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第3章  約束・・・!?

目を開けると、詩織の顔があった。


「・・・なにしてんだ、お前」


そう言うと、詩織は飛び跳ねるようにして俺から離れた。


「あ、あのですね、これはその、ち、違うんですよ?起きたのかな〜と顔を見ようとしただけで・・・」


・・・だから何が違うと言うのだ。


「ここは・・・?」


さっきまでいた保健室とは違う場所みたいだ。


「あ、ここはですね、保健室なんですよ。ほら、恭介くん教室で・・・」


「・・・あ」


思い出した。詩織の問題発言の後、俺を襲おうとする男子連中から逃げていると、確か・・・


「あの小学生は?」


あの少女が男子連中に襲撃の許可を出さなかったら、俺はスタンガンで気絶するという普通は一生ない経験をすることもなかったはずだ。少しぐらい文句を言ってもいいだろう・・・少しぐらいは。


「あの娘は、この学校の生徒会長さんだそうですよ」


・・・は?


「2年生で、私達と同じクラスだそうです」


・・・え?高校生?しかも2年?・・・あの小ささで?


「それよりほら、お礼を言ってください。あの混乱の中から、恭介くんを助けてここまで運んできたの、中島先生なんですよ?」


詩織の隣で、やあ、と少し疲れ気味に話してくる中島先生。


「君も転校早々問題を起こしてくれたね・・・まあ、慣れてるけど」


それは俺のせいではないと思うのだが。


それでも一応謝っておくと、


「ああ、これが君達の部屋の鍵ね。学生寮の場所や連絡事項は・・・高宮が知ってるからいいか。じゃあ、また明日な」


と言って飄々と去っていった。時計を見ると、もう4時過ぎだ。俺は8時間ほども眠っていたことになる。


「・・・・・」


手元に残った「208」とロゴの入った鍵を見てると、これから一緒に住むという事実が頭から離れない。


俺だって健全な16歳男子だ。幼馴染とはいえ、同い年の美少女と同棲というのは決して嫌なわけじゃない。


だからってなあ・・・相手が詩織だとそんなことを考える暇もないような気がする。


「じゃあ、そろそろ行きましょうか」


そういって俺のカバンも持とうとする詩織。


俺が、


「いいよ、自分で持つから」


そういうと、横に首を振って譲らない。


「だめですよ。いくらおもちゃだとはいってもスタンガンを首に当てられたんですから。・・・ほら、帰りましょう、恭介くん」


しかし女の子に荷物を持たせて、自分は手ぶらと言うのは居心地が悪いな。


何かないものか・・・と考えていると、机の上に置いてあるカレンダーが目に付いた。


「そうだ、明日詩織の誕生日じゃないか」


そう、5月3日は詩織の誕生日だった。


まずいな・・・プレゼント、何も買ってないぞ。


詩織にそのことを正直に言って謝ると、


「・・・しかたないですね〜。まあ、元から期待はしてませんでしたし」


と案外軽い返事が返ってきた。


しかし、プレゼントは毎年あげていたものだ。今年だけなしというのもな・・・


そこで、困ったときの裏ワザに頼ることにする。


「・・・じゃあ、あれだ。詩織の誕生日だけは、なんでも好きなことをしてやる・・・それじゃダメか?」


やはり、無理があるだろうか?


しかし詩織は以外にも、


「ほ、ホントですか!ぜ、絶対ですよ!約束しましたからね!」


と言って、喜んでいるようだった。よかった、よかった。


・・・まずい約束したな、と思ったのは、夜の12時をすぎた辺りだった。



どうも、竜騎士666です。


実は僕の学校、12月11日から試験期間に入ります。


よって、少しだけ更新のペースが遅れるかも知れません。ごめんなさい。


第3章 覚醒…!?(仮) にて、またお会いできることを楽しみにしています。


では、失礼。




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