7/61
7話: 迷宮の前哨
最終交差点の手前、慧と雫は広大な迷宮の前哨に到達した。
ここは「迷宮の前哨」と呼ばれ、次の試練への入り口として参加者たちの緊張が最高潮に達する場所だった。
他の参加者もちらほらと姿を現す。互いの表情や仕草から情報を読み取り、心理戦が自然と始まる。
「……今回は規模が大きい」
慧は分析者として、迷宮の入口に散らばる情報の断片を読み解き、最適な進路を考える。
雫は目を閉じ、直感で揺らぎの少ない通路を感じ取る。
「右側の光が安定……そこが突破口かもしれない」
前哨には小規模な試練が設置されており、心理戦や小競り合いを通じて参加者の力量が試される。
慧は相手の動きから情報を分析し、雫は直感で安全策を選びながら慎重に進む。
やがて、二人は迷宮の中心部に近づく。
「突破……成功」
雫が小さく息を吐き、慧も微笑む。
迷宮の前哨は、心理戦と情報解析のウォーミングアップとして機能し、
本格的な迷宮攻略のための準備を整える場所だった。




