第4話 休日 A
・・・・現在7:30・・・・・
休みの日だというのにいつもと同じ時刻に起床。
特にすることも無いのに目が覚めた
生活のリズムが崩れないのはいいことなんだが・・・
朝食をつくりおえ、食べつつテレビをつける。
≪ニュースです。昨日の夕方、東地区の銀行に強盗犯が
押し入りました。犯人は現金を持って逃走中、
車種は大型のトラック、犯人は黒のニット帽に
黒のコート、紺のジーンズで・・・・≫
「おー物騒なニュースだな。
東地区って・・・近いな。」
今、リビングには誰もいないつまり独り言である
彼、杉水有志はこの中央区のマンションで1人暮らしをしている
「・・・・・」
1人では広すぎるリビングを見渡す。
「もう1年だよ・・・慣れたろ?」
誰にでもなく問いかける
机の上には赤の写真立て。中の写真は1人の女性。
「・・・・」
午前1:00 昼食を済ませ、掃除・洗濯も終え
暇になった有志は、出かけることにした
「特に行くところなんて無いんだが・・・」
とりあえずそこら辺をぶらぶらすることにしよう
「いってきまーす。」
中央区─公園─
中央区のはずれにある公園に来た。
ここは、ブランコ、滑り台、砂場、ジャングルシムと
公園にあるものといえば?と聞かれたときに
出てきそうなものしか置いてない。
そしてこの公園の中央には、雪丸────ってええええ?
「なぁ?何でアイツがここにいんだよ!」
確かあいつの家は西区だった気がする
よく見ると隣に、髪の色を紫に染めた小さい婆さんがいた。
「え?だれ?」
「すげーな!婆さん!太極拳なんてやってんのか?」
「ほっほっほっ。わたしゃ 昔、太極拳の戦士女と
呼ばれていたんじゃよ。」
雪丸が興奮している・・・
てか太極拳の戦士女って・・・・
「俺にも教えてくれよ!強くなれるか?」
「あんた次第じゃなぁ。ほれ、こーゆう構えで・・・・」
老婆は両腕を空高く上げ、がに股になる。
「こうか!」
「そうじゃーーー!」
・・・しかし意気投合してるし・・・・関わるのはよそう・・・・