表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者は他人の真似が上手なようです!  作者: 初心者P
第4章 成長 ~取り敢えずあの女は死刑な~
41/46

第37話 もっと力を…

どうも、現在4時半ですと初心者Pです。


今回は復活ユウト君、という回です


では、第37話どうぞ~。

第37話 もっと力を…


「ん……んん」


 体の感覚が戻ってきた。きっと魂が体に戻ったとか、そういうファンタジックな理由で復活したのだろう。

 だが、感覚は戻っても動かせない。何か、重いものが体の至る所に乗っかているせいで指すら動かない。それに、視界も暗い。目を開けているわけではないが、何故か左目は目を閉じている感覚がしないのだ。


「お……も、い」


 しかも、体に魂が戻ってまだ馴染んでないのか声も出ない。このままだと俺、この状態で一生を終えてしまいそうだ。

 いや、それは言い過ぎか。だが、こんなことで諦める俺ではない。重いと言っても体に魂が馴染んでいない状態で重いと感じているだけで、全力を出せば……。


「重い!!」

「わぁっ」

「きゃぁ」

「ん」


 思い切り体を起こすと、何やら聞き覚えのある声が3人分聞こえた。そして、その声の主がゴロゴロとベットから転がり落ちる音も。

 俺は何故か開いている左目と、ゆっくりと開けた右目の視界でそれを見た。


「お前ら……なにしてんの?」


 不自然な左目の視界に戸惑いながらも、ベットから転がり落ちた3人にそう問いかけた。その3人とは言わずとも分かるだろう。


「痛いですよー」

「驚きました……」

「眠い」


 ノラ、ミリア、ニアはそれぞれ反応したが、ニアだけなんかちょっと違う。やはりニアは寝起きが弱いんだな。

 というか、何で3人がここに?それよりも、ここどこ?サザリーはどうなった??


「ノラ、ここはどこだ?」

「あ!ユウト、目が覚めたのですよ!ここは宿ですよ」

「宿……サザリーは?それよりも、皆は!?」

「?な、なんのことです?」


 ノラ達には分からないことだよな。だって、話してないんだから。たとえ話していたとしても、分からないことだ。俺は何を焦っているんだ。

 それにしても、瞬きをしているはずなんだが左目の瞼が動く気配がないのだが?俺に左目、どうなってるの。大丈夫かな?


「ユウトさん、目が覚めたんですね」

「ツカサ!お前は大丈夫なのか?」

「はい。ボクは掠り傷程度で済みましたから」

「王子も無事か?ファルドは、ファルドは無事なのか!」

「王子は無事です。でも……」

「おい、どうしたんだ?ファルドは大丈夫なんだよな!?」

「……ファルドさんはボク達を逃がすために、あの場に残って……きっともう」

「なん…だと……」


 そんなのってないだろ。俺はファルドを庇って死んだのに、その俺を逃がすためにファルドが?じゃあ、俺はなんのために……。

 

「ファルドさんが最期に言ってました。ユウトは希望だ。だから、死なせない……と」

「そうか……」

「それにしても驚きましたよ。出血が突然止まったかと思ったら、傷が光って治ったんですから。それに、抉り取られて目も当てられなかった左目に、気が付けば輝く宝石みたいな目が現れたんですよ?」

「傷?目?」


 そうか。フローリアに生き返らせてもらったのは、そういう風に現れてたのか。なるほど、まさに生き返るって感じだ。傷が光って治るなんて、ファンタジック過ぎだけど。

 そして、輝く宝石みたいな目というのはきっと魔眼のことだろう。ツカサの話を聞いた感じだと、左目の傷は治ってないように聞こえる。

 つまり、開いた穴に魔眼がくっ付いただけってことかな。


「それで、逃げたってことは……」

「はい、倒し損ねました。サザリーも、シルバーナイトも」

「……くそっ!」


 あのメンバーじゃ手も足も出なかった。必死に戦ったけど、結局のところはファルドに頼りきりだったし。

 けど、そのファルドはもういない。ファルドなしで次の戦いに臨まなければならない。これは、相当キツクなる。

 考え事をしていると、視界にノラ達が映った。心配そうな表情をしている。ノラ達にも心配をかけたし、誤っておくか。


「ノラ、ミリア、ニア。心配かけたな」

「そんなことないですよ!私はユウトなら大丈夫だって、信じてたのですよ!!」

「私もです。ご主人様ならきっと生きて帰ってきてくれると思ってましたから」

「ん、当然」

「そうか、ありがとう」


 こんなことを言っていても、ノラの潤んだ瞳やミリアの瞼の腫れ、ニアの落ち着きのない様子を見れば分かる。

 きっと、3人とも俺のことを心配してくれていたのだろう。ミリアなんて、きっと泣いたんだな。それを悟らせないように振る舞う姿は、可愛らしいものがある。


「それで、したいことがあるんだろ?」


 俺は両手を開きながらノラ達にそう言った。すると、3人とも目から涙を溢しながら勢いよく抱き着いて来た。


「うわぁぁぁん。よかったのですよぉぉぉ」

「し、心配しました……心配したんだからぁ」

「むちゃ、しないで……ぐすっ…こわい、から」

「あぁ、ごめん。ごめんな」


 俺は泣きじゃくる3人を抱き締め、改めて生きているという感覚を味わった。そして、生きていることで3人とまたこんな風にしゃべったりできることに感謝した。

 ファルドを庇ってサザリーに刺されたとき、ファルドを庇えて良かったと思った。けど、今は違う。

 今は、生き返ってよかったと思う。ありがとう、フローリア。


「心配させてごめん。そして、心配してくれありがとう。でも、俺はまた戦わなくちゃいけない。サザリーが倒せていないからな」

「分かっているのですよ。だから、待っているのです。ユウトが帰ってくるまで」

「ご主人様がいない間、宿のことはお任せください。いつ帰ってこられても大丈夫なよう、掃除をしておきます」

「待ってる。だから、絶対に帰ってきて」


 涙を流しているのに、そう力強く俺を後押ししてくれた。ノラ達には、感謝してもしきれないな。だからこそ、俺には力が必要だ。

 魔眼の力は1年後、そんなに待てない。だが、試すわけにもいかない。俺自身が強くなるには、コピー眼がないため直ぐにとはいかない。


 ここは、新しい仲間を見つける。戦力アップは、仲間を増やすことで補う。俺自身強くなりたいけど、今すぐできるのはこれくらいだろう。

 もっと力が必要なんだ。力強い仲間が。まずは、彼に頼んでみよう。

魔眼のある左目の瞼は引きちぎられているので、魔眼は開きっぱなしです。


次回は仲間探し。


お楽しみに~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ