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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
213/215

材料購入

「こんちは~」

無事に商業ギルドでの契約を終えてギルドを後にしたシュウ一行は、

その足で、傷んだ館を修繕する材料を見繕う為に建築業ギルドへと

足を運んだ。


「あら、シュウ様方では御座いませんか、いらっしゃいませ!

本日は当ギルドに、どの様な御用命にて御出でで御座いましょうか?」

建築業ギルドの入り口を入りシュウが声を掛けると、

受付カウンターの向こう側にて席に付いていた

商業ギルドの職員イイネの双子の姉妹である、アイソが出迎えの言葉を述べた


「ああ、どうも、アイソさん

実は、商業地域の近くで商業ギルドから古い館を購入したんで、

修繕用の材料を用立てて欲しいんだよ。」


「商業地域近くで、ご修繕が必要となる程の古い館ですか・・・

もしかして、それって『ローズ・ハウス』の事では御座いませんか!?」


「ローズ・ハウス?

アイソさんが言ってる所と同じ建物かは定かじゃ無いんだが、

元々の持ち主の人はローゼシアさんて人で、愛称はローズだったみたいだな・・・」


「やっぱり!その建物がローズ・ハウスにて間違い御座いません!

先程、ご購入をされたとの御話でしたが、

その際に、商業ギルドより、その建物にまつわる

お話をお聞きになられたのでしょうか?」


「ああ、『呪い』の事か、

それだったら、ちゃんとイイネさんから話を聞いて実際に見に行ったぜ。」


「あの子が担当だったんですか・・・

それで、御覧になりに行った際には、

何か不自然な出来事などが起きなかったのでしょうか?」


「ああ、それなんだけどよ・・・」

シュウは、アイソに対して、

館の下見へと訪れてから、購入へと至った過程を一から説明して行った。


「土地神さまですか!?

まさか、その様な御方が、あの館を守られていらしたとは・・・」


「まあ、それ程、大した神様じゃ無いんだけどな」


「神格がどうであれ、神様が守られて居られる土地というだけで、

そこに暮らす人々は災厄と縁の無い暮らしを送れるとお聞きしますよ?」


「まあ、確かに、留守中の番犬変わりぐらいには

なるかも知れねぇな・・・」


「そんな、罰当たりな事をおっしゃって・・・」


「アイソさんも、館の修繕が終わってから見に来れば、

俺が言ってるアイツの残念加減が分かると思うぞ?」


「まあ!その際には是非、お伺いをさせて下さいませね!」


「ああ、商業ギルドのイイネさんと一緒に招待するよ」


「ありがとう御座います!シュウ様

しかし、あの館を修繕するとなると、

その材料も、それなりのクラスの物を使う必要が御座いますね・・・

そのクラスの材料を御提案するとなると、

ちょっと私の手には負えないと思われますので、

ギル・マスに御相談をして参りますので、少々お待ちを頂けますか?」


「ああ、良いぜ、

俺達は、あそこの椅子に座って待ってるから聞いて来てくれや」

シュウは、建築業ギルドの受付ホールの一角に置かれた

待ち人用の長椅子を指差すと、そう告げた

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