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第17 話 ジーンのお願い事を聞こう お話し編

どうも、徹夜で書いていた初心者Pです。


眠いですねー、寝たいですねー。はい、おやすみなさい。


今回も前後編となります。


申し訳ありませんが、またまた終わり方が雑です(´;ω;`)


では、どうぞ~。

第17話 ジーンのお願い事を聞こう


 お姉さんとのデイトした次の日、俺は次の相手を探していた。この言葉だけを聞くと何となくチャラ男なイメージが浮かびそうだが、別にそんなことはない。俺が探しているのはお礼をする相手だからな。

 俺が誰かに言い訳をしている時、ギルドに入っていくジーンを発見した。


「ジーンか。最近全然話してないし、丁度いいかもな」


 俺はジーンの後を追いギルドに入った。ギルドに入るとギルド内の冒険者やギルド員たちがざわざわしているのが見えた。おそらくジーンが来ているからだろう。

 そんなことお構いなしに俺はジーンの元まで歩いて行った。


「ようジーン、依頼か?」

「ん?おぉ、ユウトか!そうだが、どうしたんだ?」

「実はな、そろそろ旅に出ようと思ってるんだ。だから、世話になった人たちにお礼をと思ってな」

「そっか、旅か……。頑張れよ」

「ありがとな。それで、お前にお礼がしたいんだが、何かすることはないか?」

「んー、特にないか……あ、そういえばあったな」

「本当か!なんだ」

「あぁ、依頼なんだがな……」


 ジーンの話を聞いて少し驚いた。いや、少しどこかとっても驚いた。だって、まさかあそこにまた行くことになるなんて思ってもみなかったからな。

 俺が頭を抱えて悩んでいるとジーンがそっと俺の方に手を置き、「まぁ、仕方ないんじゃないか。そういう運命なんだ」とささやいた。くっそぉ、何であの村に縛られなきゃいけないんだよ。


「グ……仕方ない、ジーンの頼みだしな。うん、受けようか」

「ありがとう、ユウト。心強いよ」

「あ、あぁ……」


 こうして俺はジーンのお願いを聞くということでお礼をすることにした。そこまで難しい依頼ではなかったのだが、ジーンが一人では少し不安だと言ってきたのだ。ジーンに頼られるのは嬉しいが……問題はその依頼主と場所の名前……



依頼:村の警備

依頼主:ゴンド

報酬:1万コル

説明

最近村の近くに魔物が多発している。そのたびに依頼を出して駆除してもらっているのだが、やはり不安だ。ということで、1日だけ村の警備をしてほしい。何もなければ、何もしなくてかまわない。頼む。



 そう、またですよ。ゴンドとハイド村のコンボですよ。何なんでしょうね。俺はこの村に呪われてるの置かな?この、村長ハーレム村の呪いにかかってしまったかもしれない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「はぁ……」

「おいおい、そんなに落ち込むなよ」


 ハイド村まで道のりはそこまで長くないはずなのだが、とても足取りが重い。体が行きたくないと訴えてくるようだ。そんな様子を見かねたジーンが明るい話をしようと言ってきた。


「なぁ、知ってるか?王都のお姫様が今度行われる『建国記念祭』に出るらしいぞ」

「お姫様?建国記念祭?何それ」

「知らないのか?」

「あぁ」

「なら教えてやろう。まずお姫様ってのはな、王都ベルランの城に居てだな」

「それは分かるよ」


 というか、城以外のどこに住むって言うんだ。仮にもお姫様なら、それなりの場所にいるのが当たり前だろ?

 俺の返事に苦笑いしながらもジーンは話を続けた。


「そのお姫様ってのが、最近まったく顔を見せないならしいだ。ちょっと前までは城からこっそり抜け出してよく怒られていたんだがなぁ」

「へぇ……。ていうか、なんでそんなこと知ってるんだ?」

「え?だって俺、一時期お姫様の護衛してからな。お姫様とはお友達なんだよ」

「ジーンは大物と知り合い多そうだもんな」

「そういうお前だってそうだぞ?サリーっていう超大物と知り合いじゃないか」

「はは、そうだな」


 そういえばそうだな。俺の知り合いって結構大物が多い気がする。初めての友人、ジーンはA級冒険者だ。この時点でスゴイのに、サリーという世界中に店を持つ人と知り合いになった。

 あれ?というか、俺って知り合い自体が少ないような……。考えるのは止めにしよう。悲しくなるだけだ。


「そ、それよりも、建国記念祭?ってのを教えてくれよ」

「ん?あぁ、そうだったな。建国記念祭っていうのは名前のまんまでな、建国を記念する祭りなんだ。今年でたぶん100年になるんじゃないか?」

「そんなに経つのか。へぇ、王都……行ってみるか」

「そうしろ。王都には強い武器や珍しい物がたくさんある。何が行われているかは自分の目で確かめたほうが楽しいだろう。それに、行って損はしないはずだ」

「そうか。余計に楽しみになったよ。説明してくれてありがとな」

「いや、別にいいさ。っと、村が見えて来たな」


 ジーンと話をしていたらいつの間にか村に着いていたようだ。またここに来てしまった。前回来てから全然時間が開いていない。さて、どうなることやら。

 

「さて、まずは村長殿に挨拶しに行こうか」

「あ、あぁ」


 ジーンめ、余計なことを。村長に会いに行ったら確実にお祭り騒ぎに決まっているじゃないですか。だって、前回そうだったもん。あ、ニアちゃんどうなったかな。

 そんなことを考えながら村長宅に到着。そして村長とご対面した訳ですが……まぁ、こうなるよね。


「ジーン様にユウト様、よくぞ来てくださいました。我々一同、村をあげて歓迎させていただきます」

『宴だぁ!!!』

「知ってた……」


 当然のように始まる宴。湧き上がる歓声、笑顔の村人たち、ニヤニヤしている村長ムカツク。

 なんで、なんで毎回こうなるの!これ一応依頼できてるんですけど!?村の警備するために来てるのに、なんで酒とか料理を出されるのかね?


「ユウト、俺、逃げるから。後は任せたぞ!」

「あ、ちょっ、ジーン!?」


 ジーンが逃げ出した。まさか、こうなること分かってて俺を連れて来たな?どうせこうるなら、誰かを生贄にしようってことか!嵌められた!!

 

「ジーン、覚えてろよーー!!」


 俺の悲痛な叫びは村人たちの歓声によってかき消されていった。宴は夜まで続き村人たちの酒、料理を散々食わされた俺は胃もたれに苦しんでいた。

 これは……二日酔い確定だな。飲み過ぎ、食べ過ぎで死にそうだ。


「これだから嫌なんだ。この村の宴は」


 俺は腹と頭を抱えながら休憩するために村長宅にヨロヨロと向かった。実は宴が始まった時に村長から「前にお使いいただいた部屋を休憩するときにお使いください」と言われていたのだ。村長め、こうなることを知っていやがったな!……あれ、これでじゃびゅ?

 それは置いておいてだな。俺は新たな問題を目の前にして、悩んでいた。


「……なんで、いるのかね?」


 俺が村長宅の部屋に入ろうと扉を開けると、ベットにニアちゃんが丸まって寝ていた。まさに猫はこたつ(じゃないけど)丸くなるーだ。正直、可愛い。

 いや、可愛いとか言ってる場合じゃない。何故、この部屋にニアちゃんがいるかというのが大問題なのだ。考えられる理由は3つ。


1つ、この部屋がもともとニアちゃんのものだった。


 だが、前回使った時にはニアちゃんはいなかった。ということで、これ論外。


2つ、ニアちゃんが部屋を間違えた。


 この可能性は十分にある。ニアちゃんは何となく常にぼんやりしているタイプな気がする。だからきっと寝ぼけて部屋を間違えたんだろう。うん、きっとそうだ。


3つ、村長が用意した。


 これ確定ですわ。1と2の理由は現実逃避として考えたけど、どうしてもこれが強烈すぎて違うと思ってしまう。だって、これしか考えられないでしょ?この部屋は村長が使えと言ったんだ。もうこれしか考えられないね。


 ということで、村長に策略ということに決定。はぁ、頭が余計に痛くなってきた。まったく、ありがとうございm……じゃなかった。余計なことをしてくれる!

 さて、この状況はどうしたものか……。取り敢えず起こすかな。


「ニアちゃーん、起きてー。起きないとイタズラしちゃうよ?ねぇ、起きてー。ホントにイラズラするよー?ねー。頼むから起きてよー」


 俺はニアちゃんの頬をぷにぷにと指で突っつきながら声を掛けた。頬やわっこいなぁ……おっと、あまり気持ちよさに我を忘れかけだぜ。

 俺が煩悩と戦っていると、ようやくニアちゃんが起きたようだ。目をこすりながら俺を見ている。


「ん……おはよう」

「おはようニアちゃん。寝起きで悪いんだけど、質問してもいいかな?」

「ん」

「ありがとう。じゃあ質問するね。何で、この部屋にいるのかな?」

「おじいちゃんが行けって。ユウト様を癒してさしあげろって言われたから」


 村長、お前は一体俺をどうしたいんだよ。そして、俺へのイメージどうした!?俺は別にロリコンじゃないって言ってるだろ!!確かに周りにはペッタンコが多いけど、偶然だから。狙ったわけじゃないから!!


「……はぁ、そっか。じゃあ、もう癒されたか部屋を出てもらっていい?」

「何で?」

「何でって、俺が横になりたいからだけど」

「じゃあ、ニアがそいねしてあげます」


 そいね……添い寝!?そんな言葉を一体どこで……あぁ、村長か。納得した、じゃねえ!とてもありがたい、添い寝とかノラに一回くらいしかしてもらったことないし、ありがたい。けど、それじゃあ本格的に俺がロリコンになってしまう。

 俺は煩悩を超絶アイアンな理性でぶっ飛ばし、ニアちゃんの申し出を断った。


「ニアじゃ、ダメ?」

「ダメじゃないけど、ダメなんだ」

「……良く分かんない」

「分かんなくていいんだよ」

「もしかして、ニアがどれいじゃないから?」

「ブフォ!」


 この子は一体どんな教育をされているんだ。まさに、あの村長あってこのニアちゃんありって感じだな。こんな子が奴隷になってくれるなんて、想像するだけで素晴ら……けしからん。

 

「そういう訳じゃないけど……この話やめない?」

「ニアとお話しするの、嫌?」

「グハァ!!」


 俺はニアちゃんの上目使いに完全に負けてしまった。ホントに、この子はどのくらいの隠し技を村長から教え込まれているのだろうか。楽し……まったくけしからんな。

 結局ニアちゃんに添い寝されながら休むことになった俺だが、全然休まらねぇよ!


「おじいちゃんが、強い男の人に嫁ぐのは良いことだって言ってた」

「ふ、ふーん」

「ユウト様は強い?」

「え?うーん、弱くはないよ。俺は強くなりたいから、今の自分が強いとは思わないけど」

「なら、どのくらい強くなりたいの?」

「大切のものを何者からも守れるくらい……かな」

「……」


 あれ、ニアちゃんが黙ってしまった。寝ちゃったのかな?とも思ったが、俺のことをジッと見つめているのでそんなことはない。ていうか、近い、近いですよニアさん。


「ユウト様」

「は、はい」

「私がユウト様の幼妻になってあげる」

「村長!!」


 幼妻なんて言葉覚えさせてんじゃねぇよ!!もうここまで来たら村長とは少しO☆HA☆NA☆SIしないといけないようだな。こんな幼い子を妻にとかできる訳……いや、異世界だからいけるのか?まさか、できちゃうのか?

 おっと、あまりの衝撃に煩悩が理性よりも強くなってしまった。落ち着いて行こう。


「あのなニアちゃん、そんなこと軽々しく女の子が言っちゃ「ドゴォォォン!!!」…え?」


 ニアちゃんに対してちょっとお話しをしようと思った矢先、外から大きな音が聞こえた。なんかこれもでじゃびゅだなぁ。この嫌な予感よ。


 さてと……依頼では村の警備だし、おそらく敵襲だろう。殺りに行きますか!!

ニアちゃんかわゆす(*´ω`)


ジーンにお礼をするつもりが、なぜかニアちゃん回になってしまった……。


次回はちゃんとジーン出るから。協力しますから!


ではでは、お楽しみに~。

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