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4話: 影の囁き:暗黒の空間
断片の迷路を抜けた慧と雫の前に、闇が濃く漂う空間が広がった。
「影の囁き」と呼ばれる場所だ。薄暗い光と闇が交錯し、壁や天井、床の形状も微妙に揺れている。
「……視覚情報だけでは判断できない」
慧は解析者として、影の揺らぎや囁き声のパターンを読み取り、安全な経路を推測する。
雫は目を閉じ、直感で揺らぎの少ない通路を探る。
「右側の光が安定している……ここを進む」
しかし空間には、他の参加者や幻影が潜み、心理戦が自然に発生する。
慧は微細な動きや囁きのリズムから相手の意図を読み取り、雫の直感と組み合わせて行動を決定する。
「次の分岐で光が安定した瞬間に動け」
二人は息を合わせ、心理戦と直感判断を駆使して空間を進む。
途中、偽情報や幻影が襲いかかる。
慧は冷静に解析し、雫の直感で危険を避けながら突破する。
空間の中心に到達すると、囁きは次第に静まり、次なる試練への扉が現れる。
「突破……成功」
雫が微笑み、慧も深く息を吐く。
影の囁きは、心理戦・情報解析・直感判断の総合力を試す試練であり、
二人の連携がなければ突破は不可能である。




