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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
91/215

イッツ フォーリンラブ

「さってと・・・まずは、

ラビ子達の日用品なんかを買ってから、

ホテルの方に向かった方が良いな」

「そうだね、シュウ兄ィ」

「お手数をお掛けして申し訳御座いません、シュウ様、ケン様」

「どうも、ありがとうね、兄ちゃんたち」

商業ギルドを出たシュウ達一行は、

取り敢えずは、ギルドの受付嬢イイネに聞いた

商業ギルドの提携店で特別割引が利くという『ニャンでも百貨店』へと、

向かう事とした。



「え~と、イイネさんから聞いた話だと、

ここら辺に、目的の店があるんだと思うんだがな・・・」

シュウが、目的の店があると思われる辺りへと到着をしたので、

周囲をキョロキョロと見回して探して見る


「シュウ様、あの店では御座いませんか?」


「おお!確かに、あそこっぽいみたいだな、

でかしたぞ!ラび子」

シュウが、ラビ子の指差す方向へと目を向けると、

そこには、白いネコの顔から『ニャンでもあるよ!』との、

吹き出しのセリフが描かれた壁看板を掲げた店が見て取れた。


「いえ、恐れ入ります。」


「そんじゃ皆、行って見ようぜ」


「うん、シュウ兄ィ」

「畏まりました。」

「は~い!」



「いらっしゃいませ~♪」

シュウが先頭に立って、店のドアを開けて中へと入ると、

店員らしき女性が出迎えの言葉を掛ける


「一目見た時から決めてました!

俺と結婚して下さい!」


「は、はい?け、けっこん?って・・・もしかして、結婚!?

えぇ~~~っ!?な、な、な、何なんですか!あなたは!?

もしかしなくても、多分、私達って初対面ですよね?」


突然のプロポーズの言葉に、

驚きの声と表情で、取り乱している様子の女性店員が、

そう質問を投げ掛けた店内に、

突然、スパ~ン!という小気味の良い音が響き渡る

「僕の兄が、突然、失礼しました。

シュウ兄ィ、この店員さんが、

シュウ兄ィの、どストライクなのは分かるけど、

店に入っての第一声が、いきなりのプロポーズってのは、

幾ら何でも、失礼が過ぎるだろ?」

ケンが、シュウの頭へとツッコミを入れた

巨大なハリセンを肩に担ぎながら、そう告げた。


「ねぇねぇ、お姉ちゃん、

ケン兄ちゃんって、背中に魔導リュックを背負ったままだったけど、

あの、大きな紙の束みたいなのって、どこから出したんだろうね?」

「シッ・・・ウサ太、

それは言わないお約束よ」


「あ・・・ああ、そうだなケン、

お嬢さん、突然、失礼な事を申し上げまして、

どうも、すいませんでした。」

ケンの、巨大ハリセンに依るツッコミで、

唖然とした表情を浮かべていたシュウが、

目が覚めた様に、ハッとした様子で頭を下げながら、

そう、女店員へと告げた。

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