4話
今日が3歳の誕生日だ。ばあばのところに行って歩けるようになってから2年になりそうである。
私はその間何もしてなかったわけではなく、ママと散歩をしたり、パパとばあばの所に行ってみたりと色々忙しいのである。
忙しいの基準は子供レベルなので、そこまで忙しくないのだが。そのおかげでだいぶ歩けるようになったし、今は一日中風魔法を使ったりしたりしてもへばらなくなった。
前はへばる事自体に気づかず、いつのまにか魔力不足で倒れ、ばあばの所に急いで行き、ばあばに「あんたも血を継いであほなんだねぇ」と言われた上に魔法使うなとまで言われたが、今はこの通りである。
そもそもこの年齢の子供は、まだ魔法が使えないらしい、というか親も使えない人がいるらしい(両親や、ばあばは使えるので基準がわかってない)
やっぱり普通の家庭はパパママの次に魔法言語を習得させるような事はしないらしい。
そもそも魔法言語を覚えて、意味を知らなくても発音だけで発動してしまうので意志の無い赤子に教えるのがだめらしい(といっても魔力は低いので対外、親が発音している言葉を無意識に言って軽いやけどなどで、済むらしい)
ここまで全てらしいとついてるのは、ここまでばあばの知識やパパが寝る前に話してくれたりとする知識などで、それを実際に見たことはないし、本も家にはないし、そもそも有ったところでまだ文字を習ってないので読めなかったりする。
話がずれまくった気がするが、今日は誕生日なのである。森にいる方のばあば以外のばあばが来るらしい、ばあばの名前を知らないので、ばあばと呼んだら二人とも振り返りそうである。
そして話を聞いたりしていたのだが、結構な人数が来るみたいだ、名前は覚えられるだろうか。
そして夕方頃ドンドンと言うノック音が聞こえる。
「はーいって、あら呼んでないのに来たの?」
「まったく、今日はリーシャの誕生日だろう?バカ娘は懲りないねぇ、そろそろリーシャのためにも懲らしめてやろうかねぇ...」
「はっ、ついにボケたかい、懲らしめられるの間違いでしょう?まぁ今日は許してあげるわ。リーシャの誕生日ですものね。」
この二人の夫婦漫才ならぬ親子漫才を見せられ、ため息が出そうになるが、そこは堪えてばあば改め「ヴィンばあば」に「こんばんわ、今日は私のためにありがとうございます。」と
「さすがだねぇ、ちょっと娘に似た所もあるけれど、やっぱり賢いねぇ。それとお誕生日おめでとう、プレゼントは勿論あるから夜のパーティまで待っておくんだぞ?」
はーいと言いながらパパのお料理の手伝いでもしよう。この家庭は、料理はパパ担当である。もちろんママも出来ないわけではないのだが、パパの腕前が良すぎて基本的にはパパが作ることになったそうだ。
と、戻ろうとしていたのだが、またどんどん聞こえる。
どうしようかと、おろおろしているとヴィンばあばが
「私がモーガンさんを手伝っとくから二人は行っておいで。」
と言ってくれたので甘えて玄関まで行くことにした。
はーいと言いながらドアを開けると若そうなおにーさんおねーさんと、その子供?っぽい女の子と多分パパのばあばとじいじ、それに犬がいる。犬と言う割にはでかいというかでか過ぎるが。
「あらお姉さん、お兄さん、お義母様、お義父様...それにラーちゃんね!遠方から、わざわざありがとうございます」
「いいのよ、マーシャちゃん、それよりモーガンはしっかりしてるかしら?」
「そうじゃぞ、孫に会いに行くのに遠いも何もないぞ。婆さんやそれより、お土産とリーシャちゃんが先だろう。」
「こんばんわ、リーシャちゃん、あたしはアスネルト、アスお姉ちゃんでいいわよ、こっちはラーンおじさん、それとあなたと同い年の私たちの娘のラーネルトだよ、ネルって呼んであげてね」
ぺこっと父と娘がトレースした動きで頭を下げる、何この父娘可愛すぎかよ。ネルちゃんよろしくね、リーシャだよ、リーでいいからねと言うと小声で
「よ、よろしくリーちゃん」
か、かわええ、決めたはこの子お持ち帰りしよ、いやこの家が自分の家である、もしかしてすでにお持ち帰りできてるのでは?そして同じベッドで寝る理由を作れば...?生唾を飲み込みにやけないようにしながら会話しつつ好感度をあげよう。
「わしらも自己紹介しておこうかの、わしはネルグリスじゃ、じいじでええの?」
「私はアスシストっていうんだよ。アスバアとネルから呼ばれておるから、アスばあとよんでくれ」
二人も自己紹介しつつ中に入ってく、今日はパパのごちそうがでるらしいので、とても楽しみである!
基本的に文章を書く時は一瞬で書いて自分で添削するのですが、やはり自分で書いたものなので誤字とか気づかないときがあります。そのときは優しく教えていただけたら泣きます。嘘です。ちゃんと直したいと思います。