第3話 依頼を受けよう
今回もありきたりな内容ではありますが、どうかご容赦くださいm(_ _)m
それでは、第3話どうぞ~。
「なぁ、ユウト。冒険者になった訳だが、宿はどうするんだ?」
「ん?そうだなー、よく分からんが……ジーンはどこに泊まってるんだ?」
「俺はここから近いところにある宿に泊まってるが?」
「じゃ、俺もそこで」
どこに何があるか分からないのでジーンと同じ宿でいいんじゃないかな。
「それでもいいが、金はあるのか?」
「金?あるけど」
転生前に女神様にもらった金がる。しかも、これだけあればしばらくは生活に困らないほどにな。
「どのくらいあるんだ?」
「軽く見積もっても100万コルくらい」
「ひゃ、ひゃくまん!?」
ジーンが驚きの声を上げる。
「100万って、小さい家が建つぞ!?」
確かに、一番安く見積もって50万コルくらいで家が建てられる。100万あれば、普通に暮らせる家を建てられるだろう。
「このくらいあればいいだろう?」
「あ、あぁ。ていうか、十分過ぎだ」
俺はジーンが泊まっているという宿屋に連れて行ってもらった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おーす、ナタリアちゃんただいまー」
ジーンが泊まっているのは宿屋『巨木の木陰』らしい。ジーンが声を掛けると受付の奥から可愛らしい女の子が出てくる。
「あ、ジーンさん。おかえりなさい!」
「おう、客連れてきたぞ」
ジーンは俺を指差しす。
「お客様ですか?」
「どうも、タチバナユウトと言います」
俺は軽くお辞儀をして自己紹介をする。
「ご丁寧にありがとうございます。私はナタリアと言います。よろしくお願いしますね」
ペコッという効果音が付きそうなお辞儀をするナタリア。うん、可愛い。
「何泊しますか?」
「そうだなー……取り合えず10泊で」
「はい!3万5000コルです!」
たっか!嘘だろ。高すぎんよ。
「え、えと……これ、はい」
俺は袋から銀貨を35枚取り出し、受付に置く。
「ちょうどですね。ありがとうございます!」
ニコッと笑うナタリア。うん、可愛いから許す。
ナタリアに鍵をもらったのでさっそく部屋に来た。
「ふぅ……今日は疲れたから寝るかな」
俺はゴブリンに襲われた緊張と疲れで眠ってしまった。と、この日は思っていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝起きると物凄い頭痛が俺を襲った。
「いっつぅ……なんでこんなに頭痛いんだ?」
俺は頭を抱えたまま部屋を出る。俺が宿屋の外へと出ようとした時、ジーンと鉢合わせる。
「おはようユウト、ってどうしたんだ?」
「あぁ、おはよう。実は、頭が凄く痛いんだ」
「大丈夫か?」
「……無理」
俺は頭痛に酷さに、今日は何も出来ないだろうと感じていた。
「何か原因とか心当たりとかはないのか?」
「原因?……」
何かあったかな。ゴブリンの攻撃はくらってない。特に何も食べてない。あ、俺食事して無いじゃん。でもまぁ、関係はないだろう。後は……あ。
「……コピー、オフ」
俺が呟くと頭痛が消えた。
「ん?どうしたユウト」
「いや、頭痛の原因が分かっただけだ。もう大丈夫、ありがとな」
「いんや、別に礼を言われるまでもないだろ」
俺とジーンは笑い合いながら宿屋で朝食を済ませる。
俺が食べ終わって何をしようかと考えていると、ジーンが話しかけてきた。
「俺は少し用事があるから出かけるが、ユウトはどうする?」
「俺は……そうだな、ギルドにでも行って依頼でも受けるよ」
「そうか。じゃ、頑張れよ」
そう言ってジーンは宿屋を後にした。俺はそれを見送った後、ギルドに向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギルドに入ると、昨日の受付の女性がいた。ので、その人のところに行って依頼を受ける事にした。
「あの、依頼を受けたいのですが」
「あ、昨日の……ユウト様でしたよね」
「はい。それで、依頼を受けたいのですが……何かありませんか?」
「それでしたら……」
受付の女性は下から数枚の依頼書を取り出し、受付に置いた。
「えっと……」
俺はその依頼書を見る。いくつかは薬草採取などの雑用だったが、数枚は討伐だった。
「じゃあ、これで」
俺は一枚の依頼書を手に取り渡す。
「えーと、ゴブリン10匹の討伐以来ですね。かしこまりました。それでは冒険者カードを」
「はい」
冒険者カードを渡すと受付の女性がカードになにかをした。すると、カードが光だした。
「これで依頼を受けた事になりました。お気を付けていってらっしゃいませ」
「はい。それでは行ってきます」
俺はカードを受け取りギルドを後にした。
さて、冒険と行きますか!
依頼を受ける、ただそれだけ……。
話が進みませんでしたね。
ですが、次回はちゃんと戦闘があります!
次回をお楽しみに~……あ、でもほどほどに(;'∀')