表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

花つ月の風が、奏でる星のヴァイオリン

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/03/15

窓辺に吹く


春風のしおりが



季節という


ページをまた一つ



そっと


進めていくように



咲き出した


花桃の色は和やかに



景色を薄紅に


染めゆく三千年草(みちとせぐさ)



陽が照らす


春色の小径の先に



颯爽と空に


向かいゆくルピナスの



花びらが


彩りを咲かせながら



見つめる彼方に


はてしない


空はパステルブルー




花つ月の


風が奏でゆく音色



淡い(そら)


東から上りゆく



あたたかな


アークトゥルスの燈



うしかい座の


星々の光はまるで



季節の


第一楽章を夜空に



春風の弓で


奏でゆく


星のヴァイオリンとなって




花つ月の


星が描きゆく景色



三月の夜空を


彩るイザールの煌めき



宙の青と


陽の光のオレンジ



放つ二つの


輝きで春めいていく



夜空と大地と


街並みを照らすように




一つひとつの


音があつまって



和音をつくり


旋律を奏でるように



かさねゆく日々の


光と風が  


景色に春を描いて



物語も


いくつもの


言の葉をつなぎながら



星と星の


あいだに青い宙を



季節と季節の


あいだに風を感じながら



つなぎゆく言の葉の


あいだにある


こころを、大切にできたら



三千年の


遥かな時を越えて



照らし続ける


春色の光があるように



こころにも


春を奏でるような



夢への


五線譜を描きながら




窓辺に吹く


春風のしおりが



物語のページを


また一つ進めるように



ルピナスの


花びらが見つめる



彼方に広がる


はてしない


空はパステルブルー



花つ月の


星が奏でる光は


こころに、春を燈しながら



















3月中旬頃から夜空に上るうしかい座には、「春の大三角」の一つで、オレンジ色のアークトゥルスの星が煌めき、三千年以上前から観測されてきたとされます。


この星座のイザール(アラビア語で「腰紐」)は、オレンジと青の2重星で「プルケリマ」(ラテン語で「最も美しいもの」)とも呼ばれます。「花つ月」は、3月のことです。


モモ(花桃)は、3月中旬頃から花が咲き、三千年草みちとせぐさの別名があります。3月頃から咲くルピナスは、空へ伸びる姿で「昇り藤」とも呼ばれ、「想像力」「感謝」の花言葉があります。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、本当にありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
とても良い詩ですね(^^) 特に「夢への 五線譜を描きながら」の部分が、心に染み渡りました(^^) 詩を詠んで、夢を諦めたくない、いつか心に春が来る、と、信じられるような気持ちになりました(^^)…
三千年以上前も前から観測されたアークトゥルスと2重星のイザール。 ヴァイオリンの形に似た牛飼い座は春の先駆けにふさわしい星座なのですね。いつかこの目で見てみたいです。 好きな所はいくつもありますが…
春の空ははてしなく。確かに夏は高さを感じますが、春は広さだなぁと納得してしまいました。 そっと進められるページとともに。気負いなく一歩を踏み出せそうですね。 星々が奏でるのも始まりの音楽。春風の弓に…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ