第4話 休日 B
中央区─大型ショッピングセンター─
中央区の中心部にある、ショッピングセンター
飲食店、映画館、ゲームセンター、本屋、
CDショップ、etc.・・・・
いろいろなものがそろっており、この町で買い物や
デートをするのには、ここが1番らしい。
「しっかし、人多いなー」
と、人ごみの中で見慣れたシルエット。
腰の辺りぐらいまでの長い髪に木刀・・・・
木刀か・・・アレがなければ100点満点なんだがなぁ
「よう 織宮。」
「うわっ!何であんたがここに!」
「いや、そんな驚かれても・・・暇だから来たんだが」
「え?ああ、そう」
やけに落ち着きが無い。
てか木刀、腰にさしてんなよ・・・
「なんだ?デートなのか?」
軽くからかってみる
「に゛ゃはぁ!?いいいみわわかんない!
だだぁだれが!」
少しからっただけなんだが・・・
まぁ聞かなくても木刀持ってきてる時点で
デートじゃないだろう。
「ごめーん!まったー?」
向こうからよく通る声が聞こえたかと思うと
織宮と同じ、少しブラウンかかった髪の色をした女性が
やってきた。髪の長さは、肩までのショート。
「お姉ちゃん。」
!?姉・・・姉ですか?
確かに目とか髪の色とか似てるけど!
初耳だぞ・・・姉がいるなんて・・・
「おーっす!あれ?そちらの男の子は誰かなー?
あっ!もしかして彼氏!?」
「いえ、ちがいま─
「ちっがーーう!そんなんじゃないからぁ!
ホントに!!!」
俺が否定する前に全力で否定された。
なーんか複雑な気分だな。
織宮の顔は、真っ赤になっている
「姉さんですか。ども、同じクラスの杉水有志です。」
「おっ!礼儀正しいねー!私は、織宮憂姫!」
この姉妹全然似てねぇな。そう思った。
姉は、天然系?いや元気系か?
でもまてよ?妹の木刀は姉から伝わったものじゃ・・・?
姉は、竹刀好きとか!?
「どーしたのかな?杉水君?」
織宮憂姫がたずねてきた。
「えと、お姉さんは何か趣味とかあるんですか?」
「?いきなりですかー・・・うーん強いて言うのならー」
「言うのなら?」
ゴクリとのどを鳴らす。
「クラッシックかなー?」
予想ドはずれ・・・少しほっとしたかも。
「どーしてそんなこと聞くの?もしかして、
私に気があるのかなー?あははは〜〜じゃあ、つき合っちゃう?」
「はい?え?」
突然の解釈&申し出に頭が追いつかない。
そこで今まで黙っていた織宮憂緋が口を開いた。
「ちょ!ちょっと!何いってんの?ああ!もう行こ!」
憂緋は、姉の手を強引に引き、行ってしまった。
「あははは〜〜また今度どこかで会おうねぇ〜〜♪」
嵐のように去ってしまった。
ジョークだよな?うん・・・