第15話 受付のお姉さんとデイトしたい(願望)
どうも、最近執筆活動が芳しくない初心者Pです。
今回の話はちょっと長くなってしまいました。いや、他の方々の作品では当たり前の字数かもしれませんが、私の作品では珍しく長いです。
それと、深夜テンションで書いたような内容になった気がします(;´・ω・)
そ、それでは、第15話どうぞ~。
第15話 受付のお姉さんとデイトした(願望)
「さて、本当に誰にしようか」
俺は宿を出てからも悩んでいた。誰を一番最初に訪れるべきか。悩んで悩んで悩んで、悩みつくした結果ある場所にたどり着いた。
~視点変更 開始~
「ふぅ……これで、終わりね」
私は今日終わらせた仕事達を見て、ホッと息を漏らす。
そして、もはや日課となってしまったある人を思い出すことをしてしまう。
その人と初めて会ったのは、ジーン様が依頼の報告に来たときだった。その時一緒にいた男の子が、今も頭から離れない。
私は自分で言うのも変なのだけど、ジーン様のファンだ。しかし、何故分からないけど少しでも暇になると思い出してしまう。
彼の第一印象は、イケメンだった。
顔はかっこいいし、声も良い。正直に言って、彼はとても私の好みだった。
話がズレてしまったけど、私が言いたいのは最近彼がまったくギルドに来ないということ。冒険者になりたての時は毎日来たのに、あの依頼を受けてから来ていない。
あの依頼とは、グリズリーの巣の破壊とグリズリーの駆除という依頼だ。本来E級冒険者パーティーが受けるはずの依頼を、彼はソロで受けた。
その時私は止めようとした。けど彼は「それって、E級冒険者用の依頼ですよね?」と言った。それを聞いた時の私の心配をよそに、彼は行ってしまった。危なっかしくて、不思議な人だ。
そこから2日間、彼は帰ってこなかった。私は彼が帰ってこないと考えると、不安になっていた。
しかし、彼は何事もなかったかのように帰ってきた。しかも、小さい女の子を連れて帰って来たのだ。
私は彼を見た時、凄く安心した。でも、女の子を見た時、ちょっとだけイラっとした。何故かは、私も馬鹿ではないから分かった。
そう、私は彼のことを……。
「受付のお姉さーん!」
私、今凄く恥ずかしいことを考えていたような……。
そんな考えを振り切ろうと、さっき聞こえた声のした方に視線を向ける。するとそこには、紫がかった黒い外套を身に着け、自分の身長ほどある剣を背負った彼がギルドの入り口に立っていた。
まったく、不思議な人……。
~視点変更 終了~
ギルドに入ると、すぐに受付のお姉さんが見えたのでつい大声を出してしまった。出した時はやっちまったなー、と思ったが恥かしがったら余計にダメな気がしたから、堂々をギルドに入ってやったぜ。
受付に着くと、お姉さんが少し驚いた顔をしていた。この顔を見たのは二度目な気がするが、今はどうでもいいか。
「お久しぶりです、お姉さん。ちょっといいですか?」
「はい、大丈夫ですが……」
俺は受付のお姉さんに時間をもらい、場所を変えて話をさせてもらった。正直こんなにあっさりと話ができるとは思っていなかったが、運が良かったな。
場所は少し広めの数人でもくつろげる個室だ。どうやらここは、ギルドで働いている人たちの休憩場のようだった。だって、本と飲み物が机の上にあるのだから。
「もう、いつも片づけてって言ってるのに……」
お姉さんが可愛い声でそう呟きながら机の上を片付け始めた。
あんな声を出すなんて、いつもクールな表情には似合わないというか、女の子らしい声だった。素晴らしと思います。
お姉さんが部屋を片付けている間、俺は考えていた。そう、お姉さんのプロポーションについて。
まず凄いのは胸だろう。こう言ってはあれだが、いつも慎ましやか胸を見ているせいかお姉さんの胸は少々刺激が……。俺には○カップとかいうのは分からないので正確な大きさは言えないが、俗に言う巨乳というものの部類に入るだろう。いや、入らないとおかしい。
おっと、胸ばかりではお姉さんに失礼なので他のところの話もしようか。
そうだな……一般的な意見を言わせてもらえれば、このお姉さんは美人です。落ち着いた雰囲気の、大人な女性という印象を受けますね。
っと、お姉さんの自己評価を確認していると、いつの間にか片付けが終わっていたようだ。すっかりキレイになっている。
「どうぞ、座ってください」
「はい」
俺は促されるままにソファに座らせてもらう。お姉さんは俺と向かい合いうように座り、お茶を出してくれた。
「それで、話とはいったい何ですか?」
「えーと、先の話なるんですが俺、旅に出ようと思ってるんです。で、その前にお世話になった人たちにお礼を……と、思いまして」
「旅、ですか」
旅に出る、とは言ったもののどこに行くかはまだ決めていない。とりあえず行こうと思っているのは、自称弟子の実家だ。本人がお詫びしたと言ってきたのだ。それに応えてやるのも、まぁいいんじゃないかと思った。
本音を言えば、もっとお金をもらえるんじゃないかと思いました。
お姉さんはお茶を飲みながら考える素振りを見せ、しばらくしてから話し始めた。
「それは、どれくらい長い旅なんですか?この街には帰ってくるんですか?」
「え?うーん、どうでしょう。まだそこまでは決めてないので、どうも言えないんですが……」
「そう……ですか」
俺の答えに少し残念そうな顔をするお姉さん。お茶の入ったコップを両手で持ち、手の中で転がしながら俯き加減になっている。
正直今から話すことはこんな雰囲気ですることじゃないけど、でもある意味この空気を壊すには丁度いいかもしれない。
そう思った俺は、思い切って聞いてみた。
「あの、今日って時間ありますか?」
「時間ですか?そうですね……お昼休憩なら2時間近くありますが、何故?」
「だったら、俺と……俺と、デイトしませんか!」
【デイト】
まず言っておくが、デートではない。デートとは、男女がイチャイチャするためのもであって、これは全くの別の用途使われる。だが、デート紛いなことをすることに変わりはないので、大きな違いはないかもしれない。ともかく、これは相手が異性同性関係なく、お礼をするために食事や遊びに誘う時に使う言葉である。
by オレペディア
※ウィキで調べると、デートの逢引と出ます。これはユウト君の個人的な見解であって、それを証明するものは一切ありません。
言った、言ったぞ。生まれて初めて女性をデイトに誘ったぞ。あれ、でも前世ではどうだったっけ?まぁ、今はいいか。
さて、お姉さんの返事はいかに!……って、あれ?お姉さん??
受付のお姉さんは俺の言葉に驚きの表情で固まってしまい、しばらく返事を聞けなかった。お姉さんが復活するまで俺は辛抱強く待った。
「……ハッ、すいません。少し意識が飛んでました」
「(あ、気絶してんだ)……そ、そうですか。それで、返事を聞かせてほしいんですけど」
「そ、そうでしたね。えええと、お、お昼でしたか?よ、よろしくおねがいしまひゅ」
「(噛んだ、可愛い)」
「(か、噛んじゃった。は、恥ずかしいぃ)」
お姉さんは自分が噛んだことが恥ずかしかったのか顔を赤くして目を伏せた。俺はそんな彼女を見ながらニヤニヤしそうな顔を必死に抑えながら話した。
「で、ではお昼休みにまた来ますね。失礼します」
「は、はい……」
俺は第一ミッションをクリアし、第二ミッションへと移行するべく部屋を出て今度は違うお姉さんがいるギルドの受付へと向かった。
「すいません、C級冒険者用の依頼で早く帰ってこれるものありますか?」
「そうなりますと……本人の腕次第ですが、これなどはどうでしょう」
何故こんなことを聞いているか。簡単な話だ。金がない。うん、装備に使い過ぎたね……ハハッ。
ふむ、ゴブリン掃討にオークの討伐。む?これって確か……。
俺はある一つの依頼書が目に留まった。それは、オーク討伐となっているが、内容が違ったのだ。
依頼内容:オーク討伐
依頼者:ゴンド
報酬:10万コル
説明
グリズリーが駆除された後、今度はオークが村の近くに住み着き始めた。それはまだ2~3匹だが、繁殖されたら困る。それに、既に被害が出ている。ある女の子が行方不明だ。
この依頼を受けてくれる者にはオークの駆除と行方不明の女の子の捜索だ。女の子の名前はニアと言う。
頼む。
ニアって、確か初めてあの村で会った女の子じゃないか?あの子が行方不明なのか。しかも、それとオークの出現……無関係ではないよな。
俺の脳裏には最悪の結末というものが浮かんでいた。こうなってほしくない。そんな考えばかり頭に浮かんでしまい、嫌な気分になる。
「これ、受けます。それじゃ」
「あ、ちょっと、冒険者カードを……って、もういない」
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「うぉぉぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁ」
俺は今、全力疾走していた。この世界に転生してから初めての全力疾走だ。ギルドを出てから常にMax状態で走っているが、まったく疲れない。というか、まだまだスピードが出そうだ。
さて、そんなことを考えていると見えて来た。あの……森が!
え?普通村に行くものじゃないかって?馬鹿野郎!!その間にニアちゃんが大変なことになってたらどうするんだ!!あれだぞ、ニアちゃんがオークにあんなことやこんなことされているシーンなんて無理だからな。R-18になっちゃうんだぞ。
そんなの書けないからな!(作者、渾身の叫び)
「オーク、範囲この辺の森、ついでに人間も入れとくか……じゃ、【探索】!!」
森に着いた瞬間に【探索】を使う。ミリアからコピーしたものだが、とても使い勝手の良いスキルだ。言葉にしずらいが、何というかグー○ルマップで検索している気分になる。
「……なるほど、数は5って増えてね?そして、人間が一人か。これはニアちゃんだな」
オーク達は一か所に集まっており、どうやらニアちゃんを囲んでいるようだ。
ヤバイ、これではニアちゃんがオーク達の性処rじゃない、性奴rでもない、おもちゃにされてしまう!今助けに行くぞぉぉ!!
再びの全力疾走。流石に少し疲れて来たのか、足に違和感を覚えながらもMaxでダッシュ!速攻で現場に到着した俺はサリーのところで買ったクレイモアを構える。
現場検証、オークが5匹に女の子一人……ニアちゃんを確認。さて、オークは血祭だな。
「おいオーク共!その子に手を出すなよ」
オーク達への牽制の意味も含めた警告をしておく。俺に気が付いたオークは4匹、残りの1匹はそんなこともお構いなしにニアちゃんに手を出そうとした。
ブシャァァァァ(ナシ汁ではありません)
だが、その前に俺がそのオークの元へと一瞬で移動し横一文字に斬りつける。斬られたオークはそのデブい腹から血を流し倒れた。
一瞬の出来事で何が起こったのか分からないオーク達を尻目に、ニアちゃんの様子を確認する。
「すー……すー……」
「(寝てる!?)」
まさかの寝ていた。この状況で寝られるとは、なんだかミリアな性格な予感がする。
何はともあれ、無事が確認できたことだけでもう十分だ。あぁ良かった。これでもしもアッチな方向に行ってたらあれだからね、俺の物語はここで終了した状態になるからね。
「さて、こんな危険な橋渡らせてくれたんだ…‥礼をしなきゃな?」
俺は改めて剣をオーク共に構える。オーク共を見ると、数匹怖がっている奴がいることに気が付いた。どうやら、俺の殺意に気が付いたようだ。ブルブル震えちゃって、まぁ、もちろんヤっちゃうけど。
こいつらか何かを学べるとは思えないが、一応コピー眼をオンにしておく。
余談だが、このクレイモアデカすぎな。一振りするだけでもう大変。流石は2m級の化け物だな。しかし、これを片手でも持ててしまう俺はもっと化け物かもしれない。
「ぶ、ブヒィィィ」
まるでボッコボコに殴られ苦しんでいる豚の声のような奇声を発しながらオーク達が突っ込んでくる。手には槍のようなものを持っており、一応こいつらにも知性があることが分かる。
しかし、俺の知り合いに手を出したのが間違いだったな。
「ジーンの真似。薙ぎ払い!!」
俺はジーンに助けてもらった時を思い出し、ジーンの使っていた薙ぎ払いを使った。見よう見真似だが、コピー眼補正でジーンとまったく同じの薙ぎ払いを使えた。
だが、それで終わらないのがオレクオリティ。あの時ジーンは普通の剣で、長さは1mくらいだっただろう。しかし、俺の今使っている剣は約2mだ。つまり、リーチが違いますよ。
そういうことで、突っ込んできたオークのほとんどが俺のクレイモアの錆となった。オーク達は腹を斬られ血を流し、苦しみながら死んでいった。
「ブヒィィ……」
なんていうか、最初から最後までその鳴き声なんだな。俺、オークってそんな奴らだとは知らなった。勉強にはなったが、もう二度と会いたくない。
「ブ、ブヒッ」
そんなことを考えたが、どうやら1匹残ったらしい。そのオークは震える足で一歩ずつゆっくりと後退して行った。どうやら、俺との実力差を思い知ったらしい。が、逃がすわけにはいかない。
「ブヒィィィィィ!!!」
「あっ、ちょ待て!…ちょ待てよ」
ついにオークは槍を捨てて俺に背を向け逃げ出してしまった。それを見ている俺だったが、何というかあんな姿を見ると俺が悪役みたいになった気分になる。
駄菓子菓子、あいつを放っておいたら今度はノラやミリアに被害だ出るかもしれない。それは、絶対に許せない。
俺は右手を逃げて行くオークに向ける。
「だから、ここで死ね!《アイス・アロー》!!」
これまたミリアからコピーした魔法だ。俺の右手から放たれた氷の矢は見事オークの頭に直撃。オークは走っていたそのままの勢いで顔面から地面にダイブし、動かなくなった。
ここまでの成果はほとんどミリアのおかげじゃないか?本当にミリア様様だと思うよ。ありがとうなミリア、いつかお礼をしてあげるからな。
「……さて、依頼完了。ニアちゃんを連れて帰るか」
その後、オークの持っていた槍で一番状態の良い物をもらってからニアちゃんをお姫様抱っこして村の方向に歩き出した。
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村に着くと、村人達が近寄ってきて話しかけて来た。そして、ニアちゃんことを村長に報告しに行ってくれた。が、ほぼ俺の周りに残ってひたすら俺のことを褒め称えてくれた。
村人達の俺への評価に困惑していると、村長が来て説明してくれた。
「ユウト様、あなたはこの村の救世主なのじゃ。グリズリーを全て倒してくれた。レッドグリズリーも倒してくれた。しかも今回、オークまで倒してくれた。感謝してもしきれん。本当に、ありがとう」
『ありがとうございます!!』
どうやら知らぬ間に俺はこの村の救世主になっていたらしい。これは、困ったことになりそうだ。このままではノラの時と同じことになりそうだぞ。
とりあえず俺はニアちゃんを起こして、さっさとこの村を出ることにした。
「起きてニアちゃん。ニアちゃーん」
「ん……んみゅ?」
あら可愛い。食べちゃいたくなる顔でした。いえ、冗談です。
俺は寝ぼけ気味だが、やっと起きてくれたニアちゃんを降ろし村長に預ける。
「ニア、無事だったかい?」
「ん、大丈夫。おじいちゃん」
お前もかぁぁい!!何なのこの村、ここの子供は皆村長の孫なの!?もしかして、この村は村長のハーレムで出来上がってるの?ハーレム王国なの?人類皆穴兄妹なの!?
あまりの衝撃に我を忘れかけたが、俺は目的を忘れていなかった。受付のお姉さんとのデイト資金をもらわなきゃいけないんだ。
「ではユウト様、歓迎しまs「俺、用事あるんで!またこんどぉぉぉ!!」……行ってしまわれた」
俺はダッシュで逃げ出した。
待っててくれ受付のお姉さん。今、行きますからねぇ!!
ブシャァァァァ(ナシ汁ではありません)
はい。調子乗りました。本当に申し訳ない。
次回は受付のお姉さんとデイトしよう、です。
名前の分からないお姉さんとのデイト、お楽しみに~。




