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11話: 情報の渦:断片の分裂
影の領域を抜けた慧と雫は、次なる試練「情報の渦」に足を踏み入れた。
空間全体が揺らぎ、情報の断片が渦を巻くように漂っている。
断片は瞬時に分裂・融合し、どれが真実でどれが偽情報か判別が極めて困難だ。
「……解析が間に合わない」
慧は分析者として、分裂する情報のパターンをリアルタイムで追い、整合性を確認する。
雫は直感で、揺らぎの少ない断片を選び、進むべき方向を示す。
「右上の渦が安定している……ここを目指す」
他の参加者も渦に取り込まれ、心理戦が自然に発生する。
誰がどの情報を狙い、どの断片を操作しているかを瞬時に見抜かねば、進路は封鎖される。
突然、渦の中心に偽情報の連鎖が発生し、通路が変化する。
慧は即座に情報の矛盾を分析し、雫に安全なルートを指示する。
「左に迂回、次の安定点まで一気に進む」
雫は直感で判断し、二人は呼吸を合わせて渦を突破する。
情報の渦は、一瞬の油断で迷宮全体が崩れる危険を孕んでいる。
心理戦、情報解析、直感判断の総合力が試される場だった。
やがて、渦を抜けると、空間は安定し次なる通路が姿を現す。
「突破……成功」
雫が微笑み、慧も深く息をつく。
情報の渦は、二人の連携と判断力をさらに鍛える試練であり、
シリーズ2の迷宮攻略の核心へとつながる序章でもあった。




