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恋愛って楽しいか?  作者: ケイゴロウ
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初のイベント決めは楽しくいこう

月日は少し経ち四月の下旬。高校で初のイベントが開催されるのだが、そのイベントとは一年生歓迎会である。毎年違う方法で歓迎会が行われるのだが今年は三年生と親睦会をするらしい。なぜ親睦会になったのかは謎だが親睦会を行うためには六人一グループを作る必要がある。今からその班を決めるために教室で班決めが行われるところである。


「今から~、班決めを~、しま~す」


このおっとりした言い方は吉川紗友里先生である。相変わらずすごく癖のある言い方。


「班を決める前に~っ、班決めのリーダ~を~っ、決めてもらいます~っ」


班決めのリーダーかどうしようかな迷うな。自ら立候補しようかな。


「では~っ、しげるく~んにっ、やってもらいますね~っ」


「俺の意思は!?」


思わず突っ込んでしまった。でもまあどうせやろうか迷っていたんだからいいか。


「わかりました。俺がやらせていただきます」


俺は自分の場所から離れ教団に立った。前に立つにはやはり恥ずかしいもんだな。


「もうひとりはは~っ、藤宮舞さんっ、おねがいね~」


といいながらウィンクを舞のほうに飛ばした。


「え?私ですか?」


「は~いっ、あなたで~す」


舞が教壇のほうに近づいてくる。

まさかの俺と舞かよ。入学式以来一言も話してないからな...。緊張するな。


「よろしくな舞!」


「ふんっ!」


舞はそっぽを向いてしまった。相変わらず冷たい表情で言ってくれるな。さすがに落ち込むぞ俺も。

とりあえずは切り替えていかないとな。俺はしっかり気持ちを切り替えて声を出した。


「それでは今から親睦会のための班決めをしたいと思います。班決めをするための案を出してほしいのですが何かいい案はありませんか?」


俺がクラスのみんなに聞くとクラスの一人が、


「あみだくじでいいと思います!」


と提案を出した。まああみだでいいか、と思いながらも


「ほかに提案はないですか?ないならあみだにするけどよろしいですか」


と再度聞いてみた。

他の生徒たちも、


「あみだでいいよー」や「別に何でも~」などほかの意見はでなかった。


俺もそうだけどこのクラスにはもうちょっとまともな人はいないのか?俺は苦笑しかできなかった。


「ほかに意見もないようなのであみだくじで決めたいと思います」


俺は教員用机からノートサイズの紙を取り出して二十七人分の番号を書き、黒板にはグループ分けができるように番号順で書いた。

すべてが書き終わり俺のスペアで持っていたポーチ用の筆箱の中に紙を入れて良くまぜた。



全員が引き終わりグループが決まった。教室が少々ざわついているようだ。

まあいいか。どうやら俺も決まったようだ。俺のグループは。


「なんであなたと同じグループなのかしら?」


舞の冷たい声がクラス全体に響きわたる。うるさかったクラスが一気に静けさを取り戻した。


しばらくしてクラスの生徒たちが、


「藤宮さんそれは言いすぎじゃない?」や「古木君に謝りなよ!」、「古木君が仕切ってくれたのに酷すぎだろ」などの言葉が聞こえてきた。


「みんなやめろ!」


俺は静かでどすのきいた声で生徒を制した。

俺は舞のほうに向き静かな声で言った。


「確かに舞の態度はよくないけど、俺が不快な思いをさせているのが悪いんだ。すまなかったな舞。舞が嫌なら俺がほかの人と変わってもらうように頼むから遠慮なく言ってくれ!」


俺は心の底から謝罪し深く頭を下げた。


「別にそこまで嫌というわけではないわ。一緒な班になってびっくりしただけよ。こちらこそごめんなさい」


舞も俺同様深く頭を下げた。

舞も頭を下げるとは思わなかったな。悪いと思ってくれているならいいか。

俺は頭を上げて、


「謝らなくていいよ」と一言言った。


俺はみんなのほうに向きもう一言言った。


「みんなも許してほしい。この通り」


俺はもう一度頭を下げた。

みんなも怒りは冷めたようで、


「古木君が言うなら」、「言われた本人が言うなら仕方ない」といってくれた人がほとんどだった。


「ありがとうみんな」と一言いい自分の席に戻った。

舞も何事もなかったかのように戻っていった。

この機会に少し俺の株が上がっていった。




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