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24話: 迷宮の核心:決裂の兆し
罠の連鎖を抜けた慧と雫。
迷宮の核心は、心理戦・情報解析・直感判断の難度がさらに増していた。
「……この空間、互いの判断に依存しすぎると危険だ」
慧は分析者として、雫の直感と自分の計算を照合しながら進むが、微細な意見のズレが生じ始める。
雫も直感を優先するあまり、慎重な判断が遅れ、二人の呼吸にわずかな乱れが生じる。
「慧……こっちじゃないかもしれない」
「いや、こちらの方が安全だ」
小さな意見の食い違いが、迷宮内の罠や偽装情報を刺激する。
通路の一部が崩れ、微妙な心理的圧力が二人を襲う。
互いに短い指示を出し合いながらも、決裂の兆しは否めない。
慧は冷静に解析を続け、雫も直感を最大限に活用して進路を選択する。
「次の光が安定した瞬間に一気に進む」
二人は呼吸を合わせ、危険な区間を突破する。
通路が安定すると、二人は互いに短く頷く。
「突破……成功」
しかし、決裂の兆しは心理戦の疲労として胸に残った。
迷宮の核心は、二人の連携だけでなく、信頼の揺らぎも試す場所であり、
この試練を乗り越えることで二人の関係はさらに試されることになる。




