表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

9話「犬猿の仲を知らずに解決させた」

更新遅れてすみません!!

これからちゃんとだします!



「ねぇ!悠真ってば!聞いてんの?」

「あぁ、聞いてる聞いてる」


学校へ向かう通学路。その途中で咲から俺は恋愛相談を受けていた。


「だから!なんであの女と天川君が仲良くなってんの!!」

「知るかよ」


口ではそう言っているがこれは完全に俺に非がある。俺が佐藤を堕とそうとしなければ和樹と出会うこともなかった。出会ったとしても惚れることにはならなかっただろう。だがそこに俺という存在のせいで2人は…


これじゃあ、まるで!ラブコメの主人公とヒロインを引き合わす脇役(モブ)じゃあねーかよ!!

俺が主人公だ!


「どーにかしてよ!」

「はっ?できるわけねーだろ」


だって怖い思いをしたところからの救いの手。これで堕ちない女なんていないだろ…。


「なんでなんでなんで!」

「ガキかよ」


咲はまるでオモチャを買って欲しがる幼児のごとく駄々をこねる。俺は呆れもしているがそれと同時に共感している部分もある。


ーーどうしてこうなった!?


はて?どうしてこのようになったのだろうか…?


そんなことを考えていると脳内で色々な性格の俺が会議を始めた。


「どういうことだ!なんでこうなったんだ?なぁ、俺」

「和樹が入ったのが悪かったな、俺」


制服を着た俺とメガネの俺が言い争っている。その間に白衣を着た俺が…


「俺が分析するにタイミングが悪かったな」

「「分かってるわ!」」


白衣を着た俺にエタ関西弁でツッコミを入れる2人の俺。白衣を着た俺は突っ込まれたことのショックにより隅っこで縮こまっている。


そこに…


「あなたは悪くありません。ただ運が悪かったのです」


白いローブを纏い、金色の杖を持ったいかにも偉そうな老人の俺が優しく語りかける。

そうかそうか、やはり俺が悪かったんじゃなくて運が悪かったんだな!何てクソみたいな結論で脳内会議は終結した。やはり、決め手となったのは老人の俺の一言だった。


運が悪かったとなると次はどうしたら上手くいくかな…?ただ、ここで問題点となってくるのは雨宮の存在。

って、前なんか俺の作戦を…。くっ、あいつさえいなければガンガン作戦を立てれたのに。

あいつに見られるとまずい。じゃあどうすれば……


「ねぇ!何ボッーとしてるの!」

「あっ、わりぃ」

「悠真って最近よくボッーとしてるよね」


そりゃ、そうだろ!俺にはラブコメの主人公にならなきゃいけないという使命があるんだからさ!なのに…咲も邪魔…いや、ラブコメの道から外れやがって!!!


俺は手をギュッと握りしめ歯をくいしばる。思い出しただけで嫌になってくる。


「あっ、咲ちゃん!」

「ん?」


背後で可愛らしい声がし、呼ばれた咲は後ろを振り返った。声をかけたのは佐藤。


「あっ、楓ちゃん!」


2人はきゃっきゃっ言いながら手を繋いで楽しんでいる。


いつの間にお前ら仲良くなったんだよ。


咲が佐藤と仲良くなった経由を教えようとする。


「いやぁ、実はさ!前々から和樹くんを狙っている犬猿の仲だったんだけどさ!」


おい、和樹くんってなんだ?和樹くんって。いつの間に下の名前で呼ぶようになったんだよ。昨日まで苗字だったろ。


「横にいる悠真が邪魔だよねって意気投合してさぁ、仲良くなったんだよね!」


ん?邪魔って?えっ?今、邪魔って言ったな、こいつ。おい、それを本人の前で言うか?普通。てか、幼馴染のことそんな風に思ってたの!?いや、マジで泣いちゃうよ?


てか、それって俺が原因で仲良くなったってことじゃねーかよ!!!!!


ふざけんなぁ!俺は脇役か!


どうか、どうか、ポイントをお恵みくだされ!

ブックマークもお願いします!!

どうか、どうか、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ