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0,プロローグ
俺は少しばかり目つきが悪い。
「あ…山吹君だ……千草、教室戻ろ……」
「う、うん…」
俺は少しばかり身長が高い。
「!!?や、山吹だっ…目ぇ合わせたら殺られるぞ…」
俺は少しばかりコミュニケーションが下手だ。
「や…山吹、おはよう。」
「……あ"?」
「ヒッ……な、何でも無いです…すみません…」
それでもって俺は少しばかり……
嫌われているようだ。
これから語るのは、俺が少しばかり嫌われていた中学校時代から一転し、晴れ晴れしく高校デビューする話だ。
きっとそんな青春した話になる。なるはずだ。なるはずだった。
あの日……
高校入学の当日、浮かれていて交通事故に遭わなければ。