PVも、ブックマークもぜんぜんなので……
これにて、連載をおわります。
というのは冗談で、ネタ切れです。こちらに載せましたショートストーリーは、
十年ちかく前、今はなきヤフーブログで書いていたものでして、そのストックが
つきたというわけです。
だいぶ前に書いた話なのでいささか古さを感じるなぁ、時代的にあわないなぁと
思うショートもあったかと思います。まだほかにも何作かあったのですが、とても
よそ様にお見せできるレベルではないので投稿はひかえることにしました。
ちなみにですが、当時、『才蹴探偵社』といいます長編小説(才蔵と蹴一とい
う探偵ふたり組のお話です)を書いていたところ、関西在住の親分肌のばっどさん
という方から、お誘いをうけまして短編もかきはじめたというしだいです。
年に何回か、毎回ばっどさんがひとつのお題をだし、多くのかたがそのお題にそ
って物語をつくるというコンペみたいなものでした。
たとえば「ハイパー・ウルトラ・ゴージャスマン」➡お題 タイムリミット
「ハイパー・ウルトラ・ゴージャスマンⅡ」➡お題 〇〇の代償
「扉をあけて」➡お題 鍵、扉
「亜珠理綺譚」➡お題 天使と悪魔
「夏だぜ! みかん」➡お題 夏に関するエトセトラ
──といったぐあいです。同じお題で書かれたほかの方の作品を読むのもけっこう
楽しかったし、いい思い出です。
そういうわけで、「ときに、たまにはショート・ストーリーなどを」終了といた
します。
最後っ屁として超ショートを一編──。
『気になる男』
昼休み、食事にでたボクは、え?っと思った。たまたま通りかかった商店街で、
なにか懐かしいような、昔から知っていたような、そんな男とすれ違ったから。
誰だっけ? 絶対、知ってる人だ!! 中年、いや熟年? ボクよりだいぶ年
上だ。ボクは彼を知っている、しかし名前はまったく思いだせない。誰だ!?
ああ……いってしまう。父か、母の知りあいか? それとも先生?
昔、お世話になった人? ああ……わからない……。
午後の仕事も手につかなかった。なぜこんなに気になるんだろう? あの人
は、誰なんだ……。
──アッ!!
記憶の断片はとうとつに収束をはじめた。そうか! あの人は!!
昔、お世話になったDVDに多数、出演していたAV男優 だった。
……思いだすんじゃなかった。
おしまい。
お読みいただきまして、ありがとうございました。おもしろい話がございましたら、ブックマーク
などよろしくお願いいたします。はげみになりますゆえ。




