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6話「暗いのは良くないね!」

ごめんなさい。一昨日の夜から体調を崩していて更新が遅れました。

すみません(*^▽^*)

時刻は7時。


ようやく俺は反省文地獄というものから解放された。

まさか、反省文の原稿用紙にアラサーと書きまくったことによって追加されるとは思ってもみなかった。

もしかしたら先生は全てお見通しなのかもしれない。


だって、俺がアラサーのババァって心で言ってたの感じ取ってたし…これからは謙虚に生きた方がいいのか!?



俺は階段を降りていき、下駄箱へと向かう。


下駄箱は正面玄関にあるなんの変哲も無い下駄箱。特に特徴もないし、強いて言えば電気が付いていないぐらいだ!


「暗い…全然周りが見えないな」


ここは1週間前に電球が切れたらしく、そのままほったらかしにされているらしい。


ちゃん仕事しろや!公務員!


「どこが俺の靴箱だ?」


俺は手当たり次第自分の靴箱を探す。スマホのライトを使えればよかったんだけど運悪く充電が切れていた。


スマホの無駄遣いやめとけばよかったな…


「遅い…遅すぎる!」


誰かが靴箱の陰から怒り口調で文句を言いながら出てくる。


「誰だ?」

「なっ!?自分のご主人様を忘れたって言うの?」

「あっ、雨宮ね。はいはい」

「なに?なんか文句でも?」


どんな様子かは暗くて見えないがふてくされているのは話し方ですぐにわかる。


「じゃあな」


カッコつけて立ち去ろうとするも、暗くて靴箱が見えない。


「あっ、お前スマホの充電あるか?」

「えっ?まぁ、あるけど…」

「まじか!貸してくれ!」

「えー、どうしよっかなぁ」


俺の頼みごとを嫌がらせのように焦らしてくる。二つ返事でOKしてくれても良くないか?とも思う。


「仕方ないなぁ…はい」


雨宮はライトをつけて靴箱を照らしてくれる。


うん、なんか雨宮がいいやつに思えてきたな。


「ありがとな、じゃっ!」


礼を言って立ち去ろうとした俺だが雨宮に手首を掴まれて止められる。


「何1人で帰ろうとしてんのよ。私が何のために待ってたと思ってんの?」

「えっ?」


雨宮が何言ってるのかが分からない。俺を待ってた?何で?

うーん。………わぁー、わかんねぇ!

あっ、俺と一緒に帰りたかったんだ!なーんだ!もしかして「じ、実は暗いのが怖かったの…」みたいな?まさかの?ぐふふふ。可愛いとこ、あるじゃねぇかよ!


「そんなに俺と帰りたかったのか」


少しクールにいく俺。


ここは頷くしかねぇだろ。ワンチャン俺に惚れてたとか?いやぁ、やっぱ俺ラブコメの主人公なんだわ。


「いや、それはないから。夜道が怖いからとか考えているのかもしないけどまずありえない。そもそも今時電気がたくさん付いている中で怖いとか思う?あなたバカじゃないの?これだから童貞は…」


ごめんなさいごめんなさい!調子に乗った俺がバカでした。すみませんでした!許してください。そこまで言われたら立ち直れなくなっちゃう〜!!うわぁぁん!!


「で、話は戻るけどちょっと私に付き合ってくれる?」


えっ?ツキアウ?コクハク?サッキアンナコトイッタケドジツハオレノコトガス……


「いや、実はとか考えているのかもしれないけどそれはないから。ここで言う付き合いなさいは恋愛ではなく付いてきなさいの意味を含めた意味だから告白でもなんでもないから。そもそもここで勘違いするとか…これだから童貞は…」


えっ?なんでこいつさっきから俺の考え読めてんの!?怖すぎるだろ!エスパーかよ!


「エスパーとか…」

「もう、やめて!!俺が悪かったから!俺の心を読まないでくれ!!」

「心を読んだつもりはないんだけどね。ただ、顔に書いてあったから」


えっ!?俺の考え顔に書いてたの!?


「童貞は女子に対する隠し事が下手ね」

「おいおい、ちょっと失礼じゃないのか?俺を勝手に童貞だと決めつけて」

「じゃあ経験があるの?」


ごめんなさい!見栄張りました!これ以上追求しないで!


「その顔は0人ね。これだから童貞は」

「おぉい!さっきから童貞童貞うるせぇな!童貞の何が悪いんだよ!」

「うわっ、出た。童貞に定番の童貞を批判された時の逆ギレが」


なんなんだよ、こいつ!!全国の童貞様に謝れや!ボケ!

別にいいし!童貞だっていいし!俺は賢者を目指してるんだからな!


「賢者を…」

「うわぁぁ!!!!やめて!もうやめてくれ!俺が悪かったから!もう、童貞のこともこれ以上傷をえぐらないで!」

「分かればいいのよ」


オンナコワイ。オトコノスウヒャクバイコワイ。アクマダ。ボクモウオンナとはタタカワナイ。チカッタ。


「で、付いてきてほしい場所ってここのこと」

「ゲーセン?」

「そっ!ここにきたかったんだけどなかなか来れなかったから」

「そういうのは友達といけよ」

「それは無理!」

「なんで?」

「みんなはこーゆうのやらないの!」


おいおい、俺はいいのかよ…。

今日ずっと反省文書いてたから疲れてんだよな…。


「やだ、眠い」

「みんなにバラすよ?」

「やらせていただきます!いえ、やらしてください!」

「ふふん!よろしい」




意外とゲーセンは楽しかった。コインゲームからアーケード版のゲームまで全て楽しめた。ゲーセンでの結果は俺の圧勝。

何というか…めっちゃ楽しかったな!


「楽しくない…」

「そうか?俺は結構は楽しかったけど?」

「だって!黒崎ばっか勝つんだもん!」


涙目になりながらむくれる雨宮。


可愛い。なんか子猫みたいで可愛い。


「クレープ奢りね!」

「はっ?そういうのは普通勝った…あっ、間違えた。圧勝だった。まぁ、その俺が言う方なんじゃ…」

「うるさい!バラすよ!?」


えー!?理不尽じゃね!?腹立つから奢れっておかしいだろ!



時刻は8時半。


俺たちはクレープを買って(俺の奢りだが)公園へと向かった。


「そこに座って!」

「へっ?」

「Sit down!now!」

「は、はい!」


怒り狂う雨宮に俺は公園の地べたで正座をさせられる。


いったい何をやるつもりなんだ!?


「なんであなたは佐藤さんを襲わせるようなことをしたの?」

「いや、それはですねぇ…あははは」


こうして俺は佐藤を落とすために実行した作戦からラブコメの主人公になりたかったことを洗いざらい話した。


「あんたほんとクズじゃないの?一回死んだ方がいいと思うけど。そもそもラブコメの主人公になりたかったって頭いかれてると思うけど?」

「は、はい」

「はぁ、いいよ。手伝ったげる」


雨宮からの唐突の言葉。疑問しかない。


「なんでそんな急に?」

「なんか面白そうだし」

「そ、そうですか」



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