表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
96/215

これが、俺の生きる道

「それで、話を戻すけど、

ホントにシュウ兄ィは、僕を日本に送り返したら、

この街に戻って来て暮らす様にするの?」

ケンが、半信半疑の様子で尋ねる


「ああ、皆と、もう会えなくなるのは確かに寂しいし、

お袋や親父の事は心配だけど、

ケンが向こうに帰れれば、

ケンや、ケンの家族が居るから大丈夫だろ、

それに、俺自体が、こっちの世界の方が暮らし易そうだからな・・・」


「う~ん、確かに僕も、シュウ兄ィには、

こっちの世界の方が合ってるとは思うけれども、

もう2度と、向こうには帰れなくなるかも知れないんだよ?

それでも、シュウ兄ィは良いの?」


「ああ、こっちに来てから、

色んな人と出会ったり、色んな物を見て来たけど、

ホント毎日が、ワクワク、ドキドキの連続で面白いんだよ、

日本に居た頃は、このまま大工職人として親父みたいに年を重ねて行き、

その内に、嫁さんでも貰って年を取って行くのかな?

なんて事を考えていたけど、

こっちの世界は、毎日が初めての連続で、

明日の事さえ、何が起きるのか分からないだろ?

保守派のケンには理解出来ないかも知れないけど、

今の俺は、今まで生きて来た中で、一番充実した毎日を過ごしてるんだよ」


「は~っ、確かに、こっちに来てからのシュウ兄ィの目は、

日本じゃ見た事が無い程に、毎日キラキラしてるもんね、

実は僕、シュウ兄ィが、

その内、日本には、もう帰らないって言いだすんじゃ無いかって、

思ってはいたんだ・・・」


「おう!流石は俺の弟、

良く俺の事が分かってるじゃないか!」


「うん、それに、

シュウ兄ィが自分で、こうと決めた事は、

誰が何を言っても変えないっても知ってるからね、

分かったよ、僕も、もう止めるのはして、

シュウ兄ィの意志を尊重する事に決めたよ」


「サンキュ!ケン」


「あの~、先程から、

お二人の、お話を聞いていて一つ気になった事があるのですが、

もしかすると、お二人は、過去の勇者様がたと同じ、

『ニホン』という所から来られたのでしょうか?」

それまで、シュウらの会話を黙って聞いていたミケルンが、

そう質問をして来た。


「話しちまっても良いか?ケン」


「うん、シュウ兄ィが信用出来ると思ったミケルンさんなら、

大丈夫だと思うよ」


「おう、サンキュ、

では、ミケルンさんには、お話して置く事としますが、

確かに、俺とケンは、過去の勇者が暮らして居た

こことは、別の世界にある、日本という国から来ました。」


「で、では!シュウさんと、ケン君は勇者様なんですか!?」


「いいえ、それは違います。

この街に来るまでにも、色々な場所で、

過去の勇者様の伝説なんかを聞き込んで来たんですが、

過去の勇者様が、こちらの世界へと送り込まれた時には、

女神様から、目的や、与えられた能力の説明とかがあったらしいんですよ、

でも、俺とケンの場合は、

気が付いたら、この世界に居たんで、

過去の勇者様がたとは違うパターンですね」

「うんうん」


「でも、それは、一般に知られて居ないっていうだけで、

もしかすると、シュウさん達みたいなパターンの勇者様も、

過去に、居らっしゃったかも知れませんよね?」


「う~ん、それは、そうかも知れませんね」

「確かに、そうだね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ