第2話 織宮憂緋 B
教室に着くとそこには、生徒が8,9人きていた。
その中の1人───火乃村 誠
彼は『天才』と有名でありあこがれる者も
多いという。杉水有志の友人である。
「おっはーーーおっはーーーー!」
朝から異常にテンションが高い奴は、冬島 雪丸
この間シバいてやったが懲りてないらしい
こいつもまた杉水有志の友の1人・・・
そして今の私の元凶・・・こいつのドジのせいで
わけの分からないことになった。
シバけばいいの?シバいたらもとどうりになる?
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
木刀を眺め殺気立つ
「お、おいっ織宮から禍々しいオーラがするぞ!」
「木刀眺めてるよっ!誰かやられちゃうよ!」
周りからそんな声が聞こえてきたので
とりあえず今は、さっきを抑えることとしよう
それから何事もなく時間が過ぎた〜〜〜
そして昼休み。
「千恵───お弁当たべよ ってあれ?」
里中 千恵の姿が見当たらない
いつもならばあっちから寄ってくるのに・・・?
そのとき向こうから冬島の声が上がった
「べんとー回収!!!」
冬島が杉水の弁当を取ったのであった
「おらっ!返せ雪丸!お前は、ドジなんだから
弁当もって走んな!ぶちまけちまうだろうが!」
「その手には乗るかー!返してほしかったら
捕まえてみ───ぁぁっ!」
机の足に引っかかり弁当をぶちまけた・・・
その先にいたのは、織宮憂緋・・・
なにコレ、デジャブ?
ご飯が・・・卵焼きが・・・降ってきた
その先にいるのは、コケた冬島・・・・またかっ!
憂緋の怒りのボルテージは、MAXになっていた。
どこからともなく木刀を取り出し冬島をシバきに行く
その様子に気づいた雪丸は、一目散に逃げ出した
「ぎぇぇぇ───死にたくね──!」
「まてえぃっ!2回目じゃん!もう殺すっ!」
教室をフィールドとしたリアル鬼ごっこが始まった。
ルールは簡単!捕まったら負け★|(シバかれるor殺される)
※返り血を浴びるときがあります
みんな分かったかな?
「死〜〜〜に〜〜た〜〜く〜〜な〜〜い〜〜
から必殺!有志ガード!」
またもや杉水を盾に使ったのであった
「あっ!」
調理実習の時のことが走馬灯のように脳を巡る
額と額がぶつかって───もう少しで───
そうはなりまい!っと身体をひねるが・・・
「あ、シャーペン落ちた」
火乃村の落としたシャーペンを踏みつけてすべり、
別の方向へすっ転ぶ
運悪くそこは、机の密集地帯
ガッシャーーーン・・・・・
憂緋は思った。こんなことになるんだったら
杉水にぶつかっとけばよかった・・・と───