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理想の夫がやってきた  作者: 九つ重ねた数字
彼がやってきた
7/13

第六話

すごく久々です。そして、一話当たりの書く期間がばらばらなので、おかしいところあったら教えて下さい。(口調とか設定とか)

ふあー、あ。


久しぶりに気持ちよく寝れたなぁ。ここまで気持ちいいのはいつぶりだろうか。


「あ、お早うございます、葵さん。朝食もう少しで出来ますから、お顔だけ洗ってきたらいかがですか?」


「あ、うん。」


・・・朝起きたら夫が朝食を準備してくれてるというシチュもいいのはいいんだが、最初くらいは私の方が先に起きて寝顔眺めたかったなぁ。まあ、いつか出来ればいいんだけど。


「どうぞ召し上がれ。」


「いただきまーす!」


わお、まるで漫画で見るような見事な朝和食。昨日鮭なんぞ買いましたかな?


「とき君は和食派なの?」


「いえ、特に決めてはないですね。ただこっちの方が栄養とエネルギーを摂取出来るのでこっちにしたんです。明日からは洋食にしましょうか?」


「いや、このままでいいんだけど・・・」


今日はいつもよりお腹減ったし。


「昨日はよく眠れたはずなのでお腹も空いてるかなぁと。」


「え、分かるの?」


「はい。そうしたので。」


「ふーん・・・」


とき君抱き枕を抱いて寝るとスゲーよく寝れると。わかります。なんというか、私の身体中の細胞がとき君の感触だけを感じるために研ぎ澄まされた感じあったしね。


あれ、それ寝れなくね?


「「ごちそうさまでした。」」


まあただ、こんな幸せな時間も一旦終了。これから出勤して、12時間近く離れるはめになるから辛い・・・。


「かばんどうぞ。」


「ありがとう。」


あー、もう、学校行かずにとき君とずっと爛れた生活して~~


「いってらっしゃい」


「いってきます!」


笑いながらこちらに手を降ってくれるとき君という名の夫、みたいな状況良いいぃ・・・。


もう、昨日から今日まで、どれだけの女の夢を叶えてもらってるのかが分からない。とりあえずギャルゲー的シチュエーションはほとんどクリアしてるわ。まあ、残りは同じ学年のーとか、幼馴染のーとかだから無理だけど。


・・・コスプレさせて楽しむのもありか!!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「さて、それでは僕も行きましょうか。」


ガサゴソ。ガサガサガサガサ。シュッ、キュッ。


「ガス良し、エアコン良し、給湯器良し。・・・暑いから換気だけはそのままにしておきましょうか。」


「行ってきます。」








実は僕。妻である葵さんの勤める高校に通うことになりました。






始まりは単純に、


『16歳なんじゃから結婚してても学校いかなきゃ駄目じゃね?』


という神様のお言葉でした。


それを近くの天使様が


『そうですね!では、近くの高校に入れますか!』


と言って、葵さんの勤める高校に行くことになったのです。


あ、戸籍は偽造というか、捏造されたようなので問題なく入れました。



僕としては、あまり葵さんと夫婦関係にあることを広める気はありません。これまた神様が


『高校生と結婚した社会人の教師とか絶対ヤバい扱いされるじゃろうから気を付けるんじゃぞー』


と言っていたので、隠す気はありませんが自分から言う気も無いということです。




これが電車ですか・・・。これから毎朝乗るんですよね。


神様に創造された僕は、与えられた知識はあるのですが経験が無いので、昨日から新鮮なこと続きです。

(下着屋と小物屋は僕の知識とは違っていてかなり拒否してしまいましたが。)



うわ、沢山の人!知っているよりすごい人の数です!


・・・?ただ、知識上の風景と違い、乗るのは女性がほとんどです。


女性専用車両というものも見当たりません。(ほぼ100%が女性なので専用車両のようなものですが)


・・・やはり、昨日の買い物と言い、何か違う気がします。




『神様ー、どうも彼に与える知識間違えてたみたいですよ?』


『え、まじで?』


『送った世界とは別の世界の常識与えちゃってますー』


『あちゃー。何か問題は起こってるのか?』


『特にないですねー。あえて言えば本人の戸惑いでしょうか』


『なら大丈夫じゃろ。常識なんてその地域におれば治るじゃろうし。』


『そうですねー。あははははは』


『AHAHAHAHAHAHAHA』






「ううっ・・」


周りが女性だらけというのは、何とも落ち着かないです。


何故か座れたので楽ではあるのですが、女性特有の匂いと、気のせいか感じる多量の視線。何か変なことをしたのでしょうか?




(男だ・・・)

(何故か普通電車に乗ってる・・・)

(かわゆす・・・)

(世界一君を食べたい・・・)

(女だらけなのにまるでお人形さんのごとく座っている・・・)

(まさか、MAASAの開発した新型ロボット・・・!?)

(なわけねーだろ、この匂い。)

(羨まけしからんぶっコロ確定)

(隣の座席は死守する)

(よく見たらあの制服うちじゃね?)

(うちに男子制服あったんだ)

(普通に男子おるやろ)

(会話しない、挨拶しない、まず登校しないの三拍子が多いから知らんかった)






あと、なんか女性の皆さんの目が何かを語ったいるかのようです。





やっと、目的の駅に着きました。10分くらいでしたがあの満員の中で立つとなると僕の身長ではきついかも知れません。



周りはやはり女子生徒がほとんどです。


・・・神様が何か間違えた可能性をビンビンに感じます。後で図書館に行くか、葵さんに聞きましょう。



「暑いなぁ」


夏なので当たり前ですが、日差しが強くかなり暑いです。まあ、やろうと思えば冷やせますがあまりしたくないでこのままにしておきます。


職員室は・・・







・・・迷いましたね、これは。はぁ。


静かになったところを感じると、一限目が始まったのでしょうか。こうなると尋ねることも出来ないと・・・


「あれ?なんで男子が一人で?」


あ、奇跡的に学生がいました!


「すいません、尋ねたいことがあるのですが」


「はい!彼氏無しです!」


「職員室ってどこですか?」



・・・僕、妻持ちですので。


「え、あ、職員室・・・、あ、はい。えっと、隣の校舎の、2階で、す。」


「ありがとうございます。それでは」


「あの!」


「?」


「お、お名前は!?」


「二橋とき です。それでは。」


「え、二橋って・・・」


遅刻しちゃってるから急がないと・・・






「あんな男子に会えるなんて、たまには遅刻も悪くないな!」




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