第1話 杉水有志 B
家庭科・・・調理実習の時間・・・・
作るものは、お好み焼き────
「はいはーーい、みんなーーー火事だけには
しないようにーーーあと原先生に各班
お好み焼きを提出してねーーー」
響き渡ったその女性の声は、担任の
梅崎 百合(うめさき ゆり)先生
バツイチでイライラがつのっているので
みんなストレスをためないように──
としているのだが・・・そんな話では、
高校生どもの会話は、おさまるわけが無く・・・
「おらぁ!静かにしろっての!!!」
切れた・・・・・これでストレスまた+1・・・と
ちなみに会話に出てきた原先生とは、教育指導の先生である
なんやかんやで始まったが・・・
俺の班は、いつもの2人、雪丸と火乃村だ
とりあえずお好み焼きぐらい何とかなると
思ったことがダメになるかもしれん、ここは慎重に・・・
「なぁ?生地混ぜればいいのか?」
雪丸が聞いてくる
まぁ、火乃村は物凄い包丁さばき(どっかの料理人?)
でキャベツを切ってるわけだからそこは、任せておいて
(自分は、切ることしかできないからとかいってた気がする)
いや、でも待てよ・・・雪丸は、超がつくほどドジだ・・・
もし任せたら・・・
=====有志の脳内=====
「よーし任せろーい」
ガガガガガッガッガガッガ
グワッシャーーーン(こぼしたwww)
===============
十分にありえる
「いや、俺がやるから雪丸は、ホットプレート
あたためててくれ」
「うぃーーっす」
お好み焼きの粉、水、卵を加えてかき混ぜる
カッカッカッカッカッカ
ストトトトトトトトン
聞こえてくるのは、すさまじい包丁さばき
どーかしてるだろ火乃村は・・・
パーフェクト超人か?
生地が混ぜ終わったので火乃村が刻んだキャベツを入れて
焼くだけだ。ん?なんか今ボウルに変なものが入った気が・・・
気のせいか・・・・?
まぁもう完成だ気にすることは無い。