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口癖
「あ~死にたい…」
最近この言葉が口癖になっている。
綺麗に晴れた空を眺めては、何度も一人でつぶやく…。
そう…何度も何度も。
決して嫌なことがあった訳ではない。辛いことがあった訳
でもない。
ただ何となく…。
誰もが一度は考えた事があるであろう、自分が死んだ後に
どうなってしまうのか…?考えれば考えるほどに、言葉に
はならない闇が迫ってくる。いくら考えても分からない。
なぜ今ここに立っていて、何のために生きているのか…。
「あ~死にたい」
俺は今、自分というものに飽きている。
そう。
自分自身の存在に飽きている。
俺は、とても卑怯で臆病者で最低の人間だ。
ただ何となくこの時代を流れのままに、身を任せて生きている。
いやその場その場にあった、嘘という名の仮面をつけて生きてい
ると言ったほうが正しいのかもしれない。
自分を隠す、嘘という名の仮面をつけて…
「あ~死にたい」
そんな事を考えている今日は、少し肌寒い陽気
しかし空は綺麗な青空だ。