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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
60/215

一転(いってん)

「何!?アポペン様が今、魔導通信機で通話されて居(お)られる相手が、

カメオーク閣下(かっか)だと・・・!?」

「そんな馬鹿(ばか)な・・・」

「何かの間違いでは無いのか!」

アポペンの取り巻き達が驚きの表情を浮かべながら会話を交わす。


「はっ!・・・はっ!・・・勿論(もちろん)で御座(ござ)います。

閣下より、この街の領主へと任命(にんめい)して頂(いただ)いた時に、

お掛け頂いたお言葉は一言(ごん)一句(く)忘れずに覚(おぼ)えて居ります。」


「どうやら、本物のカメオーク閣下の様だぞ・・・」

「うむ、アポペン様の御様子(ごようす)からすると、その様だな・・・」

「あの様な小僧どもが閣下の知り合いだと言うのか?」


「まあ、俺達じゃ無くて主(あるじ)の知り合いなんだけどな・・・」

「そうだよね、シュウ兄ィ」


「・・・はい!勿論(もちろん)で御座(ござ)います閣下、

我が国より、この街の領主へと選ばれた私が、

国の法を侵(おか)す筈(はず)が御座いません、

彼らの事は、この私アポペンが責任を持って対処(たいしょ)を致(いた)しますので、

どうか、御安心をして下さいませ!

・・・はっ!では、これにて失礼をさせて頂(いただ)きおば致します。」

アポペンは、通信機なので音声しか相手に届かないのにも関(かか)わらず、

ペコペコとお辞儀(じぎ)をしながら魔導通信機の通信ボタンを切った。


「いや~、君達も人が悪い、

カメオーク閣下のお知り合いというのなら、

一言、そう告(つ)げてくれれば良いのに・・・」

アポペンが、シュウに魔導通信機を差し出しながら、そう言った。


「いや、俺達のじゃ無くて、

俺達の主(あるじ)の知り合いなんだけどね、

それに、俺達が国家元首(こっかげんしゅ)が後(うし)ろ盾(だて)だと言っても、

実際(じっさい)に、こう話してみなきゃアンタ信じなかっただろ?」


「うっ、確かに・・・」


「アポペン様、今の通信相手がカメオーク閣下と仰(おっしゃ)られるのは、

間違い御座いませんのですか?」

「何かの、お間違いなのでは・・・」


「いや、私が首都に行き、この街の領主へと任命された際に、

閣下が自(みずか)ら、私へとお掛け頂いた

お言葉を話されていたので間違い無いぞ」


「そんな・・・」

「それでは・・・」


「うむ、先程(さきほど)閣下とのご通信でもお話した通りに、

今回の『水』に関連(かんれん)する事は全(すべ)て、彼らの思う様にして貰(もら)う事となったので、

皆も心する様に!」


「それでは、我がオーストリッチ・マウス教団が破滅(はめつ)してしまいます!」

「何とか、御考(おかんが)え直(なお)しをアポペン様!」

「お願いします!」


「ならん!国家元首閣下が彼らの後ろ盾となると仰(おっしゃ)られているのだ、

であれば、私としては彼らの権利(けんり)を保障(ほしょう)する他(ほか)はあるまいな、

この街としても、あの『水』が有名になればなる程に潤(うるお)うのは間違い無いからな、

そうだ!領主としての権限(けんげん)で、あの『水』に関する利益(りえき)には非課税(ひかぜい)とするか・・・?」


「いやいや、それは、この街で他の商売をしてる人達が面白く無いだろうから、

普通に税金を取る様にしてくれよ」

「そうだよね、依怙贔屓(えこひいき)は駄目(だめ)だよねシュウ兄ィ」

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