第3話 里中千恵 C
「あんた達。その子から離れなさい。」
「ああん?」
男2人は、威嚇するように声のした方向をにらみつける。
が すぐに顔が青ざめ引きつっていく
「お、お前は・・・織宮憂緋・・・か」
「そうよ。早く消えなさい」
木刀を取り出し冷ややかな笑みを浮かべてみせる
すると、男2人はおびえつつ早足で逃げていった
「なんで・・・・・助けてくれたの?」
「友達になるのに理由は要らないのに、
友達を助けるのに理由が要るの?」
心なしか、顔が少し赤いようだ。
「え?じゃあ私達友達でいいの!?」
彼女は答えなかった
「た・・・たいとう」
「え?何?」
「と、友達ってのは、対等なものでしょ?
だからあなたは、銃を持ちなさい。」
突然の言動に頭がついていかない
「つまり私は木刀、あなたは銃。
武器で対等に並ぶのよ。」
何かのバトル漫画のような台詞を言う彼女。
「ふっ・・・あはははっ!]
つい笑ってしまった。そりゃ真面目な顔で言うんだから
「なっ!何がおかしいのよ!」
「だ、だって・・・真顔で言うんだもん!」
「わっわたしの精一杯の決め台詞なの!」
あはははは〜〜〜〜
もーーー・・・・
まぁそれから私のエアガンへの、
道が始まったとも言えるわけだけれど・・・
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「何ニヤニヤしてんの?」
不機嫌そうな顔をしてたずねてくる。
「ううん。べつにーー」
「そう。」
まだまだ彼女との武勇伝はたくさんある。
彼女を知らない奴は、怖い女だと言うけれど
本当は優しい奴なのだ
私は彼女のことが────────
「ほら!さっさといこう!」
「え?うん、そーだね今日こそ木刀禁止だよ?」
「あーそれは無理かも」
天使(+悪魔)のような彼女と私の出会いの話だった。
あれ?今回出番なしか〜 by冬島雪丸
おいおい・・・いい話なんだから突っ込むなよ・・・・ by杉水有志
勉強させろよ。 by火乃村誠
あんた達・・・邪魔よ・・・・ by織宮憂緋