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転生者は他人の真似が上手なようです!  作者: 初心者P
第4章 成長 ~取り敢えずあの女は死刑な~
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第38話 新たな仲間 1人目

どうも、今回も短いよと初心者Pです。


1人目の仲間を探す。そんな話です。


では、第38話どうぞ~。

第38話 新たな仲間


 夜を明かし、次の日。俺はさっそく仲間を探すため、ギルマスの部屋まで来ていた。


「ハイン、ファルドのことは知っているよな」

「あぁ、まさか彼が死ぬとはな……それほど、強敵なのか」

「俺も死に掛けたからな」


 死に掛けたって言うか死んだけど、生き返ったなんて言っても信じてはもらえないだろうから言わない。

 それよりも、ファウドという強力な味方を失ったのが痛手なのは俺たちだけじゃなかった。ギルドもそうなのだ。

 ファルドはギルドでもジーンと同等の活躍をしていた期待のエースだったのだ。しかし、こういう形で失ってしまった以上、ギルドの戦力ダウンにも繋がるということだ。


「それでだ。今日は、ジーンの居場所を改めて知りたい」

「そうだろうと思って、予めジーンを探しておいた」

「本当か!?」

「そして、呼んである。入ってくれ」


 ハインが扉の方を向いて呼びかけると、扉を開いてジーンが部屋に入ってきた。その姿は、最後に見たものとはまったく違く、装備も変わっている。

 ジーンは部屋に入るとハインに挨拶をし、ハインの横に座った。俺と向き合う形になる。


「久しぶりだな、ジーン!」

「そうだな。まさか、こんな形で再開するとは思わなかったけどな」

「俺もだよ」

「さて、ジーン。ユウト殿のことは手紙に書いたことで全てだが、行くのか」

「はい。元々俺は、ユウトから助けを求められれば全力で助けると決めてましたから」

「ジーン……」

「そうか。私は止めないが、死ぬなよ。お前までいなくなってもらっては、ギルドだけじゃない。多くの人々が困るのだ」

「分かってます。俺は死にませんよ。それにしても、ユウト。お前、左目どうした?」

「え?あぁ、これか。サザリーとの戦いで、ちょっとな」


 昨日、左目が閉じないこと知った俺は眼帯で魔眼を隠すことにした。隠すと言っても、本当の目的は見た目の悪さを改善することなんだけどな。左目が開きっぱなしってのも、結構気持ちが悪いんだ。

 眼帯は黒で、海賊が着けてるようなものだ。我ながら何故これをチョイスしたのか謎ではある。ちなみに、これを選んだのはノラ達だ。


「見えないのか」

「いや、見えないことはない。けど、見せられないくらいに酷いんだ」

「見えるのか。なら、少しは安心できる。失明すると戦いが不利になるからな」

「そうだよな。戦いの時は眼帯を外すから問題ないよ」


 眼帯越しでも見えることは見える。魔眼とは便利なもので、普通の目よりも視界がクリアなのだ。しかも、ぼんやりだが魔力の流れというのも見えるようになった。

 しかし、コピー眼には及ばない。コピー眼なら本気を出せばハエが止まって見える……わけじゃないが、魔力以外なら良く見える。


「話は変わるが、ジーン。俺たちにはまだ戦力が足りない。王子に勇者、あいつらは強い。が、あと1人。あと1人、心強い味方がいてくれれば安心できる。誰か心当たりはいないか?」

「心強い味方?今すぐ思いつく奴は……あ、そう言えばユウト。お前、建国記念祭は行ったか?」

「え?あぁ、建国記念祭なんてあったな。行ってないよ。というか、いつ行われたかすら知らない」

「ユウト殿は知らないくて当然だろう。なんせ、ユウト殿たちが戦いに赴いたその日が建国記念祭だったのだから」

「そうだったのか。それで、何でそんなことを聞くんだ?」

「ユウトにはあの時話しただろ?今回の祭りにはお姫様が出る、と」

「聞いたけど……まさか!」

「そうだ。そのお姫様を仲間に加える」


 お姫様がサザリーとの戦いのメンバー入りするのか。正直言って、足手まといにしかならないだろ。だって、お姫様って物語だと決まって助けられる側じゃん。世界救うお姫様なんて聞いたことないよ。あ、でも姫っていう立場を蹴って騎士をする人とか、そういう人は居たっけ。

 そんなことはどうでもいい。需要なことじゃない。今大切なのは、どうしてジーンがそのお姫様を推薦するのかってことだ。


「俺はジーンを信じているが、それは……」

「言うな。俺もそれは分かっている。だが、言葉で説明しても伝わらないんだ。自分の目で見て、それで判断してくれ」

「ジーンがそこまで言うなら……分かった。それで、今から城に行くのか?」

「あぁ、そうなるな」

「分かった。ハイン、ありがとな。ジーンを呼んでくれて」

「いや、私もお前たちの手助けをすると、いつかに決めていたからな」


 俺は部屋を出る前に、もう一度ハインに礼を言って出た。

 

 取り敢えず1人目、無事に仲間に入れることが出来た。それに、ジーンは俺よりも圧倒的に強い。これはとてもありがたいことだ。

 しかも、ジーンがもう1人紹介してくれると言う。これは、ジーンに感謝感激雨あられですわ。


 これから会いに行くお姫様、あんまりキツイ正確じゃないといいなぁ。お嬢様系って俺、苦手なんだよね。……不安だ。

ジーン再登場。


心強い味方が増え、より一層戦いが楽に……なるかどうかは分かりませんが!


次回は2人目


お楽しみに~。

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