第1話 杉水有志 A
Ж Ordinary daily life Ж 1話 1−A
この物語は、ごく普通の高校生
杉水 有志(すぎみず ゆうし)が送る日常・・・
いつもと変わりない生活の様子・・・
ミーンミーンミーン・・・
季節は──夏、、、クソ暑い日が続いてる
その少年、杉水有志は学校へと続く坂道をけだるそうに
踏みしめながら、心の中で夏の暑さにうんざりしていた。
服装は、夏服といえども気温が高ければ意味が無い
容赦なく照り続ける太陽を、いっそのことぶち壊して
しまえば・・・と思うがそんなことをしようものなら
今度は、寒すぎて凍え死んでしまうであろう
まぁ・・・そんなことできるわけも無いんだが
「おーーい」
ふと背後から呼びかけたれ立ち止まる
「ああ、なんだ雪丸か」
雪丸と呼ばれたその少年が走ってくる
彼は、冬島 雪丸(ふゆしま ゆきまる)
中学校からの付き合いですげードジな奴
「なんだってなんだよーお前の数少ない友達だぞぅー」
「うるせーな、朝からテンションたけーなお前は。
季節外れな名前しやがって」
「ちょっとちょっと!名前関係なくない?」
これぞ必殺『八つ当たり』である。
スクールバックを肩にかけなおして歩き出す。
横に並んだ2人の身長は、そんなにも変わらない
しかし少しだけ有志のほうが高いような気がする。
といっても2,3センチぐらいしか変わらないだろう
唐突に雪丸が言った
「そーいや今日って調理実習だったよな?」
「ああ、作るものは確か・・・お好み焼きだったか?」
「あーそうだった、でも何故にお好み焼き?」
何気ない会話もつかの間、すぐに学校に着いた
教室には、生徒が5,6人いた。
その中に1人はなれた自分の席で勉強している奴───
「おーい火乃村ー」
雪丸が火乃村のもとへとかけていく
そう、あの男は、火乃村 誠(ひのむら まこと)
学力でいえば上から数えたほうが早いくらいの順位に
いるとういう、いわゆる天才、この高校にも100点満点の推薦入学・・・
何でこんな天才君と仲がよいかというと───
まぁ語ると長くなるからそれは今度としよう
「よう、火乃村。相変わらず勉強か?」
「おう、杉水か。いんや教科書読んでただけだし」
・・・この男は恐ろしい
ガリガリ勉強するタイプではないのだ。
授業を真面目に聞いて、ノートをとり
教科書を読むだけで点が取れるという・・・
信じられん・・・脳味噌はどうなっているのだ?
「んで?何の話してたっけ?」
誠は、雪丸へと振り向く
「えーと死んだとき天国に行くにはどうしたらいいかって話」
雪丸は、普通に答える
・・・・・何じゃそりゃぁ・・・・