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第11話 体育祭だっ! A

「おらおらぁ!障害物競走に出たい奴はいねぇのかぁ!」

「俺が出る!」

「おおっ!このクラスのドジッコ♂冬島 雪丸が名乗りを上げたぞぉ!」

「いやっ!雪丸は無理だろ!」

「おおおっ!こちら杉水 有志ぃ!出場するかぁ?」

「いや、そういうことを言ったんじゃあなくてなぁ……」

この騒がしい光景は、体育祭のどの競技に参加するかを決めるものであった。

な、なんて騒がしい。

「どうするんだい杉水 有志ぃ?」

「俺は出ないって!てか何でフルネーム?」

鼻がくっつくくらいの距離に身を乗り出してくるこの女子、

このクラスのクラス委員なのだ。

名は、くりかわ みやび

長い黄色のリボンで髪をまとめており、元気系、といえば分かるだろう。

しかし雪丸と違ったその元気系は、ちょっとうるさすぎる。

いまさら新キャラ?と思うが人間は新しいものを常に求めています!

「ち、ちょっと!近いわよ、栗原さん!」

織宮がそう制す。

「あれぃ?ナニカアルノカナ?さわるなってか?おい、おいぃ?」

栗原は、面白いもの見つけた!といったように目を細める。

「な、何も無いわよ!ってかなんでカタカナなのよ!」

顔を赤くして反論する。

「フフフ、ワタシノメハゴマカセナイヨ?」

なんかすごく気味が悪くなってきた。

コイツはどうなりたいんだ?

「ちょっと待つんだね。」

バッ、と里中が栗原の前に立つ。

「私が憂緋の作戦を練っているんだ!邪魔しないでいただきたいっ!

 っというか私の友達おもちゃに手を出すなっ!」

ババババン!とエアガンが乱射される。

「ちょっと千恵!なんか違う!いろいろと違うと思うよ!」

ほんとに違う。友達と書いておもちゃと読むところがもうすでに。

「エアガンか!なかなか面白いな!だが私には当たらん!……と思うよ!」

2人の戦いが始まる。

「おい、これ何の時間だ?」

素朴な疑問。他のみんなは各談笑している。

「さあな。」

教科書を捲りながら軽く返してくれる火乃村。

もはやすでに我関せずオーラが出ている。

「おらおらおらおら!」

「むだむだむだむだぁ!」

ほんとになんだこれ………

体育祭って言葉まだ一回しか出てきてないんですけど。

「まぁ、有志君。ここはのんびり待とうよ。」

「んだてめぇ?どっから湧いてきた?」

「僕は虫じゃないぃ!」

「つうかこの戦い誰か止めろよ。」

「ふふん!僕が行きましょう。」

笑いをこぼして戦地へと向かう猿山。何この無駄な犠牲。

「止まりたまえ1人とも!」

バァン!

ゴム弾が猿山に被弾した。いや、正確には里中が狙っていた。

力なく倒れる猿山、ほんとやられキャラである。

「さて、犠牲者も出たし、終るとするか。」

「そうだな。折角新作のエアガンが試せると思っていたが……いいか。」

ひどかった。何気にこの人たちはひどかった。

教壇にもどった栗原は、気をとりなおして……と進行を始めた。

「え〜〜〜っとなんだっけ?杉水 有志、結局出んの?」

「テンション下がりすぎだろ!」

「いや、なんか疲れたし〜〜〜まじ無いわぁ……」

「疲れんな!真面目にしろや!」

栗原は、パイプ椅子に寄りかかった。

「つうか、体育祭とかマジでメンドイし、汗臭いしうざいし〜〜〜」

「だから真面目にやれって!」

「冗談だって〜〜!本気にしなさんなって〜〜〜ほら!私、演劇部でしょ?」

知らんがな。

「ちょ!なにその目!ほんとだかんね?ってそれよりも決めるよー!」

ジト目で見ていたらそんな事を言われてしまった。

てか、遊んでたのはあなたです。

「そうだ!そういえば団の割り振りが決まってたんだよ!ほらこれー!」

そういって筒状に丸められていた大きな紙を黒板に貼り付ける。

ふむ……俺は雪丸と一緒か。他には……いないな。

「やったな有志!俺たち一緒だぜ!」

「いいことはいいんだが、お前のドジっぷりが災いを起こさないよう祈っている」

「なんか馬鹿にしてない?」

ちなみに俺らは、青龍団。他には白虎、玄武、朱雀団などがある。

「残念ながら違う団のようだな、杉水。」

「火乃村……。お前とだけは戦いたくないな。」

「他にも織宮がいる。今年は朱雀の年だな。」

え、ちょっとまって。朱雀最強じゃね?

「おーい。それチートじゃ─────」

「ふっ、有志君。残念ながら違う団のようだね。」

「それはさっきやった。」

ざっくり切り捨てる。

「まって!僕にもやらせて!お願いだって!」

しつこい。何だよこいつ。

「すまん雪丸。相手してやってくれ。」

「めんどくさい。」

一言。

「仕方ないなぁ、俺がやるから早くしろ。」

仕方なく自分で。

「ふっ、有志君。残念ながら違う団のようだね。」

「ああ、そうだなー」(棒読み)

「楽しみにしてるよ、運動会。君と戦えるからね。」

「ああ、そうだなー」(棒読み)


…………。

「なんで同じことしか言わないの!?」

「え?……同じことを2回もやらせるからだろ。」

「なんだよもう!もう一回やるよ!」

「やらねーよ!!!」


超グダグダな時間だった。

まぁ、昼食後だから……か?


「さぁ!次は係決めだよ─────!」


もういいよ………。














ついに体育祭ですよ!

新キャラも何故か出たし!

どこまで面白く書けるかがポイントです!

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