6th line:神なるオーバーターン
2011年8月22日。
紅莉栖の作戦通りタイムリープしてきた。
…
紅莉栖「まず、まゆりが死ぬ8月25日よりも前にタイムリープする。」
作戦を話し始める紅莉栖。
紅莉栖「出来れば何日か前がいいわ。まゆりのスケジュールを先に押さえてしまうの。」
岡部「バイトもあると思うが…それはフェイリス達に手伝ってもらえばいいか。」
紅莉栖「まゆりが死ぬ日はラボメンが付き添い、他の誰とも会わせないようにする。勿論、まゆりに疑問を抱かせないままね。」
岡部「あぁ、それはわかってる。」
紅莉栖「そして、死の時刻を迎える少し前からタイムマシンに搭乗してもらうの。」
岡部「ここでタイムマシンを使うのか?ならタイムリープしなくても最初から乗せていってもらえば。」
紅莉栖「それはやらない方がいい。今回はまゆりに付き添うようにするから、必然的にまゆりの近くにいる岡部とまず間違いなく鉢合わせしてしまう。鈴羽さんも同じ。タイムパラドックスが起きる可能性が高くなる。」
岡部「…紅莉栖を助けに行った時も過去の自分と鉢合わせしそうになった。今思えば非常に危険なことをしていたのか。」
紅莉栖「だから、タイムリープで岡部は過去へ行く。これなら鉢合わせの問題は起きない。それから私や鈴羽さんに作戦を話して。そこからは過去の私達が貴方をサポートする。」
…
紅莉栖の作戦通り、まずは紅莉栖と鈴羽、そしてダルだけをラボに集めた。
まゆりに起きたこと、作戦のことを話す。
紅莉栖「1日だけ時間をくれないかしら。作戦内容の精査と修正をしたいの。先輩にも相談して。」
岡部「あぁ。そういうことを言い出す筈だとお前に言われて、タイムリープする時間を伸ばしたんだ。」
紅莉栖「…自分のことをよくわかっているわね。」
岡部「明日のこの時間にまた集まってくれ。続きはそれからにしよう。」
鈴羽はそそくさとラボを後にした。
タイムマシンを見に行ったのだろう。
紅莉栖は小一時間ソファで考え込んだ後、ダルに頼んでアメリカの比屋定さんとテレビ会議を始めた。
それから一通りの問答が終わる頃には夜はすっかり更けていた。
…
2011年8月23日。
まゆりの死まであと2日。
午前11時頃。
昨日と同じメンバーが集まった。
岡部「紅莉栖、昨日は時間をかけて熟考していたようだがどうなった?」
紅莉栖「えぇ。気になったところがあったのだけれど、先輩と話してすっきりしたわ。先輩も解決するまで逐一話にのってくれるそうよ。」
昨日俺が話をした時とは違い、自信に満ち溢れているようにみえる。
自分の案を消化出来たのだろう。
岡部「そうか、それは心強いな。」
紅莉栖「概ね岡部の話の通り。変更点は…。」
俺の話から聞いた自分の作戦に肉付けする。
後は指示通り、自分達の役割を果たすだけだ。
…
岡部「これでまゆりとルカ子以外のラボメンは集まったな。」
ルカ子にはここにいるみんなに話をした後話をすると伝えてある。
今はまゆりの相手をしてもらっていた。
岡部「紅莉栖達には既に話してあるが、単刀直入に言う。まゆりを救いたい。その為に力を貸して欲しい…!」
フェイリス「ニャニャニャ?まゆしぃがどうにかなっちゃうのかニャン?」
岡部「…あぁ。2日後、まゆりは世界に消される。」
はっきりと言いたくなかった。
今度こそ、まゆりを救う。
そう思いたかったから。
フェイリス「フェイリス達はどうすればいいのかニャン?」
岡部「俺がまゆりをタイムマシンに乗せる時まで、まゆりの相手をして欲しい。ラボメン以外の誰とも会わないように。」
フェイリス「じゃあ今日からその時までフェイリスの家でお泊りパーティするニャン!モエニャンも一緒に!」
萌郁「…私も?」
フェイリス「そうニャン!たっくさん人がいた方が楽しいニャン!」
岡部「そうしてくれると助かる。ルカ子もいれてやってくれ。その方がまゆりに怪しまれにくい。」
フェイリス「それで具体的にいつまでニャン?」
岡部「明後日、8月25日の15:00。この時刻にまゆりをラジ館の屋上へ連れてきてくれれば大丈夫だ。」
フェイリス「了解ニャン♪じゃあ早速まゆしぃのところへ行ってくるニャン。」
岡部「ルカ子に会ったら、こちらへ来るよう伝えてくれ。」
それからしばらくして、フェイリス、萌郁と入れ替わりでルカ子がラボへ顔を出した。
フェイリス達にした話をそのまま伝える。
ルカ子「他にボクに出来ることはないんでしょうか。まゆりちゃんを助ける為に。」
岡部「フェイリス達と一緒にいてくれ。まゆりに怪しまれず一緒にいられる、これは、これまでまゆりと仲良くしてくれていたお前達にしか、他の人間には出来ないことなんだ。」
ルカ子「そう、なんですね。わかりました。岡部さ、凶真さん達も頑張って下さい。」
ルカ子は少し嬉しそうにしながらラボを後にした。
小一時間後、フェイリスからまゆり達と家にいるとの連絡が入った。
…
2011年8月24日。
まゆりの死まであと1日。
紅莉栖はこれまでの流れを比屋定さんと話していた。
下手な単語を出して、SERN等の目に止まらないよう気をつけながら。
岡部「どうだ、このまま進めて問題ないか?」
紅莉栖「えぇ。万全を期すならタイムマシンに椅子を増やしたいところだけど。時間移動が出来ればいいから、下手にいじって壊してしまうよりいいでしょうけどね。」
岡部「大丈夫だ。俺は椅子にでもしがみついているつもりだ。」
紅莉栖「明日はフェイリスさん達がまゆりを連れてくるのよね?」
岡部「念の為、俺が迎えに行ってまゆり達とラジ館へいく。紅莉栖達は先に行っててくれればいい。」
気にかかっていることがあった。
今のうちに相談しておいた方がいくらかマシだろう。
岡部「まゆりにはどう伝えたらいいと思う?強引に連れてくることも出来るだろうが、話した方が良いか迷っているんだ。」
ありのまま訊ねてみた。
紅莉栖「今回の方法が上手くいった場合、岡部だけでなくまゆりの記憶も継続する筈。まゆりが気に病むようなことではないけれど、ラボメンが手を尽くしていたことを知ったら、大きな借りを作った気持ちにはなると思う。」
岡部「そう、だよな。」
紅莉栖「まゆりのことを一番知っているのはあんたなのよ。その辺りのあんばいはあんたが決めなさい。」
岡部「あぁ。聞いてくれて有難う。少し楽になった。」
後は明日次第。
この方法が失敗に終わったら。
いや、紅莉栖が考えたんだ、きっと上手くいく。
そして、今度こそまゆりを救う。
そうこうするうち、夜の帳が下り始めていた。
…
2011年8月25日。
時刻は14:00過ぎ。
鈴羽「私達は先に行って準備しておくよ。」
岡部「あぁ。俺はフェイリスの家へ行ってくる。」
俺達はラボを後にした。
再びまゆりと共に訪れることを願いながら。
…
岡部「あ、岡部倫太郎といいます。」
フェイリスの家のインターフォンを押して告げる。
フェイリス「凶真!待ってたニャン!とりあえず上がってニャン!」
岡部「お邪魔します。」
案内されたフェイリスの部屋にまゆり達はいた。
雷ネットアクセスバトラーズをやっていたようだ。
まゆり「オカリン、どうしてここに?」
岡部「まゆりに来て欲しいところがあってな。フェイリスに上がらせてもらった。」
まゆり「まゆしぃに?」
岡部「あぁ。フェイリス達も一緒だ。ついて来てくれるか?」
まゆり「うん。まゆしぃは大丈夫だよ。」
ほっと胸を撫で下ろす。
万が一嫌がられたらどうしようかと思っていた。
まゆり「もしかしてその為にフェイリスちゃんの家に呼ばれたのかなぁ。」
図星をつかれてどきりとする。
まゆりはおっとりしているが、鋭いところがある。
岡部「それも理由だ。…嫌だったか?」
まゆり「ううん。フェイリスちゃんやるか君、萌郁さんとお泊りするの楽しかったし。」
岡部「そうか。なら良かった。」
時計を見る。
14時40分頃だ。
岡部「じゃあ、行こう。荷物は持っていかなくて大丈夫だ。」
…
15:00過ぎ。
ラジ館。
すべての始まりの場所。
そして、今度は終わらせるための場所。
屋上へ続く扉を開ける。
鈴羽「来た。」
鈴羽の声に反応してダルと紅莉栖は顔を向ける。
紅莉栖は比屋定さんが映し出されたタブレットを持っていた。
岡部「準備はどうだ?」
鈴羽「いつでも行けるよ。」
岡部「このまま進めて大丈夫だな?」
紅莉栖「えぇ。」
タイムマシンを初めて見るラボメンは驚いているようだ。
だが今は放っておく。
まゆり「オカリン、ここが来たかった場所なの?」
岡部「いや、これから行くんだ。これに乗って。」
タイムマシンを指し示す。
まゆり「これってタイムマシン、なんだよね?どこへいくの?」
岡部「ほんの10分先の未来だ。場所はここ。だから大したことじゃない。」
まゆり「それはまゆしぃのため…?」
岡部「…そうだ。同時に俺達ラボメン全員のためでもある。」
まゆりは少し戸惑っているようだ。
岡部「大丈夫だ。俺も一緒に行く。」
まゆり「オカリンも?」
岡部「あぁ。だから、行こう。」
まゆり「うん、わかった。」
タイムマシンの階段を登る鈴羽。
続いて俺が手を引いてまゆりと共に乗り込む。
他のラボメン達はタイムマシンを取り囲むようにしてこちらを見ていた。
鈴羽「席に着いて。オカリンおじさんとまゆ姉さん。」
岡部「いや、お前たち二人が座ってくれ。俺はまゆりの席にしがみつく。」
鈴羽「…結構なGがかかるから気をつけて。」
時刻は15:25頃。
タイムマシンの扉を閉じる鈴羽。
鈴羽「最終確認。行き先は2011年8月25日15:35でいい?」
岡部「それで頼む。」
鈴羽「オーキードーキー。」
それを合図に鈴羽は操作を終える。
続いてタイムマシンは青白い光に包まれ始める。
ーーー次の瞬間、タイムマシンは世界から消えていた。
鈴羽「っ…。」
まゆり「うぅ…。」
強い力に包まれた機体の中。
鈴羽「もうそろそろ着くよ。」
俺は紅莉栖の作戦を思い出す。
…
紅莉栖「まゆりの死は、少なくとも身体の寿命ではないわ。人間の平均寿命からいってそんな歳でもない。」
そう思う。
だが、まゆりはなんらかの原因によって必ず…。
いや、待てよ?
岡部「一ついいか?」
紅莉栖「何?」
岡部「以前、俺がお前を助けに行くパターンには2種類あると話したな?」
紅莉栖「一度失敗してすぐにもう一度トライするパターンと、失敗後未来のディストピアなどを経験してからトライし直すパターンね。」
岡部「その後者では、未来のまゆりに養子として育てられた娘がこの時代に現れる。」
紅莉栖「まゆりの…?!それはβ世界線での話、と思っていいのかしら。」
岡部「あぁ。未来から鈴羽と共にタイムマシンに乗って。ただはぐれてしまい、最初鈴羽が俺達の前に現れるときにはいない。後々、見つけ出すことになる。」
鈴羽「かがりを?そうか、ディストピアになる未来から避難させたのか…。」
鈴羽は柄にもなく酷く驚く。
S;G世界線ではそうではないのだから当然だ。
紅莉栖「そうすると、まゆりが必ず早死してしまうというルールが崩れるわね…。」
考え込む紅莉栖。
岡部「だから、まゆりが死なないβ世界線の近くの、お前も死なずに済む世界線を目指せればあるいは。」
紅莉栖「それを目指した結果がS;G世界線でしょう?まゆりも私も死なない筈の。」
岡部「確かに、そうだが…。」
紅莉栖「前にも話したけれど、まゆりの死というのは不確定要素が多い。どうやって死ぬのかわからない。世界線が少しズレただけで日時も揺らぐ。β世界線へ移動する以外の場合は、世界線という曖昧なものに振り回されながら少しずつまゆりが長生きする世界線を模索するしかない。」
岡部「…β世界線で、お前が生き残る方法は取れないか?」
紅莉栖「岡部落ち着いて。気持ちはわかる。でも、私とまゆりが生き残るβ世界線のようなものがあったとしても、未来はタイムマシン開発を巡っての第三次世界大戦がきっと起こる。凄惨な未来よ。」
いくら紅莉栖やまゆりを上手く救えたとしても、結局未来から鈴羽がやってきて違う世界線を目指せと言ってくるに違いない。
それでは駄目なのだ。
紅莉栖「このS;G世界線を主軸にまゆりも私も生き残る。これがベストなの。」
岡部「…その様子だと、今の話を加味しても作戦には影響しないようだな。」
紅莉栖「もしこの世界線に関することだったら違ったかもしれないけれどね。」
岡部「話の腰を折ったようで悪かった。続けてくれ。」
紅莉栖に話を促す。
紅莉栖「まゆりは、β世界線以外では必ず早死する。世界線によってその年月日時刻に若干の誤差は出てもね。これは世界線が持っているまゆりのタイマーが0になった瞬間に、まゆりの死というトリガーが引かれている、とも捉えられると思うの。」
岡部「タイマー?」
紅莉栖「タイマーというのは例え。寿命のろうそくのようなものと思ってもらってもいいわ。」
岡部「…そうだとして、どうやってまゆりを助ける?タイマーだかろうそくだかを長くするのか?」
紅莉栖「今のは例えの話。あっても目に見えないし触ることも出来ないもの。だから考え方を変えるの。」
紅莉栖は少し逡巡して。
紅莉栖「具体的な方法を先に言うわ。まず、死の時刻より前に岡部とまゆりがタイムマシンに乗る。操縦のために阿万音さんもね。そして、まゆりが死んだ後の時刻に時間移動し、タイムマシンを降りる。これだけよ。」
余程難しいことをするのかと思いきや、それだけかと肩透かしを食う。
岡部「それだと、タイムマシンに乗っている間にまゆりが死んでしまうんじゃないか?」
紅莉栖「タイムマシンの詳細な仕様はわからない。でも一つ言えるのは、タイムマシンは起動している時、時間の影響を受けないということ。」
岡部「影響を受けない?」
紅莉栖「よく考えてみて。仮にタイムマシンが時間の影響を受けるとしたら、阿万音さんが未来からやってくる時、時間遡行するにつれて阿万音さんは若返り、タイムマシンはどんどん分解して部品と化してしまう筈。タイムマシンの中にあるものは起動している時外部からの影響を受けないのよ。」
岡部「だとすると、まゆりがタイムマシンに乗っている時まゆりは死なない?」
紅莉栖「さっきも言ったように、今回回避しようとしているまゆりの死は、生物的な限界によるものではない。死の時刻が訪れるとまゆりに対して死ぬというスイッチが押される。けれどもし、その時刻に、まゆりが手の届かないところにいたら?」
岡部「スイッチは不発に終わる…!」
紅莉栖「そう。『まゆりをその時空間時刻において死なせる』という世界線による無慈悲な執行を不発に終わらせることが出来る。そのための方法が死の時刻を飛び越えるタイムマシンに乗るということなの。」
少し光明がさしてきたように感じる。
岡部「なるほど。だが、それなら別に俺がタイムマシンに乗らなくても鈴羽がいればいいんじゃないか?」
紅莉栖「問題はその後なの。死ぬ筈だった時刻を過ぎて、タイムマシンが到着。機能を停止。その瞬間タイムマシンには世界線や時間の法則が適用される。私達の感覚では、まゆりは『消えた』ことになっていて再び『現れた』ことになる。」
岡部「おそらく、そうだろうな。」
紅莉栖「ここからは推測だけど、世界線から見たらどうか。まゆりは死のスイッチを押された存在になっている筈。つまり、生きている筈がない。」
岡部「するとどうなるんだ。」
紅莉栖「スイッチが押され続けた状態なら、タイムマシンが到着した瞬間に死ぬ。けれどおそらくそれはない。」
岡部「何故だ。」
紅莉栖「有史以来、これまでも沢山の人が亡くなっている。それらの人が死んだ後もずっとスイッチが押され続けていると思う?」
岡部「確かに、なさそうだな。」
紅莉栖「けど、死のスイッチを押された時点で、その人物の存在は世界線からみれば消えている。まゆりが現れても、それが死の時刻の前のまゆりだと誰もわからない可能性が高い。」
ダル「まゆ氏なのに、まゆ氏だってわからないん?」
紅莉栖「世界線によるまゆりの死のスイッチ後の世界の人々は、まゆりは過去に死んだ人という認識になっている。まゆりが現れたら凄く似た別人という認識だと思う。それだとまずいでしょう?」
鈴羽「まゆ姉さんにそっくりの人物が歩き回っている扱いになるわけか。」
紅莉栖「それを阻止するために、岡部の運命探知の魔眼が必要となる。タイムマシンが機能停止する瞬間、まゆりを観測し続ける。世界線の影響を受けず記憶を持ち続けられれば、正しい結果の世界線への移動、もしくはこの世界線の改竄という形で、岡部以外の人でもまゆりは生きているという認識になる、筈。」
やることは難しくはない。
だが、気になることもある。
岡部「まゆりは助かった後、今度はいつ死ぬんだ?」
紅莉栖「わからない。新たに、世界線による寿命と言えるであろうものが設定されるのかもしれないし、生物学的寿命によってのみ決まるだけかもしれない。ただ、少なくとも、これまでの『早すぎるまゆりの不可解な死』という事象は回避出来ると思うわ。」
岡部「なるほど。しかしなら一番最初、お前の死を回避する時も同じ方法を取れば良かったのか?」
紅莉栖「いいえ。私には観測者たるあんたに『死んだ』と思わせることでその後の世界線漂流を作り出す役割があった。それに、『死んだように見えた私が実は生きていた』形にしなければならない。『私を助け私そっくりの何かを偽装し岡部に誤認させ本物はタイムマシンで未来へ』というのは難しいんじゃないかしら。岡部が延々と苦しみもがきぬいたことの一つ一つが必要なことだった。」
岡部「未来の俺もいっていたな。『無かったことにしてはいけない』。」
…
タイムマシンが到着する。
俺はまゆりの手をぎゅっと握りしめたまま、まゆりのことだけを考え続ける。
…やがて大きな音がし、振動が止まる。
静かに扉が開いた。
ダル「オカリーン!」
ルカ子「凶真さーん!」
見えるのはさっきまでの面々。
まゆりの手を引いて、タイムマシンを降りる。
紅莉栖「おかえりなさい。岡部、阿万音さん。それと、まゆり!」