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妄想論

ライトノベルは漫画物語

作者: とびうお君

 なろうファンタジーを小説として取り扱うのは間違ってると思う。これは漫画を絵じゃなくて物語で捉えた流れで見るべき。ライトノベルが劇的に変化したのはライトノベルは漫画みたいな小説を軸としていたのに小説の流れが強かった。これが徐々にバトルマンガの論法を取り入れたラノベが増えてきてやっと私の言う流れに変わってきた。そもそもラノベは小説を読まない若者に漫画なら読むなら漫画みたいな話という事で始まったもので、根本的に小説を読まなくなった新しい世代が重要になってる。


 若者の○○離れとかあるけど、ラノベに関しては何を今更と笑ってしまう。今30代以上が10代の小説を読まない層に対して批判するのは逆に10代を擁護したくなる。そんなの私達の時代から言われてるじゃないかと。ライトノベルはやっと今になって当初の目的どおりの形になってきた。ラノベが悪化したみたいな論調が多いけど、逆に漫画物語に不慣れな小説系の作家が無理に書いてたのがラノベ初期の90年代になる。


 ライトノベルの小説部分に全く意味が無いとは思わない。悪い意味でラノベは小説的だと思ってる。良い点は絵が書けないけど物語はそこそこ作れる作家が書きやすい点だけかと。ある程度は悪い意味で文章の面白さを作らないとラノベは面白くない。ただそれはデメリットでしかないと私は見てる。ラノベの本当のメリットは作家側にあると見てる。読者にはあまりメリットの無いつまらない媒体だと思って私は対応してる。読者のメリットは作家が参入しやすいため数多くの作家が競争した結果の作品の質の向上にあると見ている。


 今なろうで何が起きてるか?なら漫画物語の先端が行き詰ってるんだと見てる。なろうがつまらなくなった。それはなろうが先端だったため、もうどうにもならない。その先は全く新しいものしかない。どうもこの大きな問題を分かってない人ばかりが言及してると思う。何をやっても無駄と私は言いたい。無駄じゃないのは、新しい物を作るしかない。


 なろう系=異世界転生じゃない。異世界転生はなろうファンタジーの一部の要素でしか無い。ただし異世界転生には数多くのメリットがあるため異世界転生がなろうファンタジーの最高点だとは思ってる。ただ異世界転生を抜いてもなろうファンタジーの独自性面白さはそれほど落ちない。なろうファンタジーは、西洋ファンタジーを和製ファンタジーとして再構成した初期のラノベのファンタジーとはまるで違う。一番の違いはリアリズムの扱いだと思う。


 シリアスさ文章の重さは大体リアリズムに関わってる。ファンタジーだからリアルと言うのが良く分からないと思う。ただ古いファンタジーの方がリアリズムって点でいろいろ気を使ってると思う。問題はリアリティとリアリズムは違うって点で、読者にはリアリズムはどうでも良くてリアリティが重要になる。私は現実的と言うよりリアリティを実感のように受け取ってる。現実でもそうだけどリアルさより重要なのは、距離感だと思う。どうでも良いリアルな他人の出来事に感情は動かない。読者のリアリティは必ずしもリアリズムと一致し無い。


 今のなろうファンタジーと過去のライトノベルの和製ファンタジーは違う。何が違うか?具体的には分からない。これは詳しい人ならすぐ分かると思う。でも1読者として今と昔のライト小説のファンタジーが違うと言うのは直感的に分かる。これは私だけの事じゃないと思う。


 これはなろうファンタジーは新しいものを作り出したと見てよい。そしてそれは異世界転生だからじゃない。異世界転生転移は大きく発展したなろうファンタジーの1要素でしかない。


 なろうファンタジーは漫画物語の先端としてどう出来が良いのか?と考察できる読者の誕生が望まれる。


 なろうは、良い読者も多い。作家の数も多い。だが考察できる読者が少ない。多くのエッセイは作者の立場から見た論が多い。これはどうもずれてると思う部分が大きい。何故なら悪い意味でライト小説は文章としての面白さと切り離せないから。ただそれは読者にとっては悪い意味でしか無い。所詮漫画に較べてライト小説は数多くの作家が競い合う事で生まれる一部にしか価値が無い2流の創作だと私は見てる。


 もっと高いレベルの読者の視点にたった面白さを追求したエッセイの登場を私は期待して今回の文章を書いた。


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