明日
中学最後の話。
あれから紅葉で赤く染まった木々もすっかり裸になり、年を越し、やがて卒業式がやってきた。
いつもの部屋には、わたげ高校に落ちて落ち込んでいる俺は、いつの間にか何処かへ
行ってしまった。
寒いのに、嘘みたいに晴れた空が顔を覗かせる。
この教室で授業を受けるのも、もう二度と無いんだなと思うと、なんだか切ない。
お節介ながら、問題児だった俺を叱ってくれた先生。―迷惑ばかり掛けてすいません!
先生のおかげでここに帰って来れました。いつまでもお元気で。
わたげの入試が終わっても、一緒に勉強を手伝ってくれた、ぴつじ。―わたげ高校合格おめでとう。
ホントは同じ高校に行きたかったけどしょうがないよな。いつか敵として戦う日を待ってるぜ!
県内の名門校、水竜高校に合格したにも関わらず、俺を心配して結果をだまってたの知ってたぜ。
水野。―迷惑ばかり掛けて悪かったな、これからは、離れ離れになるが、俺らは一生不滅の“親友”のま
まだからな。遅れたな、合格おめでとう!
...............................................................................
翌日
入試が始まった。
「きっと大丈夫。」
俺は、明日を求めてひたすらペンを走らせる。
「ありがとな」
あの青い空へ
そうして、遠藤和哉に明日がやってきた。




