バケモノに遭遇したんですけど!!
深夜のど真ん中にハンモックが千切れるというハプニングがありながら、
何はともあれ転移して初めての夜を過ごすことができた。
「なんで初日からこんな災難に遭うんですかぁーー!クソ眠い中でビーム扱うのめちゃしんどいんですからね!」
とりあえず、人がいそうな場所を見つけるために歩かないと…
人がいそうな場所――煙とか、道とか、建物とか?
昨日それっぽいやつ一つも見つからなかったんですけど!
(だだっ広い森に単身放り込むとか、転移担当者の性格どうなってるんですかほんと。)
どうせ責任者8人ぐらい集まってデスゲームみたいにウォッチパーティしてるんでしょ!どうせ
ほんといい趣味してるわ…全部知ってるんだからね!
……
…がさがさ
ん?近くに何かいる?
もしかして人だったり?
ちょっと見に行ってみようかな。……もしなんかあってもビームいるし大丈夫でしょ!
…ふよふよ
「…。」
ビーム本人は乗り気じゃないらしい。
(いやさ、もっとこうさなんか反応してよビーム君、その反応めちゃ不安なんですけど…)
……
…がさがさ
…がさがさ
こっちに近づいてきてる?だんだん足音が大きくなっている気がする…
物音がする方向をチラリと見てみると――
そこには体長3mほどの巨大な生き物がドスっ!ドスっ!と地面を踏み鳴らしながら歩いていた。
「何あの化け物…見た目イノシシぽいけど、体のデカさはクマぐらいあるじゃん!
現実のやばい生き物全部のせしました!みたいな動物が転移してからの初エンカウントなんて聞いてないんですけどぉ!」
あんなのに見つかったら、
異世界での寿命が1日とちょっとっていう記録で終わっちゃうよ…!
見つからないようにここから離れよう、そうしよう…!
私はそぉーっと足音を殺してここから離れようとしたが、
ざくっ!
私は小枝を踏みつけてしまったらしい
絶対、今の音、響いたよね…?
やばいじゃん……!
同時に足音が激しくなり――
だんだん、こっちに近づいているように聞こえた。
絶対バレてるよこれ…逃げても確実に追いつかれるだろうし、、、
もうこうなったら、昨日編み出した必殺技を使うしかないよね!
どうにでもなれ!
「私の必殺技!ハリネズミー!!」
私がそう叫ぶと背中からビームが一本、二本、三本!
次第にどんどんと生えてきて、少しすると背中には何千、何万ものビームが細かく乱立していた。
ドンっ!ドンっ!
どすんっ!
「こんなビーム生やしてたら危ないやん〜。
もうちょっとで突き刺さるとこやったで、ほんまびっくりしたわぁ。」
「ん!?」




