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9話: 断片迷宮:試練の連鎖
断片迷宮の奥に進む慧と雫。
前回の小規模な罠を突破した二人の前に、次なる試練が連鎖的に待ち受けていた。
通路や空間の揺らぎが連動し、ひとつの誤判断が次の罠を誘発する仕組みだ。
「……ここは計算だけでは突破できない」
慧は膨大な断片情報を整理しつつ、連鎖的に変化する通路を予測する。
雫は直感で光や揺らぎの安定箇所を感知し、安全な進路を導き出す。
「ここを進むと次の揺れが少ない……でも相手も狙ってくる」
迷宮内では、他の参加者も同じ情報断片にアクセスしており、心理戦が複雑に絡み合う。
慧は相手の思考を推測し、雫の直感を軸に進路を選択する。
突然、天井の情報断片が崩れ、視覚的錯覚が生じる。
雫が素早く直感で安全なルートを指示し、慧は解析結果を照合して進む。
試練の連鎖は一度の誤判断で致命的な結果を招くため、緊張感は高まる。
しかし、二人の連携は着実に力を発揮し、次々と連鎖する試練を突破していく。
やがて、連鎖的な試練の終点に到達し、空間の揺らぎが静まる。
「突破……成功」
慧は微細な安堵を胸に、雫も小さく息をつく。
断片迷宮の試練は、情報解析と直感判断、心理戦を段階的に鍛えるものであり、
二人の成長と連携を確実に強化する場となった。




