第2話 初めての友人と冒険者登録
今回は初戦闘があります。が、あまりうまく書けていません(´・ω・`)
何かあれば、言っていただけると作者が泣いて喜びます。
では、第2話をどうぞ~。
目が覚めると、そこは辺り一面緑の草原だった。
どうも、ユウトだ。転生したったぞ。
「ここ……どこ?」
見渡す限りは草原です。取り合えず真っ直ぐ歩いてみるか。
と、いうことでひたすら歩きまして……10分後
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「あれ……何もない。まったくもって、何もいないんだが……?」
10分間歩いていたが特に生き物に会うことも無く、ホントにただただ草原が続くだけ。
「どうすんだこれ。まさか、ここで俺の冒険は終わってしまうのか!?」
そんな事を考えていると正面からなにか来た。それもたくさん。
俺は遠くから来る何かを見るため目を細める。すると、視界が狭くなり拡大された。簡単に言えば、ズームだ。
「おぉ、こんな力もあるなんて便利だな」
おっと、そんなこと言っている場合じゃなかった。さて、何が来ているのかな?
「……うっそだろ」
俺の方に向かってくるたくさんのそれはRPGをやったことがある人なら誰もが知っているであろう魔物、ゴブリンだった。
「これは……逃げるか」
うん、逃げるしかないね。さて、そうと決まればダッシュ!
俺はゴブリンの群れから逃げるために後ろ振り返る。
「……え?」
後ろを振り返るとそこには、ゴブリンがいた。
「グギャ?」
ゴブリンの方も「え?」って感じで首をかしげている。
え、何この状況。俺はどうすればいいの?
「グギャ!」
俺がそんな事を考えていると俺の目の前にいるゴブリンが飛び掛ってきた。
「ちょっ、えぇ!?」
俺はそれをなんとか避ける。
ホワイ、何故、どうして?いきなりどうした!?
後ろからは大量のゴブリン、目の前にもゴブリン、これマジでどうすればいいんだ?
「くそっ、ここは神頼みだ!『コピー』!!」
俺は『コピー眼』力を使い、ゴブリンを凝視する。ゴブリンの一つ一つの動きを見逃さないように、瞬きせず見続けた。
「グギャ!」
再びゴブリンが飛び掛ってくる。
「一度見たんだ。見切った!」
今のは完璧に避ける。しかも、少し余裕を持って避けれたためゴブリンを殴ってみる。
「カウンターだ!」
「グギャ!?」
ゴブリンにヒット。が、まだピンピンしている。俺のパンチはあまり強くないようだ。
「く、もう直ぐそこにゴブリンの群れが……ここまでか」
そんなありきたりなセリフを吐いた俺だったが、ここで救世主が現れる。
「薙ぎ払い!」
俺の後ろから男の人の声が聞こえた。しかも、その声と同時に物凄い風切り音がする。そしてその後ゴブリン達の悲鳴のようなものが聞こえる。
「大丈夫か」
俺は後ろを振り向く、するとそこには片手剣をもった男性が立っていた。
「は、はい。あなたは……」
「俺はジーン。っと、自己紹介は後だ。ここは任せろ!」
ジーンと名乗る男性は見事にゴブリンの群れを全滅させた。俺はその光景をガン見していた。ジーンさんの動き、技、剣の振り方、立ち回り、全てを見て覚える。
戦闘が終わったジーンは俺の方へと来るとニコッと笑って話しかけてきた。
「大丈夫だったか。改めて言うが、俺はジーン。お前の名前は?」
「俺は橘悠斗です。ジーンさん、助けていただきありがとうございました」
俺はジーンに向けて頭を下げる。
「おいおい、やめてくれよ。魔物に襲われている人を見かけたら、助けるのが当たり前だろ?」
そんな事を言って笑うジーンさん。いい人っているんだな。
「それにしてもタチバナユウトか。聞いたことない名前だな。お前、この辺の人間じゃないだろ?どこ出身なんだ?」
うっ、これには一体なんて答えればいいんだ。まさか、転生しました……なんて言う訳にはいかないだろ。
「え、えと……ここからずっと東。たぶん、ジーンさんの知らない国から来ました」
うん、これがセオリーだろう。ずっと東。地球では会っているはずだ。
「そうなのか。……なぁ、敬語はやめないか?ジーンさんってのもやめろよ。気軽に話してくれていいんだぜ?」
「え?でも……うん、分かった。それじゃあ、俺の事もユウトでいいよ」
「そうか。分かった。よろしくな、ユウト」
「あぁ、よろしくジーン」
こうして俺はこの世界に来てから初めての友人が出来た。
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場所は変わって少し大きめの町にジーンに連れてこられた。活気のあるいい町だというのが第一印象の町だった。
「俺はこれから冒険者ギルドに行くが、ユウトはどうする?」
冒険者ギルド。その名の通り、冒険者になるためや、冒険者が使用する施設だ。冒険者には階級があり、一番したがFで一番上がSだと言われている。が、世界にはS級冒険者は5人しかいないという。
「俺も行こうかな。連れてってくれよ」
「お、ユウトも冒険者になって見るか?」
「いや、それはまだ考え中」
冒険者も魅力的ではあるが、俺にはそこまで力はまだない。もう少し強くなってからでもいいだろう。
俺はジーンに付いて行き、冒険者ギルドまで来た。ジーンは冒険者ギルドに入ると一直線に受付まで行った。俺はその後についていった。
「依頼の報告なんだがいいか」
「おかえりなさいませ、ジーン様。依頼の報告ですね」
そう言うと受付の女性は依頼書を取り出し、ジーンは冒険者カードを取り出した。それを受付の女性に渡す。
「……はい。確認しました。今日もお早いですね。これが報酬です」
受付の女性はジーンに冒険者カードと報酬の入った渡す。
「早いのか?まぁ、それはいいか。それともう一つ報告したいんだが、いいか?」
ジーンはその袋をポーチに入れると受付に向き直った。
「もう一つですか?」
「あぁ、実は帰る途中にゴブリンの大群を見てな。全部倒したんだが、嫌な予感がしんで一応報告をな」
「それは、いったいどこで?」
「バレス平原だ。ゴブリンはざっと見積もっても100体いたはずだが、カードで確認しなかったのか?」
ジーンがそう言うと受付の女性は苦笑いを浮かべる。
「ジーン様の冒険者カードには、もう数えるだけでも大変なほどゴブリンの討伐数が記録されています。なので、100体増えようが気付けないのです」
「あぁ、そうだったか。それは悪いな」
「いえいえ」
冒険者カードには、名前、種族、職業、ランクが表示される。そして、ギルド職員はもう一つ見ることできる。それは、何をどれだけ倒したかだ。受付の職員入っていたのだが……。
マジかよ。そんなにジーンはゴブリンを倒してるのかよ。数え切れないほどの数とはいったい。
「ジーンってそんなに強かったのか?」
「ん?あぁ、そうだぞ。だって俺、A級冒険者だもん」
うっそだろ……。そんな話聞いてない。聞いてないぞ!?
「……あの、ジーン様。その方は?」
「こいつはユウト。ゴブリンの大群に襲われそうなところを俺が助けたんだ。俺のダチだから、あんまり無碍に扱わないでくれよ」
「じ、ジーン様のご友人になられたのですか!?」
え?何故そんなに驚く必要があるんだろか。
「え、えぇ……まぁ」
「う、羨ましい……ハッ!で、では報告ありがとうございました、ジーン様」
今羨ましいって言ってなかったか?確かにジーンはA級冒険者っていう、もっともS級に近い冒険者だが。
「おう。じゃ、行こうぜユウト」
「ん?……ちょっと待ってくれジーン」
「どうした?」
ここまで来たのなら、ついでに冒険者になってもいいんじゃないか?
「いや、ついでだし冒険者になろうかと」
「おぉ!それはいい案だ!なろう、今すぐなろう。な!」
「あ、あぁ……それじゃ、お願いできますか?」
「かしこまりました。それでは、こちらの登録用紙に名前などを記入してください」
登録用紙はこんな感じだ。
名前:
種族:
職業:
得意な武器:
得意な魔法:
魔法は今のところ使えないし、武器も使えないな、どうしようか。というか、自分の職業ってなんだろう。確か、あの本には人にはステータスというものがあって、見れるのは自分のだけ。見るには……
「ステータスオープン」
俺がそう呟くと目の前に青色のパネルが現れた。そのパネルには文字と数字が書かれていて、内容がこんな感じだ。
名前:タチバナ ユウト
種族:人族
職業:旅人
LV:1
HP:14400/14400
MP:6000/6000
筋力:120
防御:120
器用:120
俊敏:120
知恵:120
運 :120
スキル
【片手剣・上級】
【剣術・上級】
【冒険者】
【戦士】
【剣士】
【竜殺し】
【見切り】
【闘気】
【覇気】
魔法
なし
これは……ドユコト?職業は旅人なのにスキルがえらいことになってるんだが?これ、職業変えられるんじゃないか?
そう思った俺はステータス画面の職業をタッチしてみた。すると、旅人の横に他の職業の名前が出てきた。
職業:旅人、戦士、剣士、冒険者
あの、冒険者になれるんですけどこれは。まぁ、流石にこれだとマズイし……剣士でいいかな?
俺は剣士をタップした。すると、ステータスが変更された。
名前:タチバナ ユウト
種族:人族
職業:剣士・上級
LV:1
HP:92400/92400
MP:11000/11000
筋力:420
防御:220
器用:420
俊敏:420
知恵:220
運 :220
スキル
【片手剣・上級】
【剣術・上級】
【冒険者・A級】
【戦士・上級】
【剣士・上級】
【竜殺し】
【見切り】
【闘気】
【覇気】
魔法
なし
ステータスがえらいことになってしまいました。LV1でこれって、相当イレギュラーだよなぁ。というか、チートか。
取り合えず、記入しようか。
名前:タチバナ ユウト
種族:人族
職業:剣士
得意な武器:剣
得意な魔法:なし
よし、これでいいな。
「できました。これでお願いします」
「かしこまりました。タチバナユウト様ですね。それではこれが冒険者カードになります。失くさないでくださいね」
あれ。意外とあっさりだな。
俺は差し出されたカードを受け取り、晴れて冒険者になった。
ステータスがおかしなことになってましたね。
自分でも「ナンダコレ(苦笑い)」ってなりましたw
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
感想、アドバイス、辛口でもかまいません。何でも言ってください!
では、次回にご期待を~。