第6話 こんな出会いも、ありだな!
どうもどうも、毎日投稿ではなく1日で複数話投稿している、初心者Pですm(__)m
そろそろ話のネタを考える力がなくなってきました。
音楽を聴きながら小説を書くのが、一番力が出ます("´∀`)bグッ!
そんなことはおいておいて、第6話どうぞ~。
第6話 こんな出会いも、ありだな!
装備を揃えてさっそく依頼だと、ユウトです。今はギルドに来ています。
「依頼受けたいんですけど」
「……あ、タチバナ様ですか」
俺の顔を凝視していた受付の女性だったが、俺がフードを下ろすと気が付いたようだ。
「それで、依頼を受けたいんですけど。何かいいのありませんかね」
「えっと、タチバナ様は昨日でE級になられましたので……。こちらですかね」
昨日と同様に依頼書を数枚出してくる。
「うーんと……。じゃ、これで」
俺の目に付いたのは、やっぱり討伐依頼だ。しかも、今回は高難易度らしい。
「これは……グリズリーの巣の破壊!?こ、これをやるんですか?」
「え、えぇ。ダメなんですか?それって、E級冒険者用の依頼ですよね?」
「それは……そうですが」
何がダメなのだろうか。受付の女性は渋っている様子。
「じゃ、いいですよね。いってきまーす」
「あ、ちょっと……もう!」
受付の女性が可愛い声を上げて怒っている。まぁ、今は無視だ。さ、行ってみよう!
依頼内容:グリズリーの巣の駆除
依頼者:ゴンド
報酬:5万コル
説明
ここ最近、村の近くの森にグリズリーが大量発生している。村の者の話では、グリズリーの巣を見かけたと言っていた。今回はその巣の駆除を頼みたい。そして、そこに住み着いているグリズリーの駆除も出来ればしてもらいたい。頼む。
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依頼主の住んでる村ナウ
「失礼しまーす」
俺は村の門的なところから村にお邪魔したが……誰もいない。
「あれ?どなたかいませんかー?」
……。返事が無い。
「え、間違えた?村、間違えた?」
俺はそんなことを考えながら、村の中を徘徊した。
「……誰?」
しばらく村の中を徘徊していると、女の子の声が聞こえた。
俺は声のする方を見る。すると、そこには大体10代くらいの女の子が家の窓からこちらを覗いていた。
「えっと、俺は依頼できた冒険者だけど。君は?」
「私は……ニア」
相当怯えてるな。何故だろう。冒険者って、そんなに危ない人達の集団なのだろうか?
「そうか。ニアちゃん、教えてほしいんだけど。何故この村には人がいないんだい?」
「それは、皆地下に逃げてるから」
地下だと!?なんと、この村には防空壕……ではなく、防獣壕があるのか。
「あれ、でもなんで君はここにいるんだい?」
「外の様子が……気になったから」
ふむ、好奇心か。結構危険に身を投じるタイプなんだな。
「そっか。……俺は依頼をこなしに行って来る。依頼者のゴンドさんに話しといてくれないか?」
「分かった。伝えておく」
「頼んだよ」
さて、さっそくお仕事といきますか!
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村の近くの森ナウ
「ジメジメしてるし、熱い!」
森の中には日差しがあまり来ない。なので、ジメジメしている。しかも、そのせいで熱が外に逃げない。だから、熱い。
「で、グリズリーの巣とやらはどこにあるんだ?」
俺は森の中を歩き回っているが、ゴブリンとかウルフとか、その辺りしか見かけない。
「あ、そういえばステータス確認しておかなきゃな。これから、戦闘だし」
俺はそう思い、ステータス画面を開く。
名前:タチバナ・ユウト
種族:人族
職業:剣士・上級
LV:8
HP:21万5000/21万5000
MP:1万5000/1万5000
筋力:500
防御:430
器用:520
俊敏:490
知恵:300
運 :350
スキル
【片手剣・上級】
【剣術・上級】
【冒険者・A級】
【戦士・上級】
【剣士・上級】
【竜殺し】
【見切り】
【闘気】
【覇気】
【強者の余裕】
魔法
なし
ふむ。強くなってはいるな。いいかんじだ。これなら、問題なくグリズリーを複数相手にできるだろう。
「グルル」
「ん?」
ステータス画面に夢中になっていると、後ろから獣の唸り声が聞こえた。しかも、けっこう近い。
振り返ると、グリズリー。ある~日、森の中、熊さんに、襲われた!
「うお!?」
「グガァ!」
熊、もといグリズリーの噛み付き攻撃を紙一重でかわした俺は、バスターブレードを抜き反撃する。
「試し斬りだ。くらえ!『バスター・ブレード』!!」
ちょっと技名っぽく言いながらグリズリーを斬りつける。
「ガァ……」
俺はグリズリーの首を体と別れさせた。グリズリーの一瞬の断末魔を聞きながら、バスターブレードの切れ味に感動していた。
「うおぉ……。武器一つでここまで違うのか!」
その後、俺はひたすらグリズリーとその他を狩り続けた。
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グリズリーの巣っぽいところナウ
「誰かいますかー?」
俺は本日二度目のセリフを言いながら、グリズリーの巣だと思われる場所を探索していた。
第一印象、臭い。とにかく獣臭い!
「……誰も居ないね。じゃあ、破壊活動と行きますか!」
俺が巣の破壊をしよう!と、思ったらどこからか声が聞こえた。
「い、いるのです!私がいるのですよ!」
またもや女の子の声がした。何故だろう。最近、女性の声を聞く事が多い気がする。まぁ、気のせいかもしれない。
「ん?誰?」
俺はデジャブを感じながらも、声のする方を見る。すると、そこにはボロボロになった服を着た女の子が、洞窟の奥のほうで座り込んでいた。
「俺はユウト。冒険者だ。君は?」
「私はノアなのですよ。私を助けに来てくれたのですか?」
「うーんと、そうとも言えるかな」
正直、人が居るとは思わなかった。だから、正しくはないが……助ける事には変わりないしいいか。
「ありがとうですよ!さ、私を背負って早くここから離れるのですよ!」
「その前に、ここの破壊をしなといけないから。ちょっと待って」
「むぅ……仕方ないのですよ」
何故語尾が『よ』なんだ。どういう暮らしをしたらそうなるんだ?お兄さんに教えごらん?
なんて考えながら巣の破壊工作に精を出す俺。
「……よし、こんなもんでいいだろう」
俺は洞窟のいたるところを荒らして回った。しかも、あらかじめ買っておいた爆発玉を置きまくった。脆そうな所にな。
「さ、帰るぞ。って、そんな格好じゃ無理か」
「うぅ……恥ずかしいのです。あんまり見ないでほしいのですよ」
「ふむ。俺の外套でいいなら貸すが……どうする?」
「お願いしますですよ!」
なんか語尾がめちゃくちゃだなぁ。ま、いいけど。
俺は外套を羽織ったノアという少女を担ぎ、村に戻った。
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村に戻ると、村の人たちが外に出ていた。
「おぉ、冒険者殿ですな。無事に戻られて本当に良かった」
この口調……村長か?
俺が村に入ると、直ぐに声を掛けてきた老人に向かってそんなことを考えた。
「あなたは?」
「わしはこのハイド村の村長をしている、ゴンドと言うものです」
「ゴンド……ってことは、あなたが依頼主ですか?」
「そういうことになりますな。それで、グリズリーの巣は無事に破壊できましたかな?」
俺は巣の破壊が無事に済んだこと。グリズリーの駆除も粗方済ませたこと。そして、グリスリーの巣でノラを見つけたことを村長に話した。
「ノラ!?」
「……ふむゅ?」
お前、寝てたな?村長に名前を呼ばれ、俺の背中で居眠りしていたであろうノラが起きた。
「……おじいちゃん?」
まさかのおじいちゃんは村長でした。
「おぉ、ノラか。怪我は無いか?恐い思いはしなかったか?」
うん。おじいちゃんだ。
「うん!ユウトが助けてくれたのですよ!」
呼び捨てかよ。まぁ、別に気にしないけど。
「そうですか。ユウト様というのですか。わしの孫娘を助けていただき、ありがとうございます」
「いえいえ、偶然だったので。それで、今回の依頼はこれで完了ですよね」
「はい。今回はノラを助けていただいたので、報酬に上乗せさせていただきます」
「え?そんな……って、言っても無駄ですよね」
「無駄ですな。はっはっは」
上機嫌なおじいちゃん……じゃなかった、村長はもう少しここにいてくれと頼んできた。仕方ないので、もうしばらくお邪魔させてもらうことにした。
「ユウトは冒険者なんです?」
村長宅にお邪魔させてもらって、ノラと話しているとそんなことを聞いてきた。
「それは言っただろ。俺は冒険者だ」
「じゃあ、強いのです?」
「まぁ、たぶん強いぞ?」
「だったら、見せて欲しいのですよ!」
見せろって言ったてなぁ……。
「どうやってだ?」
「この村の大人皆を倒してほしいのですよ!」
何怖い事言っての、この子は。
「それいいですな」
クソ!俺の味方はいないのか!
俺は村長の言葉に絶望を感じた。
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場所は変わって村の広場。
「で?このひょろい冒険者と戦えばいいのか?」
「うむ。だが、その方は……いや、身をもって確かめた方がいいかの」
俺の目の前にはいかついガチムチが三人いる。三人とも強そうだ。
俺がノラに視線を向けると、ノラはキラキラした目で俺を見ていた。
「ふ……あまり時間をかけたくない。三人纏めて掛かって来い!」
俺はノラが喜びそうなセリフを吐く。予想通り、ノラはきゃっきゃと喜んでいる。
だが……
「あ?舐められたものだなぁ」
「まったくだ。瞬殺してやんよ」
「大人をバカにしてんじゃねぇぞ」
ガチムチ三人組が同時に飛び掛ってくる。
「ふ……そっちこそ、俺を舐めてるんじゃない!」
俺は三人の足を払い、一瞬で三人同時に峰打ちをした。
「これが『強者の余裕』シリーズの、『峰打ち』だ」
まぁ、スピードは俺の本気だがな。
その場の全員が固まった。
ヒロイン、出ましたね(´▽`)
作者はツンデレより、断然チョロン派です(`・ω・´)
それ以前に、ツンデレって良く分かりません。
次回はちょっと危険な香りがします。
お楽しみに~。