3わ
家に入り目に入ったのは大きな杖、それと鍋である、たぶんあれで私を煮込むのだろう...
そんな妄想をしていたらばあばが
「とりあえずリーシャを歩かせなさいな。」
「ついにボケたのね!そのまま死ねばいいわ!」
「ええからリーシャを床に降ろしなさいな、めんどくさいね」
「今めんどくさいっていったでしょ!」
母親は文句を言いながら私を床に降ろした、これが木の温かみを感じるということであろうか、ほのかに暖かい気がする。するとばあばが
「リーシャ、ばあばだよ、わかるかい?とりあえず立ってみなさいな。」
私はばあばと言いながら立とうとする。
「リーが立ったわよ!モーガン!」
「わかってるよ、お義母さんいったい何を?」
「バカ娘は子育てすらわからないのかい、最初はね、捕まり立ちをさせるのよ、そうやって筋力を高めて慣らさないと歩けないの、この子もベッドのふちに捕まって立ったりしなかったのかい...?」
あ、と、えと自分捕まるという行為を忘れておりました、なぜ立てないのだろうそのことしか頭になく、はい、普通に今まで立っていたので...はて、そしたら今立ってるのはなんでだろう?
「不思議そうな顔をするね、これはばあばの魔法だよ...そうか魔法なんてわからないか」
「魔法はもう教えたわ!」
「やっぱりバカ娘だね、こんな小さい子供に魔法を教えてどうするのさ、モーガンも分かっただろうに...」
「いやー、小さい頃から魔法知ってた方が便利ってじいさまが言ってたからなー...」
「じいさまって言ったらあの頑固親父かい、まったく...それじゃリーシャや、不思議な顔をしているのはなんでだい?」
「あーそれは無詠唱だからかと...」
「あ、だから私が魔法を使うたびに難しい顔をしていたのね、リーは」
「ん、まーちゃん子供には魔法単語覚えさせた方がいいから詠唱してって言ったじゃないか、まったく...」
「そういうことかい、リーシャ魔法ってのはね、単語を覚えねぇと発動ができねぇんだわ。今どのくらい単語がわかるんだい?」
私はとりあえず思いつくのを言っていく
「光に火に、水、風、土...まだあるのかい、覚えるのが早いねぇ、もう呪文は使えるのかい?」
私は「[光]よ[発動]せよ]と呟くと目の前に光の玉が出てきた。夜中に練習していただけのことはある。
むふーっと言った感じで見せると父親がびっくりしていた。
「まだリーには発動なんて教えてないのですが、お義母さんなんかしました?」
「わたしゃなんもしてないよ、大方、普段モーガンが使っている単語から覚えたんだろう。天才だねぇ」
「やっぱり私とモーガンの娘ね!さすがよ!」
「さてと、マーニャ」
「なによ、いきなり名前で呼んで」
「バカ娘のが良かったかい?それより、こうやって風魔法で立たせてやりな、体自体はできてるから1から2週間程度したら魔法はなくても立てるようにはなるだろう。発音くらいはわかるだろう?ちゃんと口に出していいなよ。」
「わかってるわよ。ありがとね、お土産はチーズにしといたから、好きだったでしょ。」
父親がにやにやしている、まぁ私もしているのだがやはり強面がしたら少しきm
「リーがひいてるわよ、モーガン」
おっとまた心を読まれてしまった。これからは自分で立つ練習をしなければなぁ。
色々考えてるうちに眠くなってきた、やはりまだ子供の体と言うべきか、なんというか...
ブックマークありがとうございます。日本語の勉強とか読みやすいように頑張るので....頑張るので!!