13/61
13話: 迷宮の深部:初めての裏切り
心理の迷路を抜けた慧と雫は、迷宮の深部へと足を踏み入れた。
そこは、断片情報が複雑に絡み合い、空間全体が変動する場所だった。
「……この深部、情報が密度を増している」
慧は冷静に解析を始める。全ての断片を整理しないと、次の扉への道筋は見えない。
雫は直感で通路の揺らぎを読み取り、安全なルートを感知する。
「左の光が安定している……でも、誰かが待ち伏せしているかもしれない」
その瞬間、他の参加者の一人が突然動きを変え、二人の進行を妨害する。
「……裏切りだ」
慧は即座に分析し、相手の意図を読み解く。
雫は直感で最も安全な迂回路を見つけ、二人は連携して危機を回避する。
裏切り者の動きは心理戦の一部であり、判断の遅れは致命的になる。
二人は注意深く進み、断片情報と相手の行動を照合しながら迷宮の深部を突破する。
「突破……成功」
雫が息をつき、慧も冷静に頷く。
初めての裏切りは、心理戦と情報解析の難度を格段に上げる試練であり、
二人の信頼と連携の重要性を改めて実感させる出来事だった。




