶ビール、大きさがまさか「大瓶」「中瓶」「小瓶」と3種類もあるなんて……

 手持ちのお金を見たら「大瓶」を本数買ってもお釣りがあるぐらい、余分に持たされてたのでますますどれか分からない。


 どれを買って帰ればいいか分からず、正直にそう言うと、


「じゃあもしも間違えてたいたら交換してあげますよ」


 そう言ってもらったので、


「じゃあ中で」


 と、「中瓶」を本数だけ買って帰りました。


 帰ったら母に大きさを言わなくて悪かったことを謝られたのですが、ほしかったのは「大瓶」だったので、戻って交換してもらい、無事おつかいを済ませることができました。


 さて、どうして「中瓶」を選んだかと言いますと、頼りない頭を必死に回した結果、


「中だったら後で大にも小にも交換してもらいやすいはず」


 などと思ったからです。


 もしも「大瓶」を買って帰って後で「小瓶」と交換だったらお店の人ががっかりするんじゃないか、そう思ったのが一番大きかったかも。その点、真ん中の「中瓶」だったら、どっちに交換してもダメージが少ない、そう思いました。


 さて、「大瓶」「中瓶」「小瓶」のサイズなんですが、真ん中の「中瓶」は「500ml」です。覚えやすいですよね。ですが、「大瓶」と「小瓶」はえらく中途半端な覚えにくい値になってます。今は缶ビールが主流で、そちらは「350ml」「500ml」が主流で覚えやすいですが、瓶はなんで?


 ちょっと調べてみたら、なんかもともと会社によってバラバラだったのを「3.57合(約643ml)」~「3.51合(約633ml)」にしようと決まり、下の数字に合わせたから、というやっぱりなんだかいまいちよく分かったような分からないような理由でした。まあ3.5合にしようか、というところですかね。


 それで、この覚えにくい「大瓶」の「633ml」ですが、自分なりに考えて覚えてました。


「小中高と学校に行く年月と同じ」


 なんですよ、偶然。「633で12年」の学校生活と一緒、覚えやすいですよね、よかったら使ってください。


 ちなみに「小瓶」は「344ml」で、こちらは特に覚える気がなくて覚えてしまったんですが、「350ml缶に近い下2桁ゾロ目」とでも覚えたら忘れないかも知れません。

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