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33話: 迷宮の核心:揺らぐ信頼
偽情報の渦を抜けた慧と雫は、迷宮の核心で「揺らぐ信頼」の領域に入る。
ここでは断片情報と心理戦の難度がさらに増し、二人の連携と信頼が試される場だった。
「……微細な判断のズレが危険になる」
慧は分析者として、情報を整理しつつ、雫の直感と照合しながら進む。
雫も直感で揺らぎを感知するが、一瞬の迷いが生じる。
「慧……ここで迂回した方が……」
「いや、今は直進が安全だ」
小さな意見の食い違いが、迷宮の罠や偽情報を刺激し、心理的圧力が二人に襲いかかる。
突然、通路の一部が閉鎖され、迂回を強いられる。
慧は解析で最短ルートを導き、雫は直感で安定した経路を判断する。
「左に迂回……光が安定する瞬間に進め」
二人は呼吸を合わせ、揺らぐ信頼を乗り越え、迷宮を突破する。
やがて空間が安定し、次なる通路が姿を現す。
「突破……成功」
雫が微笑み、慧も静かに頷いた。
揺らぐ信頼の領域は、心理戦・情報解析・直感判断の総合力だけでなく、
二人の信頼関係そのものを試す試練となった。




