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花つ月の風が、奏でる星のヴァイオリン

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/03/15

窓辺に吹く


春風のしおりが



季節という


ページをまた一つ



そっと


進めていくように



咲き出した


花桃の色は和やかに



景色を薄紅に


染めゆく三千年草(みちとせぐさ)



陽が照らす


春色の小径の先に



颯爽と空に


向かいゆくルピナスの



花びらが


彩りを咲かせながら



見つめる彼方に


はてしない


空はパステルブルー




花つ月の


風が奏でゆく音色



淡い(そら)


東から上りゆく



あたたかな


アークトゥルスの燈



うしかい座の


星々の光はまるで



季節の


第一楽章を夜空に



春風の弓で


奏でゆく


星のヴァイオリンとなって




花つ月の


星が描きゆく景色



三月の夜空を


彩るイザールの煌めき



宙の青と


陽の光のオレンジ



放つ二つの


輝きで春めいていく



夜空と大地と


街並みを照らすように




一つひとつの


音があつまって



和音をつくり


旋律を奏でるように



かさねゆく日々の


光と風が  


景色に春を描いて



物語も


いくつもの


言の葉をつなぎながら



星と星の


あいだに青い宙を



季節と季節の


あいだに風を感じながら



つなぎゆく言の葉の


あいだにある


こころを、大切にできたら



三千年の


遥かな時を越えて



照らし続ける


春色の光があるように



こころにも


春を奏でるような



夢への


五線譜を描きながら




窓辺に吹く


春風のしおりが



物語のページを


また一つ進めるように



ルピナスの


花びらが見つめる



彼方に広がる


はてしない


空はパステルブルー



花つ月の


星が奏でる光は


こころに、春を燈しながら



















3月中旬頃から夜空に上るうしかい座には、「春の大三角」の一つで、オレンジ色のアークトゥルスの星が煌めき、三千年以上前から観測されてきたとされます。


この星座のイザール(アラビア語で「腰紐」)は、オレンジと青の2重星で「プルケリマ」(ラテン語で「最も美しいもの」)とも呼ばれます。「花つ月」は、3月のことです。


モモ(花桃)は、3月中旬頃から花が咲き、三千年草みちとせぐさの別名があります。3月頃から咲くルピナスは、空へ伸びる姿で「昇り藤」とも呼ばれ、「想像力」「感謝」の花言葉があります。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、本当にありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
3000年と気長くなるような長さですが、そんな春の光と桃が毎年見られるのは、とても恵まれていて素敵なことに感じられました。 それがヴァイオリンが美しい音色を奏でるように、美しい春が紡がれているというの…
春風のしおりが季節のページを進めて小径の先に青空へと咲くルピナスが揺れている情景が優しく鮮やかに浮かんできますね。 また青空にかがやくオレンジが燈火のようです。 オレンジ色のアークトゥルスの星は三千年…
 花桃やルピナスの彩り豊かな春風は、星々のヴァイオリンを弾き季節を伝え、陽光眩しく芽吹きに弾ける和の音響かせ、期待に鼓動を高めて春を迎える…☆  宙から始まる春風の旅は花の色彩も艶やかに、白と桃色の…
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