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転生者は他人の真似が上手なようです!  作者: 初心者P
第1章 転生 ~異世界に転生して、第二の人生を歩み出す~
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第8話 レッドグリズリー戦・戦闘

今回は戦闘メイン!


ヘッタクソな戦闘描写です。本当にヘタクソです。


それでも良いという方は、第8話どうぞ~。

 やぁ。昨日はノラに奴隷宣言をされて、ちょっとテンションが高いユウトだ。今俺はあの村人に言われた、村の端に来ている。


「グゴガァ!!」

「おろ?」


 歩いていると、バッタリと言った感じでレッドグリズリーを見つけた。いや、遭遇したと言ったほうがいいか。


 何故ならレッドグリズリーは、今俺の目の前にいるのだから。


「グゴアァ!」

「ちょちょちょ!」


 出会いがしらのレッドグリズリーからの攻撃をなんとか避け、剣を抜く。


「せっかちな奴は嫌われるぞ?」


 口では冗談を言うが、心の中は恐怖でいっぱいだ。


 レッドグリズリー。名の通り真っ赤な熊だ。例のグリズリーが二周りくらい大きくなって、赤くなった見た目をしている。


「グゴアァ!!」

「まずは!」


 剣を思い切り振りかぶり、赤熊を斬りつける。


 しかし……


「うっそだろ……バスターブレードでも無理なのか!?」


 剣は赤熊のもふもふしてそうな毛皮の上を滑るだけで、斬ることはできていなかった。


「グゴァ!!!」


 俺の攻撃されたことがお気に召さなかったらしく、赤熊は激おこのようだ。赤熊は腕を上へ持ち上げ、振り下ろして攻撃してきた。


「うぐっ」


 俺はそれを剣で受け流そうとしたが、あまりの力に吹き飛ばされてしまった。吹き飛ばされた俺は地面に叩き付けられ、ゴロゴロと転がり民家にぶつかり止まった。


「ぐはっ……いってぇ」


 かなりの衝撃だったが、なんとか体は動く。


「にしても、これまで魔物とはまったくの別格だなぁ」


 勝てるのか?


 そんな考えが頭に浮かんだ。こんな奴に俺が勝てるのだろうか。相手はC級、対して俺はE級。良くてD級だろう。それなのに、俺がこんな強い魔物に勝てるのか?


「グルルル」


 赤熊がノソノソとこっちに近づいてくる。俺はなんとか体勢を立て直し、剣を赤熊に向ける。


「勝てる……かどうかは分からないけど。やるしかない!」


 最悪追い払うだけでもいいだろ。そして、もし勝てたら。もし勝てたのなら、ノラが……ふっ、これはやるしかねぇな!


 俺は赤熊との距離を一気に縮め、あの力を使う。


「コピー・オン!」


 後は体に身を任せる。頼むぞ……女神様!


「はぁぁぁ!!」


 毛皮が硬いなら、柔らかいところを狙いえばいい。あれ、これデジャブ……。


 俺は赤熊の目を目掛けて剣を突き出す。しかし、赤熊野郎は簡単に避けやがった。


「グゴア!」


 赤熊の反撃!赤熊の右爪を振りかぶって、俺は避けられずまともにくらった。


「いってぇ!」


 俺は民家の壁にめり込む。とっても痛い。最悪な事に、今の攻撃で体が動かなくなってしまった。


 あ、これ死ぬんじゃね。


「グルゴァ!」


 くっそ。動け、動いてくれ。ここで死んだら……ここで死んでしまったら、ノラが……俺専用の奴隷が!


 なんとも不純な考えである。だが、そのおかげか体が少しずつ動き始める。


「う・ご・けーーー!!!」


 なんとか民家の壁から抜け出し、赤熊の攻撃をギリギリのところで避ける。


「せ、セフセフ……」


 お、今のセリフってこっちの世界では久しぶりに言ったなぁ。あっちでは結構使ってた気がって、言ってる場合か!


 セルフツッコミをしながら、これからどうするかを考える。


 俺の攻撃は赤熊に届かない。赤熊の攻撃は俺の脅威だ。一応、コピー眼の力でなんとか見えているにしても……。避けられねぇ。どうすんだこれ。


 ゴゴゴゴゴゴ


 そんな音がなってそうな気がした。いや、目の前から音が聞こえる。


「……あ、忘れてた」


 俺の目の前で口から火の玉を吐こうとしている赤熊を見ながら、俺はそう呟いた。


 そうだった。こいつ……。


「魔法使うの忘れてたぁぁぁ!!!」

「ガァァア!!!」


 俺が叫ぶと同時に、赤熊の口から火の玉が吐かれた。


 ドッカーーーン


 俺が右に体を動かし、なんとか火の玉を避けた……と思っていたが違った。俺の後ろの民家に当たった火の玉は打ち上げ花火を彷彿とさせるくらいの爆発をおこした。その爆発は俺の身を焦がし、吹っ飛ばす。


 外套がなければ即死だった……。


「うぅ……強すぎる」


 俺がこの状況に絶望しかけたところで、聞き覚えのある声が聞こえた。いや、ここで聞こえてはいけない声というべきか。


「ユウトーー!」

「の、ノラ!?」


 俺の名を呼びながらこっちに走ってくるノラの姿を見て、驚きの声を上げる。


「グルルァ」


 ノラの声に反応する赤熊。


「ちょ、待て熊野郎!」


 俺はノラの方へと行こうとする赤熊を止めようと立ち上がる……が。


「あ……れ……?」


 立ち上がろうとしたが、膝カックンをされた時のように力が抜け膝をついた。


「グゴアァ!」

「きゃぁ!」


 赤熊の威圧に、ノラが怯えて尻餅をつく。


「バカが!なんで……なんで来たんだ!」


 俺はノラの元まで行こうとする。が、体は言う事を聞いてくれない。俺はその場に跪くことしかできない。


 何か、何か出来る事はないのか!俺はここから動けない。なので、剣は使えない。だが、遠距離武器なんて持ってない。


「……ん?遠距離武器?」


 ハッ!分かったぞ。この場を打開するきっかけが。マジでありがとう、女神様!


「おい熊野郎!こっちを向きやがれぇぇぇぇぇ!!」


 俺は右手を赤熊に向け、左手を右腕に添える。


 今、これが使えなきゃ困るぞ!?


 俺は今にもノラに襲い掛かろうとしている赤熊を見ながら祈る。


「くらえ!ファイアーボール!!!」


 俺がそう叫ぶと、右手から火の玉が出てくる。そして、その玉は赤熊まで飛んで行き直撃する。


 ドカーーン!


「グギャアアア!?」


 突然の攻撃に赤熊は驚きと怒りの声を上げる。


 成功だ!やっぱりこの力は最高ですよ、女神様!!


「ノラ!早くこっちに来い!」


 俺は残った力を振り絞り立ち上がる。


「は、はいです!」


 ノラがテトテトと走ってくる。そして、俺の後ろに隠れる。


「お前……話は後だ」

「はいです……」


 色々と言いたい事はある。しかし、今はそんな事をしている場合じゃない。


「グゴガァ!!」


 俺の魔法をくらった赤熊は相当おこのようだ。しかも、全然効いてない様子。


「やっぱりか。名前で察してはいたが……火は効かないご様子だな」


 俺の着ている防具はレッドウルフの皮を使っている。そのおかげで、火耐性がある。そして、目の前に居る熊は"レッド"グリズリー。誰でもわかるよね。


「でもまぁ、ノラを助けられたなら儲けものだな」


 ノラの頭を撫でながら呟く。撫でられているノラは顔真っ赤だ。後で散々いじめてやろう。


「ノラ、後ろの家に隠れてろ。俺はあいつを倒してくる」

「分かったのです!ユウト、頑張って!」

「あぁ!」

「グルアァ!!」


 まったく、うるさい奴だ。さて、ノラの安全が確認された今。モウナニモコワクナイ!


「グルルァァ!!!」


 赤熊が口を開けて突っ込んでくる。


「きたきた!この時を待っていた!!」


 くらえ!お前の下位種を倒した技。


 俺は体を前のめりにし、剣を離す。そして、宙に浮いた剣の柄を思いっきり押し出す。


「押し刺し」


 剣は真っ直ぐ飛んで行き、赤熊の口に刺さる。


「グギャァア!!?」


 しかし、痛がる様子はあれど死までは届いていない。


「だが、分かっていた。お前がこの程度で死なない事を!」


 俺は地面を蹴り赤熊の懐まで一気に距離を詰める。勢いをそのままに、押し刺しをするように右手の手の平を赤熊の口に刺さっている剣の柄に当てる。そして……


「これで倒れろ。ファイアーボール!」


 手の平から火の玉が出てくる、前に剣の柄に当たって爆発する。その爆発で剣は赤熊の口から脳、そのまま貫通して飛んで行った。


「ぐぁ!」


 成功はしたものの、爆発を至近距離で受けたのは俺も同じ。俺は剣とは真逆に吹き飛んだ。そう、またあの民家にぶつかった。そして、そのまま気絶してしまった。


「ユウト?……ユウト!?」


 意識が飛ぶ寸前、ノラの声が聞こえた様な気がした。

コピー眼、本当にチートだな。


だけど、後悔はしていない!


次回はギルドへ帰ります。そこでテンプレがまた起こります。


感想、ご意見、ご要望、募集中であります。くだされば、作者が泣いて喜びます。


次回をほどほどに、お楽しみに~。

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