やり手ガ~ル
「そうですね、今ケン様が仰られた通りに、
例え原材料費が余り掛からない場合でも、
中級治療薬と同じぐらいの治療効果があるとなれば、
治療薬と比較しまして安価で売りに出されて頂かれますと、
薬剤師ギルドと致しましては結構な痛手となりますね」
「この水を中級治療薬より少し割高の六千ギルで売りに出す場合、
商業ギルドに運搬や販売を全部委託したら、どの位の費用を見れば良いんだ?」
「そうだね、教会には、そんなノウハウは全然無いだろうから、
プロに任せちゃった方が良いよね」
「そうですねぇ・・・この水を商品化するとして、
この竹筒で日産にして何本ぐらいを当ギルドへと納品出来るでしょうか?」
「一日で何本造れるかかぁ・・・
教会の孤児院の卒業生で、
定職に就いていない人とかも雇い入れる様にすれば、
500本ぐらいは行けるのかな?」
「そうだね、竹林の竹に関しては魔素の影響で、
次から次へとニョキニョキ生えて来るって神父様も仰られていたからね」
「日産500本ですか、
そうですね、秘密を守る為に身内のみでの生産となれば、
そのぐらいが限度となるかも知れませんね」
「ええ、もし販売が実現化して、
事業として安定化して来れば、卒業生で定職に就いてる人なんかにも、
声が掛けられるでしょうから生産を増やせるかも知れませんけどね」
「そうだよね、水も竹筒もタダで手に入るんだから、
他の仕事よりは良い給料が払えるよね」
「そう言う事でしたら、
当ギルドの取り分は売り上げの3割で結構ですよ」
「へ~割と安いんですね、
掛かる手間なんかを考えたら5割以上は掛かると思ったんだけどな」
「そうだね」
「はい、通常でしたら5割は間違い無く要求する案件なのですが、
この商品の販売を実現化出来ましたら間違い無く全品の完売が見込まれ、
常に品薄状態の大ヒットする未来しか見えませんからね、
ある程度の便宜を図るのは当たり前と思われます。」
「なる程、ミコチャさんの考えは分かったんだけど、
そう言う事って上司の人とかに相談しないで決めても大丈夫なの?」
「上司の人が、もっと経費を取れって言うかも知れないもんね」
「こう見えまして、私は当ギルドの稼ぎ頭でして、
仕入れや販売に関しての価格は、個人の裁量として任されて居りますので、
その辺の御心配は頂かなくても大丈夫ですわ」
「お~、そう言われればミコチャさん金稼ぐの上手そうだもんな」
「まだ若いのに凄いよね」
「エッヘン! それ程でも有りますね!」
「これが無きゃあなぁ~」
「同感だね」




